天猫国際、今後1年間で1,000ブランドの中国進出を支援すると発表

アリババグループ

アリババグループのBtoC越境ECプラットフォーム「天猫国際(Tmall Global)」は4月16日、天猫国際マーチャントカンファレンスにて、今後1年間で1,000の海外ブランドの中国進出を支援し、天猫国際プラットフォームへの新規加入を促進すると発表しました。
 
 

天猫国際マーチャントカンファレンスにおける、天猫輸出入事業部 ジェネラルマネージャー 劉鵬の登壇の様子

■天猫輸出入事業部 ジェネラルマネージャー アルビン・リュウ(劉鵬Alvin Liu)のコメント
「世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により、輸入市場は短期的には変動していますが、長期的には好転していくでしょう。今年も非常に多くの新カテゴリーと新商品が天猫国際で発表されており、海外ブランドは中国市場で新たな消費トレンドと成長機会を掴むことが重要です。我々はマーチャント(出店企業)のコストを削減し、海外ブランドがより気軽に、より速いペースで中国市場に参入できるようにサポートする必要があります。」

大手グローバル会計事務所のデロイト中国が今年2月に発表した「デロイト新視点(Deloitte Perspective)」(https://bit.ly/2RTlZu9)の輸入消費編によると、中国の越境EC(電子商取引)による輸入商品取引の普及率は、2014年の約2%から2018年には約14%に上昇しています。3級~5級都市の人々の収入が年々増加していること、インターネットの普及により新興地域での消費が成熟していること、小売のデジタル化により国境を越えたECがより広範囲の地域で可能になっていることを踏まえ、デロイトは中国での輸入品の消費がより普及していくと予測しています。

このような状況を踏まえ、天猫国際は今後、海外ブランドの中国市場への参入を加速させ、中国消費者により多種多様な輸入商品を提供するため、新規マーチャントの申請プロセスを簡素化し、出店承認の効率化を図ります。また、専任チームを設置し、中英バイリンガルで対応可能な1対1の開店サポートサービスを提供します。同時に、一回の申請で出店手続きが完了するセルフ出店サービスも導入し、「わずか30日間で出店へ」という目標の達成も目指します。

さらに、天猫国際は海外ブランドの中国市場への進出を加速させるため、今年3月に「マーチャントインキュベーションセンター」を設立しました。同センターは一連のマーケティング施策の提供によって、海外ブランドが中国市場により素早く進出し、中国消費者にアプローチできるように支援します。天猫国際に新規出店するブランドが90日以内に売上高100万元(1,500万円*)を達成できるよう支援することを目標にしています。また、同センターでは、毎月21日に売れ行きが好調な海外ブランドを集めて実施するライブコマースイベントや、「輸入の日」などの販促イベントを通じて、マーチャントのマーケティング活動を支援しています。


海外ブランドの開店スピードは前年同期比300%加速
ANAホールディングスも今年3月に出店

天猫国際にはこれまでに世界92の国と地域から2万5,000以上の海外ブランドが出店しており、そのうち80%以上が中国市場へ初進出しています。商品カテゴリーは5,100以上に達しています。

このように海外ブランドの中国市場進出を支援してきた天猫国際は、海外ブランドが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行の影響を乗り越えられるように、海外マーチャントのプラットフォーム使用料の軽減、総額5億元(75億円*)の低金利ローンの提供、物流コストの削減、アリペイを通じた自動決算申請基準の緩和による海外マーチャントのキャッシュフローの円滑化などの支援策を今年2月から展開しています。
参考:天貓國際推6措施支持海外商家 減免服務費及倉租(https://bit.ly/2ytrbOD
   アリババとアント フィナンシャル、20項目のマーチャント支援策を発表、新型コロナの影響克服を目指す(https://bit.ly/2XVNPtF


天猫国際のデータによると、今年の1月から3月までの期間に20万以上の新商品が天猫国際のプラットフォームで発売されました。また、海外ブランドの開店申請から店舗開設までのスピードは、前年同期(2019年1月-3月)を300%も上回るペースとなっています。日本の航空会社であるANAホールディングス(https://allnipponairways.tmall.hk/)も3月上旬に天猫国際へ出店しました。

この一連の新型コロナウイルス感染症の流行に対抗する支援施策は、2018年末にアリババグループが設定した2,000億ドルのグローバル輸入計画を前進させるものでもあります。2018年11月、アリババグループは第1回中国国際輸入博覧会(China International Import Expo、以下「CIIE」)にて、今後5年間で120以上の国と地域から2,000億ドルの商品を輸入する目標を発表しました。発表から1年後の2019年11月には、アリババグループ会長兼CEOのダニエル・チャンが第2回CIIEにて、アリババグループが初年度の目標の123%を達成したことを発表しています。
参考:阿里巴巴宣佈未來五年實現2,000億美元全球進口計劃(https://bit.ly/2yzaOjq
   天猫国際、中国への海外商品輸入拡大を推進する新たな支援ソリューションを発表(https://bit.ly/3cAg9WK


天猫国際は2019年12月、中国市場への海外ブランドの新規参入を促進し、より多くの海外ブランドの中国における成長を支援するために、組織を拡充し、5大陸20カ国以上のマーチャントに対応できるようにしました。さらにマーチャント向けのWEBサイト(https://merchant.tmall.hk/)を英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、イタリア語、スペイン語の7言語に対応させました。また、海外マーチャントにフィットしたより良いサービスの提供を目指して、サプライチェーンやエコシステムをさらに改善していきます。
*1元=15円で計算
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■天猫国際(Tmall Global)とは
天猫国際(www.tmall.hk)は、アリババグループのショッピンプラットフォームの一つです。中国消費者の間で高まる海外商品への需要に応えるために、2014年に開設されました。中国国外のブランドや小売業者に、中国に拠点を設けずに、中国消費者に直接商品を提供し、ブランドを構築していただけるプラットフォームとなっています。
※事業紹介ページ(日本語。天猫、天猫国際、考拉海購)※2020年4月リニューアル
https://www.alibaba.co.jp/service/tmall/


■アリババグループとは
アリババグループのミッションは、『あらゆるビジネスの可能性を広げる力になる(To make it easy to do business anywhere)』です。アリババグループは未来のビジネスインフラを構築し、102年(3世紀)以上続く企業を目指しています。

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