ジョブ理論の分析を可能にするデータマイニングサービス、SegmentDiscoveryの提供を開始
SegmentDiscoveryとは まず、深く知りたいターゲットを設定し、(1)調査結果からそのターゲットが多く存在するパターンを発見し、(2)同一のパターンのターゲットがアンケートの自由回答に記述している「共通のキーワード」を見つけ出す、という2段階で、データおよびテキストマイニングを施す分析手法です。(図1)
図1.SegmentDiscoveryの分析イメージ
ジョブ理論とは ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授が発表した理論で、ヒトがものを買う理由を「あなたはどんなジョブ(用事・仕事)を片付けたくて、そのプロダクトを“雇用”するのか?」という視点に基づいて解き明かそうとする考え方です。
ビール市場に関する調査結果 今回はジョブ理論の考え方を基に、調査結果から知りたいターゲットとして「ビールが世の中から無くなると、とても困る人」を設定、その人たちのインサイトを解き明かしました。
SegmentDiscoveryを使って、まず、ビールが無くなると困る人に共通するパターンを見つけ、年齢と男性比率でマッピングしました(図2)。ここから、「子供がいる人」で特に男性にビールを必要とする人が多いことや、親子飲みをする人は男女関係なくビールを必要とする人が多いことが見てとれます。さらに、これらのパターンをそれぞれテキストマイニングで分析することで、ビールが無くなると困る人が片づけたい3つのジョブを見つけ出しました(表1)。
図2.ビールが無くなると困る人に共通するパターン(年齢x男性比率によるマッピング)
表1.ビールが無くなると困る人が片付けたい3つのジョブ
調査結果をより詳しくご紹介したコラムを、日経リサーチのホームページに掲載しています。ぜひご一読ください。
https://www.nikkei-r.co.jp/column/id=6747?utm_source=prap&utm_medium=release&utm_campaign=sd
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