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京都産業大学経営学部は「経営学科」「ソーシャル・マネジメント学科」「会計ファイナンス学科」の3学科を統合し、2019年4月より「マネジメント学科」の1学科体制に再編した。それを記念して、2018年に京都産業大学大学院マネジメント研究科を修了した、元ラグビー日本代表の伊藤鐘史氏が「ラグビーW杯 ブライトンの奇跡はなぜ起こったのか?エディ・ジョーンズ監督の“マネジメント”力の視点から」をテーマに講演を行った。
2015年にイギリスで開催されたラグビーワールドカップで、日本は強豪南アフリカ共和国に逆転勝利し、スポーツ史上最大の番狂わせとも言われる「ブライトンの奇跡」を起こし、世界中を驚かせた。その舞台裏には、伊藤鐘史氏(京都産業大学ラグビー部コーチ、2018年大学院マネジメント研究科修了)を含む日本代表の選手たちが、エディ・ジョーンズ監督の指導のもと4年間厳しいトレーニングを積み重ね、「歴史を変えられるのは、1回だけだ」と自信を持って試合に臨むまでの重要なストーリーがあった。
伊藤氏は、エディ・ジョーンズ監督が就任してからブライトンの奇跡までを、エディ・ジョーンズ監督の''マネジメント''力の視点から5つに分類し解説した。
(1)目標設定
『世界TOP10(後にW杯TOP8)』という大きな夢・目標を掲げ、努力すれば手が届く目標だと信じさせるアプローチをすること。
(2)チームにあった戦術
『Japan Way』を掲げ、伝統国の真似ではなく日本独自のスタイルで戦うこと。
(3)世界一のハードワーク
最新機器や分析システムを導入し正しい方法で成長を実感できるハードワークを行うこと。
(4)モチベーション
長期目標と短期目標の達成と日々の声かけを重視すること。
(5)マインドセット
忠誠心・規律・勇気と過去最高の日本代表チームにすることを掲げ、主体的に行動する環境を作ること。
南アフリカ共和国戦の試合終了間際に「スクラム」を選択したシーンを振り返り、「エディ・ジョーンズ監督は『ペナルティゴール』で同点にして試合終了を迎えることを指示していた。しかし、選手たちはフィールドで相手と対峙している中で、『スクラム』で逆転トライを挙げられると感じ、『主体性』を持って『スクラム』を選択できた。これはまさにエディ・ジョーンズ監督が4年間をかけて取り組み、最後に大切にした『主体性』が発揮された瞬間だった」と締めくくった。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・経営学部マネジメント学科開設記念イベント 伊藤 鐘史さん講演会 開催報告
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20190715_130_rugbylecture.html
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