三井デザインテック、プレスセミナーを開催 「インテリアとテクノロジーの融合 -ミレニアル世代が牽引する時代の未来の空間デザインとはー」
― クロスオーバーによって“共創のデザイン”の時代へ ―
三井デザインテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渋谷忠彦)は、11月27日(火)に「インテリアとテクノロジーの融合-ミレニアル世代が牽引する時代の未来の空間デザインとはー」と題したプレスセミナーを綱町三井倶楽部(東京都港区)にて開催しました。当日は、三井デザインテックの見月伸一氏がファシリテーターを務め、ソニー株式会社 田幸 宏崇氏、株式会社ハースト婦人画報社 木田 隆子氏とともにトークセッションを実施し、約80名が出席しました。
セミナーでは、まず見月氏がミレニアル世代の価値観について、三井デザインテックの調査に基づきながら解説しました。中でも特徴的な価値観として「No-Hierarchy(階層構造的ではない価値の在り方)」「Experience focus(体験志向)」「Work-life MIX(ワークライフミックス)」に注目した上で、これから着目すべきトレンドとして「生活空間へのテクノロジーの浸透」「リラックス・自然への回帰」を挙げました。
3者によるトークセッションに移ると、「生活空間へのテクノロジーの浸透」「リラックス・自然への回帰」が体現されている事例について、田幸氏と木田氏がそれぞれ自社の取り組みを交えながら解説しました。田幸氏は、ユニークなコト体験を実現できる技術が近年求められていると話し、ソニーが2018年にミラノサローネ※1に出展した「HIDDEN SENSES」※2の事例を紹介。利便性ではなく、情緒性を表現する商品を例に、テクノロジーが浸透した未来の生活空間について話しました。
木田氏は、テクノロジーが進化し生活空間に浸透すればするほど、自然を求める傾向が強くなってきており、両者は同時に進化していくのではないかと見解を述べました。また、『エル・デコ』(イタリア版)がミラノサローネに「ミレニアルズアットホーム」というテーマで出展した事例を紹介し、デジタルと自然が共存し、国籍・人種等を超えた多様性を持った未来の空間について説明しました。
その後、新時代の空間価値について話は進み、テクノロジーやサービスの進化により、“独立していた空間”が融合し、かつて空間によって分けられていた“コト”も「シームレス」に変化したことで、「クロスオーバー」という考え方がこれからの空間に求められてくると見月氏が見解を述べると、田幸氏・木田氏ともに同調し、意見を交換しました。
トークセッションの最後には、見月氏がセミナーのテーマである“ミレニアル世代が牽引する時代の未来の空間デザイン”について語りました。
見月氏は「生活を変容させるような新しい体験を創造するためには、それぞれがオープンイノベーションに取り組みつつ、異業種同士で共創していくことが鍵となります。様々な業界をどう組み合わせるのか、それらをどう編集していくのか、つまり共創をデザインしていく能力がとても重要です。この能力を持つキュレーターやデザイナー、もしくはプロデューサーのような方々の役割がとても大事になってくると思っています」と話し、未来の空間デザインに必要な“共創のデザイン”という概念についてまとめの説明をしました。
三井デザインテック株式会社はデザイン業界のリーディングカンパニーとして、これから求められるデザインについて幅広く研究し、定期的に開催するプレスセミナー等で発表しています。
今後も、あらゆる空間、そして社会に対して、価値あるデザインを創るため、オープンイノベーションと共創に取り組んでいきたいと考えています。
※1 ミラノサローネ
毎年4月、イタリア・ミラノを舞台に開催される国際的な家具の見本市。通称をミラノサローネといい、1961年にはじまったイベントは今年で57回目を迎えた。
※2 HIDDEN SENSES
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/design/info/mdw2018/
■プレスセミナー概要
主催:三井デザインテック株式会社
日時:2018年11月27日(火)
テーマ:
「インテリアとテクノロジーの融合―ミレニアル世代が牽引する時代の未来の空間デザインとはー」
内容:
・社長挨拶
三井デザインテック株式会社 代表取締役社長 渋谷 忠彦
・セミナー/トークセッション
三井デザインテック株式会社 デザインマネジメント部 部長 兼 デザインラボラトリー 所長
見月 伸一氏
ソニー株式会社クリエイティブセンター スタジオ1チーフアートディレクター
田幸 宏崇氏
株式会社ハースト婦人画報社 コンテンツ本部
エル・デコ ブランド ディレクター
木田隆子氏
■見月 伸一 プロフィール
三井デザインテック株式会社
デザインマネジメント部 部長 兼 デザインラボラトリー 所長
インテリアに関わるデザインディレクション、コンセプトワークを中心に活躍する。空間を取り巻く様々なジャンルを幅広く手掛ける一方で、ミラノサローネ等の海外のデザインイベントにも精力的に足を運ぶ。2016年3月より毎年マレーシア国際家具見本市(MIFF)にてデザインコンペ審査員も務めており、同年11月にロンドンで開催されたホテルデザインイベント「Sleep」では、未来のホテルを提案する国際コンペティションにてアジアの企業として初めて審査員特別賞を受賞している。
■三井デザインテック株式会社とは
三井デザインテックは、主に住宅・オフィスをはじめとして、ホテル・医療・福祉・学校・賃貸マンションなど、あらゆる生活・事業に必要な施設のインフィル(内外装・設備・間取り)の創造を手がけ、お客様に「心地よい、満足できる空間」をご提供しています。最新情報はオフィシャルサイトをご覧ください。http://www.mitsui-designtec.co.jp/