囲碁AI「GLOBIS-AQZ」、「第7回グロービス杯世界囲碁U-20」日本代表棋士に無償提供へ 日本棋院のネット対局サービス「幽玄の間」に導入、若手棋士6名の大会に向けた学習を支援
GLOBIS-AQZは、グロービスが中心となり2018年9月に開発プロジェクトを発足。囲碁AI世界一と若手棋士育成を目指して活動していました。2019年12月には、囲碁AIの国際棋戦「第11回UEC杯コンピュータ囲碁大会」(主催:電気通信大学エンターテイメントと認知科学研究ステーション)で準優勝に輝き、世界二位の実力を有しています。この度、若手棋士育成の活動を推し進めるため、グロービス杯に出場する日本代表棋士へ無償提供を決定しました。
支援対象となるのは、広瀬優一四段、大竹優四段、上野愛咲美三段、関航太郎三段、八幡直樹二段、田中康湧初段の6棋士です。2月10日からグロービス杯開催前日(5月7日)までの約3カ月間、「幽玄の間」でGLOBIS-AQZと練習対局が可能となります。また棋士の希望に応じて、クラウドサービス上でGLOBIS-AQZが利用できるよう支援します。棋士には、布石(序盤の打ち筋)の研究や、対局における盤面の評価値(その時点の勝率)を参考にするなど、大会に向けた学習にGLOBIS-AQZを活用してもらうことを想定しています。
GLOBIS-AQZのテクニカル・アドバイザーを務めるプロ棋士、大橋拓文六段は、「世界的に囲碁AIを使った研究が盛んになっています。GLOBIS-AQZはこれまで囲碁AIにとって難しい課題であった日本ルール、コミ6目半に対応しました(囲碁AIの多くは中国ルールのコミ7目半に対応)。そのため初期局面や序盤、そして拮抗した半目勝負の局面では他の囲碁AIと違う評価値を示すことも多いです。これを活用して日本選手独自の打ち方、作戦を発見し、代表棋士の皆さんにグロービス杯で大いに活躍してほしいです」と話しています。
グロービスでは、今回のグロービス杯日本代表棋士への学習支援に引き続き、今後も若手棋士育成を目指し、日本棋院の協力の下、プロ棋士の学習支援にGLOBIS-AQZを導入していく予定です。
◆囲碁AI「GLOBIS-AQZ」 「第7回グロービス杯世界囲碁U-20」日本代表棋士学習支援
目的: 囲碁AI「GLOBIS-AQZ」を用いた学習支援を通じて、若手棋士の育成を進めるため
対象: 「第7回グロービス杯世界囲碁U-20」日本代表に内定した若手棋士(6名)
広瀬優一四段、大竹優四段、上野愛咲美三段、関航太郎三段、八幡直樹二段、田中康湧初段
期間: 2月10日~5月7日(グロービス杯開催前日)までの約3カ月間
内容: 日本棋院のネット対局サービス「幽玄の間」へGLOBIS-AQZを導入、無償提供(対象棋士全員)
クラウドサービス上でGLOBIS-AQZが利用できる環境の構築を支援(支援を希望する棋士のみ)
◆グロービス (https://www.globis.co.jp)
グロービスは1992年の設立来、「経営に関する「ヒト」「カネ」「チエ」の生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業展開を進めてきました。「ヒト」の面では、学校法人としての「グロービス経営大学院」ならびに、株式会社立のスクール「グロービス・エグゼクティブ・スクール」「グロービス・マネジメント・スクール」、企業内集合研修事業 を行うグロービス・コーポレート・エデュケーションとeラーニングやオンラインクラスなどを提供するグロービス・デジタル・プラットフォーム、「カネ」の面では、ベンチャー企業への投資・育成を行うベンチャー・キャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」、「チエ」の面では、出版事業ならびに情報発信サイト/アプリ「GLOBIS知見録」により、これを推進しています。さらに社会に対する創造と変革を促進するため、一般社団法人G1によるカンファレンス運営、一般財団法人KIBOW による震災復興支援および社会的インパクト投資を展開しています。
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