12月15日開業 神田明神文化交流館「EDOCCO」を乃村工藝社 チーフプランナー 坂爪研一が総合プロデュース/デザイナー 大西亮が内装設計を担当
~神田明神創建千三百年記念事業~
「伝統×革新」で未来の神社をリードする、文化・精神・価値の交流・発信拠点
多摩産材を活用し、東京の林業・木材産業の活性化や森の保護・成長にも貢献
この度、東京スカイツリー®・東京ソラマチ®や東北自動車道(上り線)羽生パーキングエリア「鬼平江戸処」を手掛けた株式会社乃村工藝社のチーフプランナー坂爪研一が総合プロデューサーを務め、国内で数々のデザイン賞を受賞しているデザイナー大西亮がデザインディレクション(内装設計)を担当した神田明神文化交流館「EDOCCO」が12月15日(土)に開業します。今回、当社はコンセプトづくりから、事業計画、建築与件確立、テナント誘致、内装設計・施工、様々なイベント・商品企画に至るまで、総合的にプロデュースしています。また、当社グループ会社の株式会社ノムラデベロップメントが物販・みやげ店の運営を担当しております。
創建1300年の記念事業として新しく開業する文化交流館「EDOCCO」は、「伝統×革新」というコンセプトのもと、連綿と受け継がれてきた伝統の継承のみならず、多様な文化や価値観を受け入れ、新たな文化を創出する、明るく開放的な、神社神道や日本がもつ文化の活性化に寄与する場所です。参拝者や観光客、さらに外国からの来訪者に日本の伝統文化を伝える・伝え合うための施設として、皆様に慕われ、憩いの場となることを目指しています。
■境内と一体となって日本の伝統文化を体験・発信
神田明神文化交流館「EDOCCO」のコンセプトは「伝統×革新」。連綿と受け継がれてきた伝統の継承のみならず、多様な文化や価値観を受け入れ、新たな文化を創出する交流の場です。「つなぐ」をキーワードに参拝者だけでなく、観光客や外国人など多様な人が集まり、交流し、発信していくことで、神社神道や日本がもつ文化の活性化に寄与してまいります。
■3つの交流による新たな文化の創出
「EDOCCO」では、訪れるお客様に、「文化」・「価値」・「精神」の3つの交流をもたらすことで、伝統を継承していくだけでなく、多様な文化や価値を受け入れ、交わり、育みながら、新たな文化を創出します。
<神田明神文化交流館「EDOCCO」の目的「3つの交流」>
・神道文化の発信による文化の交流
世界中の国・地域からお客様が訪れる当施設を、神社神道の文化をはじめ様々な文化を発信する拠点として活用します。
・伝統芸能・工芸による価値の交流
日本が古くから持つ価値観を伝えることで、日本および東京の文化により一層興味をもっていただきます。
・江戸のおもてなしによる精神の交流
江戸から根付く「意気」という美意識の精神をもっておもてなしすることで、精神的な交流を行います。
<次世代につなぐ設計・デザイン>
機能面だけでなくデザインの面からも、伝統×革新を表現し、「EDOCCO」を次世代に継承していきます。伝統を重んじながらも、時代に相応しい新しく良質なものを取り入れること未来まで存在し続けることを目指します。
・3つの建物を繋ぐ地下道
建物から建物への移動がしやすいよう、御社殿、文化交流館、明神会館の3つの建物は80mの地下道でつながっています。
・鉄骨鉄筋コンクリートの採用
神田明神の御社殿は昭和9年(1934)に当時としては画期的な鉄骨鉄筋コンクリート造で建築されました。関東大震災等、度重なる災害を経験し、「二度と燃えることがない建物を」という願いから採用された工法を、当施設にも採用し、さらに内装には木材を多用した森が香る神社らしいインテリアを入れ、「伝統×革新」を表現しています。
・多摩産材の活用
神田明神の御祭神である将門様ゆかりの地が東京の多摩エリアとのいわれがあり、そのご縁もあることから本施設では多摩産材を積極的に活用し、東京の森林の適切な手入れに貢献しています。
【神田明神文化交流館「EDOCCO」フロア構成】
「EDOCCO」は、1階の神札授与所、物販スペースの「EDOCCO SHOP –IKI IKI-」、飲食スペースの「EDOCCO CAFE –MASU MASU-」、2-3階の多目的な「神田明神ホール」、4階の貴賓室「EDOCCO LOUNGE」、B1階の日本文化体験スペース「EDOCCO STUDIO」の5フロアで構成さています。
【デザイン(内装設計)に関するポイント】
神田明神文化交流館「EDOCCO」のコンセプト「伝統×革新」にのっとり、デザインの手法として神社神道や日本がもつ文化をどう新しく表現できるかを考えました。
・神田明神の建築的特徴「権現(ごんげん)造り」をインテリアデザインで表現
屋根の重なりで1階の物販と飲食スペースのゾーニングと空気感をつくりだしています。
・森の保護とお客さまへのおもてなしとして、多摩産材を使用
象徴的な櫓(やぐら)や什器は100%多摩産材。エントランスを抜けると木の香がするおもてなしの演出にもなっています。
・神社の象徴的な色、江戸時代のクリエイターの粋や縁起のいいものをデザインに取り入れる
櫓(やぐら)部分の砥の粉(とのこ)や斗栱(ときょう)といったディティール、神社の鳥居にも使われている象徴的な朱色、4階の天井には鳳凰など、空間の至る所に神社を感じさせる記号を取り入れています。
また、神田明神は千歳飴の発祥地であり、江戸時代から当時のクリエイターたちが縁起のいい数字をデザインに取り入れてきたことから、先人たちの粋を受け継ぎ、千歳飴にあやかって数字の「七」「五」「三」を意識した神田明神らしいデザインの工夫もしています。(ロゴデザイン、壁面グラフィック、格子の引き戸、ベンチシートの背もたれなど)伝統を重んじながらも、幅広い世代の方々のコミュニケーションを生むような工夫を随所に施しています。
【当社担当者コメント】
神田明神文化交流館「EDOCCO」統括プロデューサー
「今までの延長線上では、変化が生まれにくい。文化交流館は、神社の原点に立ち返りました。人が集まる境内で、過去、様々な文化が生まれてきました。お祭りもその一種です。その発想を現代的に解釈し、『伝統×革新』というコンセプトで文化交流館が生まれました。神社に興味が無かった方々にも楽しんでいただける、また外国人観光客の方々にも本殿がある本物の空間内で文化体験も出来るという稀にみる空間ができました。多様な方々が集まり、交流し、発信していくことで、日本の伝統文化を伝えあう。そして、神社神道や日本がもつ文化の活性化につながればと思います。」
■大西 亮(おおにし りょう)
株式会社乃村工藝社 クリエイティブ本部 デザイン3部 グループ1 グループリーダー デザイナー
神田明神文化交流館「EDOCCO」デザインディレクター(内装設計)
「神田明神をはじめ、神社や文化財においては、未来に向けて文化を継承し保存することが空間デザインにおいても必要だと考えています。神社や文化財そのものの姿は活かしつつも、身近に感じられ話題が生まれるようなデザイン要素をコミュニケーションツールとして取り入れることができれば、街や人々に開かれ、幅広い世代や国籍の方々に愛され親しみがもてる空間になり、未来に向けて残り続けていくことができるのではないかと考えています。
また、当社グループでも、2008年から国産材・森林認証材などを利活用する『フェアウッド・プロジェクト』の活動をスタートさせていますが、本施設でも多摩産材を積極的に活用し、東京の林業・木材産業の活性化や森の保護・成長に貢献することを目指しています。」
【神田明神文化交流館「EDOCCO」施設概要】
■建物名称:神田明神文化交流館「EDOCCO」
■所在地:〒101-0021 東京都千代田区外神田2-16-2
■交通:中央線・総武線「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分/京浜東北線・山手線「秋葉原駅」電気街口より徒歩7分/東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」1番口より徒歩5分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B1出入口より徒歩5分/東京メトロ銀座線「末広町駅」より徒歩5分/東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」より徒歩7分
■営業時間:10:00~22:00(※但し、店舗によって異なります。)
■定休日:無休
■階数:地下1階、地上4階
■主要構造:RC造、SRC造、S造、耐火木造
■延床面積:3,717.84m2
■建設面積:1,027.34m2
■建蔽率:33.97%
■容積率:66.51%
■企画・プロデュース:株式会社乃村工藝社
■建設設計・施工:鹿島建設株式会社
■内装設計・施工:株式会社乃村工藝社
■一般のお客様からのお問い合せ先:
各商品・店舗・サービスの一般のお客さまからのお問合せ先はこちら
神田明神、神田明神文化交流館「EDOCCO」、神札授与所、EDOCCO LOUNGEへのお問合せ TEL:03-3254-0753
EDOCCO SHOP -IKI IKI- へのお問合せ TEL:03-6206-0575
EDOCCO CAFE -MASU MASU- へのお問合せ TEL:03-6811-6622
神田明神ホールへのお問合せ TEL:03-3526-4300(公演に関するお問い合わせ)/03-3526-4301(ご利用に関するお問い合わせ)
EDOCCO STUDIOへのお問合せ:TEL:03-6811-6675
■公式HP:https://edocco.kandamyoujin.or.jp