日本発の技術であり、革新的な触媒技術である「MA-T(エムエーティー: Matching Transformation System)」の今後の応用技術開発を後押しするとともに、その産業創造による経済効果や社会問題解決の可能性を探るべく、一般社団法人 日本MA-T工業会(事務局:東京都千代田区、代表理事:川端克宜)を設立いたします。
■背景
革新的な酸化制御技術である「MA-T」は、有機化合物に対し優れた分解・組換能力を持っています。MA-Tを用いた、環境・エネルギー、ライフサイエンス、健康・医療、除菌・消臭など様々な分野における産官学によるオープンイノベーションは、日本をはじめ世界に影響をもたらすことが期待されています。政府が推し進める「国土強靭化」推進本部への提言を行う一般社団法人「レジリエンスジャパン推進協議会」も、MA-Tが持つポテンシャルの高さに着目し、2020年9月28日、「MA-T産業創造戦略会議」を設立しています。
なかでも、除菌・消臭分野でのMA-Tの活用は、ここ数年間で社会実装に向け大きく前進しました。除菌・消臭剤としてのMA-Tは、画期的な触媒技術により、通常はほぼ水に近い状態でありながら、反応すべきウイルスや菌が存在する時だけ姿を変えて攻撃・分解するメカニズムを持っています。強い<除菌力>と共に、可燃性がないことや保存性が高いことなどの<安全性>を両立させた革新的な除菌剤として、すでに航空機や空港、ホテル、防衛施設などに導入されています。さらに、アース製薬の参入などにより、製造コストの低減や供給量の増大も見込まれ、アルコールや次亜塩素酸等の代替への可能性が注目されています。
世界規模で感染症対策が喫緊の課題となっている今、MA-Tの規格基準と運営ルールを策定し、正しい普及の取り組みを推進するために、当法人を設立しました。世界における感染症の抑制に寄与すべく、そのための基盤を提供してまいります。
■法人の目的
●MA-T認知拡大と正しい活用方法公開
●MA-T活用のプラットホーム構築
●オープンイノベーションの推進による科学技術の向上
●MA-T産業の創造
●MA-T製品の公開(メーカーおよび製品)
●MA-Tの有効性開示
●悪質業者の排除
●工業会として各省庁への提言(MA-T産業の創造)
■主な運営内容
●MA-Tに関する調査、研究
●MA-Tの認知拡大による価値向上
●MA-T認証制度の委託
●MA-Tに関する情報発信(含む MA-T製品の表示)
■会員企業(38社、五十音順、2020年11月28日時点)
●アース環境サービス株式会社
●アース製薬株式会社
●株式会社アイテックシステム
●アズワン株式会社
●株式会社アプリコット
●株式会社EPARK
●株式会社いけうち
●株式会社エスオーシー
●株式会社エスケーエレクトロニクス
●株式会社エースネット
●エーツーケア株式会社
●大塚テクノ株式会社
●大塚電子株式会社
●コンビ株式会社
●シグマ紙業株式会社
●株式会社創建
●TANAC 株式会社
●株式会社ダイゾー
●帝人フロンティア株式会社
●株式会社デンソーソリューション
●東亜商事株式会社
●株式会社東京マツシマ
●株式会社dotAqua
●トラスコ中山株式会社
●日本カーリット株式会社
●日本電子株式会社
●株式会社バスクリン
●ブラザー工業株式会社
●丸紅株式会社
●株式会社マンダム
●三井化学株式会社
●三菱商事株式会社
●ヤマト科学株式会社
●山仁薬品株式会社
●株式会社リミックスポイント
●株式会社リリアム大塚
■法人の概要
名称 :一般社団法人 日本MA-T工業会
所在地 :東京都千代田区麹町3丁目7-10 浅野ビル本館 4F
代表理事:川端克宜(アース製薬株式会社 代表取締役社長)
設立 :2020年11月2日
URL :https://matjapan.jp/