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関東有数の規模を誇る江戸川大学総合情報図書館(千葉県流山市)では、「ブックハンティング」や「多読賞」などの読書推進活動を推進している。「ブックハンティング」は、同館のアクティブラーニング推進活動の一つの柱として積極的に行われており、今年度は回数を増やして実施。「多読賞」は、小口彦太学長の提案で始まった館外貸出冊数の多い学生を表彰する制度で、2018年度の前期は社会学部現代社会学科4年の田坂初貴さんが1位となった。
江戸川大学総合情報図書館は、B棟の2階から4階にあり、多数の書籍・雑誌・CD・DVD・ビデオを所蔵。約27万冊という蔵書数は、関東有数の規模を誇る。地域住民や高校生、駒木学習センター受講者などにも開放されており、大学図書館の豊富な資料を利用することができる。
近年、大学生の読書離れが問題となっているが、江戸川大学でも例外ではなく、総合情報図書館では、さまざまな取り組みを行っている。
「ブックハンティング」は、学生自らが図書館に所蔵する書籍を選書することで、図書館を身近に感じ、書籍自体に興味を持ってもらうことを目的として、例年開催している。
2018年度は教員向けの授業支援と学生向けの学習支援の両方の強化をねらって、試験的に回数を増やして実施。紀伊國屋書店流山おおたかの森店で、これまでに4回開催している。
4月27日の1回目は、社会学部経営社会学科の小林至教授の演習実習履修生、6月21日の2回目には基礎ゼミ履修生が参加。授業時間内で行われ、研究関連分野の書籍を選書した。
最初は戸惑いがちだった学生も、スタッフのアドバイスを受けて、授業に関連するジャンルの本や自分の興味のあることについて書かれた本などをリストアップ。友人同士で選んだ本をリストに挙げるかどうか検討する姿も見られた。
第1回と第2回では、館内展示はせずそのまま配架。参加者がOPACで請求番号を確認して、自ら選書した本を探し出し、カウンターで貸出手続きをするまでが課題となった。
7月6日に行った3回目のブックハンティングには、メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の学生が参加。専門文献調査の入口とし、保育に携わる者としての意識をより高めることを目的として行われた。
「こども教材開発論」を受講する学生たちは、「保育者」としての視点で、こども向けの教材を選書。ここで選ばれた本は、参加者の作成したポップやペーパークラフトとともに図書館に展示され、利用者の目を引く展示コーナーを作り上げた。また、展示された本を借りて保育実習に持参する学生もおり、幅広く活用されていたという。
8月2日の4回目は、社会学部現代社会学科の「観光学・地域再生コース」の学生が参加して行われた。
「旅行業務取扱管理者講座」を受講する学生たちは、観光や公共交通、宿泊施設等、「もし自分が旅行業界に進むなら、そのためにはどんな資料が有益なのか」という視点で選書。「自分の立場では今この本が読みたいけれど、今後他の人の役に立つかな?」と話しながら、熱心に旅行関連の書棚の前で本を眺める姿が見られた。
今回は、地図、歴史、街歩き、世界遺産、旅行記など、60冊を購入。資格取得に役立てるための書籍として選ばれた本ではあるが、読み物としても十分に面白く、他の利用者にとっても興味を引くような内容となっている。
同館ではそのほかにも「江戸川大学総合情報図書館多読賞」を実施している。これは、小口彦太学長の提案で、本に親しむきっかけ作りや大学教育活動の広報を目的として創設されたもの。江戸川大学正規学生を対象とし、図書の館外貸出冊数上位者を表彰する。
毎年、前期と後期でそれぞれ集計し、上位者には小口学長のポケットマネーで図書カードが送られる。2018年の前期(集計:2018/4/1~2018/7/23)は、社会学部現代社会学科4年の田坂初貴さんが134冊で1位となった。
<参考リンク>
○江戸川大学総合情報図書館
https://www.edogawa-u.ac.jp/facility/library/index.html
○ブックハンティング実施報告
https://www.edogawa-u.ac.jp/facility/library/bookhunting.html
○多読賞のお知らせ
https://www.edogawa-u.ac.jp/facility/library/news/20180409_1.html
▼本件に関する問い合わせ先
江戸川大学事務局広報課
上利 浩史(あがり ひろし)
住所:千葉県流山市駒木 474
TEL:04-7152-9986
FAX:04-7153-4596
メール:kouhou@edogawa-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/