アリババクラウド、GitHub上で機械学習アルゴリズムプラットフォームを発表

アリババグループ

オープンソースイニシアティブでグローバルな開発者のバッチ処理とストリーム処理を支援

アリババグループのデータインテリジェントバックボーンであるアリババクラウドは2019年11月28日、自社開発のアルゴリズムプラットフォーム「Alink」のコアコードが、世界最大の開発者コミュニティであるGitHubにおいて、オープンソースとして利用可能になったことを発表しました。このプラットフォームは幅広いアルゴズムライブラリを提供し、オンラインでの製品レコメンデーションやインテリジェントな顧客サービスなどの機械学習のタスクに欠かせない、バッチ処理とストリーム処理の双方をサポートします。

データアナリストとソフトウェア開発者は、GitHub上のコード(https://github.com/alibaba/alink)にアクセスして独自のソフトウェアを構築でき、統計分析、機械学習、リアルタイム予測、パーソナライズドレコメンデーション、異常検知などのタスクを推進できます。

■アリババクラウドインテリジェンス データプラットフォーム 研究員兼責任者 Yangqing Jiaのコメント
「Alinkは多様なアルゴリズムで構成されるプラットフォームで、さまざまなデータ処理パターンでの学習を組み合わせており、堅牢なビッグデータツールや高度な機械学習ツールを必要としている開発者にとって貴重な選択肢となります。当社はGitHubコントリビューターの上位10社に含まれており、ソフトウェア開発サイクルのできるだけ早期に、オープンソースコミュニティと連携できるよう取り組んでいます。GitHubでのAlinkの共有は、こうした長年の取り組みを強調するものです。」

Alinkは、統合された分散コンピューティングエンジンであるFlinkをベースに開発され、バッチ処理とストリーム処理のシームレスな統合を実現し、データ分析と機械学習タスクのための効率的なプラットフォームを開発者に提供します。アリババ独自のデータストレージだけではなく、Kafka、HDFS、HBaseといった他のオープンソースデータストレージもサポートしています。

Alinkはすでにアリババのエコシステムに導入され、さまざまなビジネスを動かしています。例えば、本年の「天猫ダブルイレブン」ショッピングフェスティバル期間中、アリババのEコマースプラットフォーム「天猫(Tmall)」で、製品レコメンデーションのクリック率(CTR)を4%上げることに貢献しました。

アリババは、約2万に上るGitHubコントリビューターの上位10社に含まれており、現時点で69万を超えるスターを獲得しています。GitHubのほかにも、Cloud Native Computing Foundation、Alliance for Open Media、Cloud Foundry、Hyperledger、Open Container Initiative、Continuous Delivery Foundation、The Apache Software Foundation、MariaDB Foundation、およびThe Linux Foundationといったオープンソースコミュニティにも関わっています。

※オープンソースコミュニティに対するアリババの貢献の詳細については、Webサイトをご参照ください。
https://opensource.alibaba.com/?from=singlemessage

アリババクラウドについて
2009年に設立されたアリババグループのデータインテリジェンスの中枢です。Gartnerの調べでは世界TOP3のIaaSプロバイダーの1つであり、IDCの調べでは中国最大のパブリッククラウドサービスプロバイダーです。アリババクラウドは、アリババグループのマーケットプレイスでビジネスを展開する事業者、スタートアップ企業、中小企業、政府関連機関をはじめとする世界中の事業者にクラウドコンピューティングサービスの包括的な製品群を提供しています。アリババクラウドは、国際オリンピック委員会のオフィシャルクラウドサービスパートナーです。www.alibabacloud.com

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