千葉商科大学 新型コロナウイルスの影響による環境目標達成年度の変更に関するお知らせ

千葉商科大学

千葉商科大学は、電気とガスを含めたキャンパスの総エネルギー消費量に相当する再生可能エネルギーの発電で「自然エネルギー100%大学」の取り組みを進めている。このたび同大の原科幸彦学長が、新型コロナウイルスの影響による環境目標達成年度の変更に関してメッセージを発信した。  千葉商科大学 学長 原科幸彦  千葉商科大学は、電気とガスを含めたキャンパスの総エネルギー消費量に相当する再生可能エネルギーの発電で「自然エネルギー100%大学」の取り組みを進めている。環境目標1の消費電力に関する100%については、昨年度(2019年)達成したことを既にお伝えしたが、このことは「令和2年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」でも紹介された。  その後、新型コロナウイルス感染拡大防止の各種対応の結果、キャンパスの消費エネルギー量が大幅に減少し、直近1年間(2019年7月~2020年6月)の自然エネルギー率※(電気+ガス)が102.9%となり、本学の環境目標2の2020年度環境目標「千葉商科大学をネットで日本初の『自然エネルギー100%大学』にする(本学所有のメガソーラー野田発電所等の発電量と千葉商科大学の総消費エネルギー量(電気+ガス)を同量にする)」が実測上は達成となった。  しかしながら、これは新型コロナウイルスの流行による異常事態の結果であることから、今後2年間程度は消費エネルギー量に影響を与える可能性があるものと想定し、環境目標の達成年度を2020年度から2023年度に変更した。  この環境目標2の達成は、昨年度実施した諸施策の効果もあるものの、このような緊急事態の下での達成であり、本学としてはこの結果を良しとはしていない。当面はこの状況が続くと予想されることから、コロナの問題が沈静化し、新しい日常が来るまでの期間は、環境目標2の達成を判断することは適切でないと考える。合理的で公正な判断を行うため、今後2年間を目標達成の評価から除く。  本学の建学の理念は商業道徳の涵養で、そのために武士的精神の注入、すなわち、フェアーな精神をということで、真っ当な経営者、専門家の育成をめざしている。現在はコロナ禍のもとエネルギー消費が減っているので、現状での判断はフェアーとは言えない。そこで、環境目標達成年度は変更することとした。本学は今後とも、引き続き、省エネ・創エネの努力を続けていく。 ※自然エネルギー率:創出エネルギー量を消費エネルギー量で割った値(小数点第二位以下を切り捨て) ◆環境目標達成時期の変更について 【環境目標2: 2023年度までに達成する】 千葉商科大学をネットで日本初の「自然エネルギー100%大学」にする。 ・本学所有のメガソーラー野田発電所及びキャンパス屋上太陽光の発電量と千葉商科大学の消費エネルギー量を同量にする。 <達成済> 【環境目標1:2018年度】 千葉商科大学をネットで日本初の「RE100大学」にする。 ・本学所有のメガソーラー野田発電所等の発電量と千葉商科大学の消費電力量を同量にする。 ◆参考:自然エネルギー率100%の実測上の達成と、昨年度をベースとした補正値での達成率の推測 <実測値> ・自然エネルギー率: 102.9% ・発電量:直近1年間(2019年7月~2020年6月)39,136GJ ・消費エネルギー量:直近1年間(2019年7月~2020年6月)38,001GJ <昨年度をベースとした補正値> ・自然エネルギー率: 93.3% ・発電量:直近1年間(2019年7月~2020年6月)39,136GJ ・消費エネルギー量:2019年7月から2020年2月は実測値、2020年3月から6月は昨年同月の実測値に追加LED化の省エネ効果を考慮した推測値を使用した直近1年間の補正消費量 41,916GJ ※電力量(kWh)とガス量(m3)を合算するため、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に則り、以下の変換係数を用いて、一次エネルギーに換算している。昼間(8時~22時)の電気:9,970kJ/kWh、夜間(22時~翌8時)の電気:9,280kJ/kWh、ガス:45.0GJ/m3 ◆「自然エネルギー100%大学」 計画の概要  本学は2017年11月に環境目標を宣言し、その実現に向けて「学長プロジェクト」の全学的な体制で創エネ・省エネに取り組んでいる。そのスキームはハードウェア、ソフトウェア、ハートウェアの3つの柱で展開し、教職員、学生、CUCエネルギー株式会社(本学に設立した地域エネルギー事業者)、株式会社CUCサポート(本学の母体である千葉学園が出資した法人組織)が主体的に関わっている。  ハードウェア面では、本学の所有するメガソーラー野田発電所のパネル増設やキャンパス各棟の屋上太陽光による創エネ、キャンパスの照明のLED化等による省エネを実施。ソフトウェアではEMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入し、学内のエネルギーを可視化して創エネ・省エネの施策に活用している。また、環境を配慮した具体的行動につなげるハートウェアでは、大学とともに取り組みを進める学生団体 SONE(Student Organization for Natural Energy:自然エネルギー達成学生機構)を発足。キャンパスの自動販売機に着目した消費電力量の削減や利用していない教室の照明、冷暖房の消し忘れをチェックする節電パトロールの実施、省エネ行動の啓発などを企画・実施している。  その結果、2019年1月には年間のキャンパスの消費電力量365万kWhに対して369万kWhの発電量となり、第1の環境目標とした電力での自然エネルギー100%大学を達成。  一方、キャンパスで使用(購入)する電気については、2019年8月からみんな電力(株)のRE100プラン(トラッキング付き非化石証書)の導入を開始し、電力の調達においても再生可能エネルギー100%とした。また、同社のブロックチェーンP2P電力トレーサビリティシステムを利用することで、発電所の由来においてもメガソーラー野田発電所のFIT電気を主体とした発電所構成となっている。 ▼本件に関する問い合わせ先 千葉学園 経営企画部 戦略広報室 住所:千葉県市川市国府台1-3-1 TEL:047-373-9968 FAX:047-373-9969 メール:p-info@cuc.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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