遠藤湖舟写真展「〈始まり〉へのアンソロジー」
2020 年 4 月 1 日(水)から 7 日(火)玉川高島屋本館5F アートサロン
10:00~20:00 *最終日は 16:00で終了 入場料:無料
「22才の作品から最新作まで、その瑞々しい軌跡をたどる」
ロサンゼルス・カウンティ美術館に作品が収蔵されている写真家、遠藤湖舟。
2020年は、2作品『朝陽 Rising Sun』と『宵月 Evening Moon』が公開されます。
本展「〈始まり〉へのアンソロジー」では、1977年に22才の遠藤がひとりヨーロッパを彷徨い撮影した作品から最新作まで、遠藤の軌跡を確認する試みをします。膨大な作品群から三十数点を選りすぐり、「アンソロジー(作品集)」として構成します。
米国西海岸最大級のロサンゼルス・カウンティ美術館には若冲で有名なプライスコレクションが収められた日本館があり、その日本美術の系譜に遠藤の作品が加わります。
遠藤湖舟は、1954年長野県に生まれました。幼い頃から自然に囲まれて育った遠藤の記憶には、森の小さな草地で「光」が静止し、煌く光景があります。遠藤の写真が見る者に「光」を感じさせるのは、この原体験が魂に刻まれているからに相違ありません。そして「光」の源である星に強く惹かれるようになり、その「光」を手元に置きたいと写真を始めたのは自然なことでした。
地球上で展開されてきた人間の歴史を、月や星はずっと見つめて来ました。その「時間」と「空間」の中に〈美〉を見出し、作品にしようと、遠藤は考えています。
【遠藤湖舟(えんどう こしゅう)プロフィール】
2006年より個展を開催し、翌年、写真集『宇宙からの贈りもの』(講談社)が出版されました。2015年には高島屋四店(日本橋、京都、大阪、横浜)で大規模な巡回個展『天空の美、地上の美。』開催、2017年には公立美術館である奥田元宋・小由女美術館(広島県三次市立)で個展が開催れました。この年、ニューヨークのギャラリーで個展を開催し、ロサンゼルス・カウンティ美術館に作品が収蔵されました。一方、2018年には京都・北野天満宮で遠藤湖舟写真空間『星河悠久』を作り上げるなど、幅広く活動しています。
1954年に長野県で生まれ、77年早稲田大学理工学部応用化学科卒業。科学的な目と思考を基本に持ちながら、心で感じる「美」へ強く迫ろうとしています。
スタジオは東京世田谷にあり、「身近にある〈美〉」というテーマを大切にしながら作品制作に取り組んでいます。
2020年より、十年計画でシルクロードの撮影をスタートします。