"社会への実践"を重視した「情報学研究所」を開設 情報系新学部設置も視野に入れ、スタート

近畿大学

近畿大学(大阪府東大阪市)は、18番目の研究所となる、情報学研究所を開設します。本研究所は、Society 5.0を構成するサイバー空間に対応する「知能システム分野」とフィジカル空間に対応する「実世界コンピューティング部門」及びこれらを高度にかつ安全に融合させるネットワークに対応する「サイバーセキュリティ分野」、さらに今後の超デジタル社会で必要とされるICT技術の教育方法とICTを活用した教育に対応する「ICT教育部門」の4つの部門からなり、いずれも各分野の第一線で活躍する専門家を教員として招聘いたします。また、今後、情報系新学部設置も視野にいれ、準備を進めて参ります。 【本件のポイント】 ●情報学に関わる調査研究 ●ICT技術の教育方法およびICT技術を活用した教育方法に関する調査研究を行う ●研究成果を社会実装と結びつける「コネクター」の役割を目指す ●「大学内特区構想※1」という発想で、学内での実地検証を推進する役割を担う ※1 大学内特区構想:法的な問題で社会に実装しにくいことを先行して大学内で実地検証してから社会で実行するという構想。 【本件の内容】 本研究所は、これからの超デジタル社会に必要とされている「実世界コンピューティング部門」「サイバーセキュリティ部門」「知能システム部門」「ICT教育部門」の4つの部門からなります。 「実世界コンピューティング部門」は、実世界にある様々な情報のデジタル化技術や人とモノの相互作用を支える技術について調査研究を行います。「サイバーセキュリティ部門」は、クラウドコンピューティング等のサイバー空間のセキュリティ確保、情報処理システムのセキュリティ対策、およびプライバシーについて調査研究を行います。「知能システム部門」は、多分野のデータを扱う知能技術とその社会実装に関する調査研究を行います。「ICT教育部門」は、研究成果を教育活動にフィードバックすることでAI等の高度なICT技術を活用できる人材育成のための教育方法とICTを活用した教育について調査研究を行います。 さらに、近畿大学内の附属研究所や学部・大学院はもとより民間企業や自治体との連携を重視し、「大学内特区構想」を実現していきます。例えば、近畿大学病院においての医学と情報の融合や、附属農場・水産研究所におけるスマート農業・漁業の検証、企業による産学連携プロジェクトの社会実装、ICTを活用した高等教育改革案の提言など、その研究対象は多岐にわたります。 【概要】 名  称:情報学研究所 開設日 :令和2年(2020年)4月1日 設置場所:大阪府東大阪市小若江3-4-1 近畿大学東大阪キャンパス内 教  員:所長(特別招聘教授)1名・客員教授4名、学内兼務教員4名 総計9名      (4月1日現在) 【教員紹介】 ●夏野 剛(なつの たけし)所長(特別招聘教授)・55歳 <コメント> 近畿大学情報学研究所は「実学教育」の理念のもと、AIやサイバーセキュリティ、IoTなどの最先端の技術の創出はもちろんのこと、その技術を社会実装する際に生じる課題の掘り起こし、そして、その課題解決法の提起などを実践的に行なっていきます。このために、法規制等により社会実装が難しい技術などを大学内で実装検証可能な環境として「大学内特区構想」を創生し、社会に先んじて実装検証を行い、さらにはその研究成果を教育活動にフィードバックすることにより、AI等の高度なICT技術を利活用できる人材育成のための教育と、ICTを利活用した教育に寄与していきます。 <プロフィール> NTTドコモではi-modeを立ち上げ、ドワンゴではニコニコ動画の黒字化を達成。IPA未踏事業を通して、日本のスーパークリエイタの育成をリードする。W3CのBoard就任はアジア出身者では初。 <現所属> ・株式会社ドワンゴ 代表取締役社長(2019年2月) ・慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特別招聘教授 ・近畿大学理工学部客員教授 ・内閣官房規制改革推進会議委員 ・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与 ・セガサミーホールディングス株式会社、トランスコスモス株式会社、UNEXTホールディングス株式会社、株式会社グリー、日本オラクル株式会社の社外取締役を兼任 <経歴> ・早稲田大学政治経済学部卒業 ・米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール卒(経営学修士) ・ドコモ執行役員マルチメディアサービス部長 ●久夛良木 健(くらたぎ けん)客員教授・69歳 <プロフィール> コンピュータエンターテイメントにおける世界の第一人者。プレイステーションの開発者であり、プレイステーションによって世界中の家庭内エンターテイメントに革新を起こした功績は国際的に広く知られている。 <現所属> ・サイバーアイ・エンタテインメント株式会社 代表取締役社長(2009年) ・立命館大学経営管理研究科 客員教授(2009年) ・電気通信大学 特別客員教授(2009年) ・楽天株式会社 社外取締役(2010年) ・アセントロボティックス株式会社 社外取締役(2018年) ・株式会社 GA technologies 社外取締役(2018年) ・スマートニュース株式会社 社外取締役(2019年) <経歴> ・ソニー・コンピュータエンタテインメント 代表取締役社長 ・ソニー 取締役 ・ソニー 取締役副社長 ・株式会社角川グループホールディングス 社外取締役 ・内閣官房 コンテンツ強化専門調査会委員 ・内閣官房 競争力強化・国際標準化専門調査会委員 ・株式会社ノジマ 社外取締役 ・株式会社マーベラス 社外取締役 ・内閣官房 検証・評価・企画委員会委員 ・プレイステーションの生みの親 ●森井 昌克(もりい まさかつ)客員教授・61歳 <プロフィール> サイバーセキュリティの専門家として日本のセキュリティ研究をリードする。テレビの出演や新聞の記事を通 してサイバー犯罪対策とセキュリティ人材育成の大切さを啓発。2018年に経済産業省大臣賞を受賞、2019年総務省情報通信功績賞受賞。 <現所属> 神戸大学大学院 工学研究科 電気電子工学専攻 教授(2005年) <経歴> ・情報セキュリティ大学院大学客員教授 ・電子情報通信学会情報セキュリティ研究会委員長 ・電子情報通信学会基礎境界ソサイアティ副会長 ・日本学術振興会産学協力研究委員会(サイバーセキュリティ担当)委員 ・日本医療研究開発機構IoT/AI担当プログラムスーパバイザー ●安田 孝美(やすだ たかみ)客員教授・60歳 <プロフィール> 社会情報学の専門家として、ICTを活用した社会システムに関する研究と新しいメディアを活用した教育に関する研究をリードする。名古屋大学情報学部設立時の部局責任者である。1995年に科学技術庁長官賞を受賞。 <現所属> 名古屋大学 大学院情報学研究科社会情報学専攻教授 情報学部人間・社会情報学科教授(2017年) <経歴> ・名古屋大学 情報文化学部 情報処理論講座主任 ・名古屋大学 大学院情報科学研究科研究科長 ・社会情報学会 理事・中部支部支部長 ・芸術科学会 中部支部長 ・科学技術庁長官賞、他受賞多数 ●山川 宏(やまかわ ひろし)客員教授・55歳 <プロフィール> 全脳アーキテクチャと汎用人工知能の研究に従事、株式会社ドワンゴ人工知能研究所の元所長であり、NPO法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ代表として、脳と汎用型人工知能の研究をリードする。 <現所属> NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ 代表(2015年) <経歴> ・株式会社ドワンゴ ドワンゴ人工知能研究所所長 ・人工知能学会 人工知能学会誌 編集委員長 ・理化学研究所 革新知能統合研究センター客員研究員、生命機能科学研究センター客員主管研究員 ・電気通信大学大学院 情報システム学研究科 客員教授 ・玉川大学脳科学研究所 特別研究員 ・富士通研究所研究員 ●学内兼務教員 井口 信和(所長代理・現理工学部情報学科教授兼総合情報基盤センター長)、半田 久志(教授・現理工学部情報学科教授)、多田 昌裕(准教授・現理工学部情報学科准教授)、谷口 義明(准教授・現理工学部情報学科准教授) 【関連リンク】 理工学部 情報学科 教授 井口 信和(イグチ ノブカズ) https://www.kindai.ac.jp/meikan/238-iguchi-nobukazu.html 理工学部 情報学科 教授 半田 久志(ハンダ ヒサシ) https://www.kindai.ac.jp/meikan/456-handa-hisashi.html 理工学部 情報学科 准教授 多田 昌裕(タダ マサヒロ) https://www.kindai.ac.jp/meikan/468-tada-masahiro.html 理工学部 情報学科 准教授 谷口 義明(タニグチ ヨシアキ) https://www.kindai.ac.jp/meikan/1230-taniguchi-yoshiaki.html ▼本件に関する問い合わせ先 総務部広報室 住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1 TEL:06‐4307‐3007 FAX:06‐6727‐5288 メール:koho@kindai.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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