働き方改革に関する中小企業経営者調査
4割の企業が取り組み推進、うち7割は効果実感
調査実施日:2018 年 12 月 7 日~10 日
調査方法:インターネット調査
調査対象:ネット調査にモニター登録している中小企業の経営者
回答者数:600 人(卸売業、小売業、サービス業、製造業・その他 各 150 人)
主な調査結果
1)4割の企業が施策導入
多様な働き方支援策を1つ以上導入している企業は全体の 45%、そのうち 83%は複数の施策を導入しています。具体的には、「大幅な残業や過重労働の防止」「休日や休暇の充実」「労働時間の短縮」に取り組んでいる企業が 25%強で、今後の計画も含めると 35%程度となっています。
一方、生産性向上支援策を1つ以上導入している企業も全体の 40%あり、そのうち 75%は複数の施策を導入しています。具体的には、「1人の社員が複数の作業や役割を担当する多能工化」「業務の標準化による業務効率化」「従業員への教育強化」が 20%強となっています。
2)7割の企業が効果実感
多様な働き方支援策を導入した企業経営者の7割超は何らかの効果を実感しています。実際に感じている効果は「従業員のモチベーションの向上」33.1%、「従業員の満足度向上」27.6%、「労働時間の短縮、効率化 」21.7%の順でした。
一方、生産性向上支援策では導入した企業経営者の 8 割近くが何らかの効果を実感しています。実際に感じている効果は「従業員のモチベーションの向上」 31.3%、「労働時間の短縮、効率化」 30.0%、「社員の能力向上」 25.8%の順でした。
3)導入企業で「業績」「採用」改善効果高まる
働き方改革の導入企業は、未導入企業と比べて、「業績」や「社員、パート・アルバイトの採用」がここ2年間で「良くなった」と回答する割合が高くなっています。また、施策を1つしか導入していない企業よりも、複数の施策に取り組んでいる企業の方が高くなる傾向がみられます。特に「業績」については、未導入企業で「良くなった」が4割程度なのに対し、多様な働き方支援策の導入企業で6割超、生産性向上支援策の導入企業では7割を超えるなど、導入企業と未導入企業の間で大きな開きが生じています。
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