立命館大学は10月7日(月)、衣笠キャンパスで2018年ノーベル平和賞受賞者のデニ・ムクウェゲ医師に名誉博士号を贈呈しました。
本学は、「平和と民主主義」を教学理念とし、教育・研究機関として持続可能な社会を実現するためのSDGsへのチャレンジを進めています。
デニ・ムクウェゲ医師は、コンゴ民主共和国において、レイプ被害にあった女性の包括的なケアに取り組まれるとともに、アフリカにおける資源採掘産業の持続的な発展のための規制強化、作業現場の女性や児童労働の改善に力を注いでこられました。脱飢餓・貧困、ジェンダー平等の実現、健康と福祉の増進、環境に配慮した持続可能な産業発展など、デニ・ムクウェゲ医師の取り組みは、本学が進めているSDGsの極めて高いレベルでの実践例であり、多くの示唆をいただいております。
今回、デニ・ムクウェゲ医師のこのような功績を称え、名誉博士号を贈呈することになりました。
【デニ・ムクウェゲ氏 コメント】
立命館大学が掲げる「平和と民主主義」は、すべての人が望むべき主張であります。今回の名誉博士号を授与いただけたことは、私たちの大義を認めてくれたことだと思っています。女性や少女への暴力は、地理的国境や社会、文化の壁を越えて、私たち全員にかかわる悲惨な状況であることを示し、女性の人権が普遍的なものであることを再確認することとなりました。
【デニ・ムクウェゲ氏 プロフィール】
1955年3月1日 コンゴ(当時)、ブカヴで生まれる。
1999年 戦争被害に遭った女性の治療のためにパンジ病院を設立、診療を開始する。
2002年 パンジ病院が正式に開業される。
2006年 国連総会にて演説。
2012年 暗殺未遂事件に遭い、ヨーロッパ、アメリカへ一時亡命。
2013年 ブカヴに戻り、病院内で拘束された生活を送る。
2015年 ブリュッセル自由大学にて博士学位を取得。
2016年 初来日。自伝 Plaidoyer pour la vieを出版。
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