タレス、クラウドベース暗号化と鍵管理サービスにより富士通のセキュリティ機能を強化
富士通がタレスのクラウドHSMと鍵管理ソリューションを採用し、マネージドPKIセキュリティおよびエンタープライズデータ暗号化のサービスを拡大
パリ・ラデファンス(2020年2月12日)---デジタルセキュリティの世界的リーダー企業であるタレスは本日、富士通(ヨーロッパ)がタレスのクラウドハードウェアセキュリティモジュール(HSM)と鍵管理ソリューションを採用したことを発表しました。富士通がヨーロッパ全域で提供する包括的なセキュリティソリューションにおいて、マネージドPKIセキュリティおよびエンタープライズデータ暗号化の新サービスの強化を実現しています。
富士通は、自社のマネージドMicrosoft認証局(CA)サービスにタレスのクラウドHSMサービスであるData Protection On Demandを統合し、高度なセキュリティと利便性を誇るエンドツーエンドのエンタープライズ公開鍵基盤(PKI)サービスを提供します。さらに、同社の新サービスであるエンタープライズデータ暗号化サービスにタレスの鍵管理プラットフォームを統合し、顧客の安全な暗号鍵のライフサイクルマネージメントを実現します。
クラウドHSM
顧客のPKIセキュリティの向上や規制コンプライアンス対応ニーズの高まりをうけ、富士通はセキュリティの中心基盤にタレスのクラウドHSMサービスであるData Protection On Demandを採用し、安全なクラウドベースの鍵管理サービスやサービスとしてのHSMを実現します。富士通は、タレスのクラウドHSMサービスにより、幅広いユースケースに対して安全な鍵管理を伴うMicrosoft CAベースのPKIテクノロジーを簡単かつ費用対効果の高い方法で提供します。
富士通のセキュリティオファリングアーキテクトであるペトリ・ヘイネラ(Petri Heinälä)氏は「弊社は常に、顧客に市場で最高のセキュリティソリューションを提供することを目指しており、タレスとの提携は、正にこれを実現するものです。ヨーロッパのある大手製薬会社は、Data Protection On Demand採用の恩恵をすでに受けています。この企業は、データ保護、データプライバシー、監査統制に関わるヘルスケア規制が強化されたため、社内の鍵管理方法を強化しなければなりませんでした。複数のオプションについてタレスと密接に協力し、顧客に最適なソリューションを特定することができました。Data Protection On Demandは、多くの顧客が求めている高度なセキュリティとコンプライアンスを求める利便性を費用対効果の高い方法で実現します」と述べています。
エンタープライズデータの暗号化
富士通はタレスとの提携を拡大し、タレスの鍵管理プラットフォームを利用したエンタープライズデータ暗号化サービスの提供を開始しました。強固な暗号化方式に加え、ライフサイクル全体を通して暗号鍵を保護する鍵管理システムによってデータセキュリティを確保し、効果的で、規制に準拠したデータ保護を実現します。この新サービスは、富士通のデータ保護ポートフォリオの1つとして、オンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウド環境を問わず、全てのデータを保護するために提供されます。
タレスの暗号化ソリューション担当バイスプレジデントであるTodd Moore(トッド・ムーア)は「多くの企業が、データ侵害を防ぎ、規制要件の強化に対応するために取り組んでおり、データ保護は最優先事項といえます。暗号化やPKI管理を使ったIDやデータなどの重要資産の保護は、今やすべての組織が最低限備えておくべきセキュリティ要件です。マネージドサービスプロバイダーは、セキュリティ要件に真っ向から取り組みながら、素早く、効率的に、かつ低価格で、このような変化に対応できなければなりません。富士通の世界的なITチームと密接に協力し、弊社のData Protection on Demandサービスを通して、いついかなる状況でも顧客が求めるソリューションを提供できることをうれしく思います」と述べています。
タレスについて
タレス(Euronext Paris: HO)は、より良い未来を実現するソリューションを提供するテクノロジーのグローバルリーダーです。航空、宇宙、陸上交通、デジタルアイデンティティおよびセキュリティ、防衛の分野で製品・サービスを提供しています。68 カ国に 8 万人の従業員を擁するタレスの2018 年度売上高は、190 億ユーロを記録しています。
タレスは、コネクティビティ、ビックデータ、人工知能、サイバーセキュリティといったデジタルイノベーションに特に注力し研究をすることで、企業や政府などあらゆる組織の意思決定を支援しています。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を有していません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
https://www.thalesgroup.com/en/group/journalist/press-release/thales-provide-partner-fujitsu-increased-security-capabilities
Thales Japan PR事務局(プラップジャパン)
担当: 松本/西田
Tel: 03-4580-9134
Email:thales@prap.co.jp