ルドンは本当に「孤高の画家」だったのか?謎めいた幻想世界を解き明かす 現代美術やマンガへの影響も検証
ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、2018年7月22日(日)~12月2日(日)に、オディロン・ルドン(1840-1916)の展覧会「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」を開催いたします。
本展覧会は、近年の研究をもとに、「夢の世界に生きた孤高の幻想画家」という芸術家神話を解体し、様々な価値観が交錯する時代のなかで探究を続けたルドンの姿を捉えなおす試みです。過去の美術史上の傑作や同時代の美術作品をはじめ、雑誌に掲載された自然科学の挿図や戯画といった、彼を取り巻く大衆文化からも多大な影響を受けてきたことを、幅広い分野にわたる出品作品を通して明らかにします。
さらに幻想や神秘の世界を追い求める現代作家との比較によって、彼の生み出した芸術の今日的な意義を検証します。
■展覧会概要
※9月27日(木)は展示替のため休室(常設展示のみご覧いただけます)
前期展示期間:7月22日(日)―9月26日(水)
後期展示期間:9月28日(金)―12月2日(日)
開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
協力:岐阜県美術館
《III.不恰好なポリープは薄笑いを浮かべた醜い一つ目巨人のように岸辺を漂っていた》『起源』1883年 リトグラフ/紙 岐阜県美術館蔵 [前期展示]
■みどころ
1 .幻想の源泉を探り、謎に包まれたルドン像を明らかに
《ダンテとベアトリーチェ》1914年頃 油彩/カンヴァス 上原美術館蔵
2.初期から晩年まで国内の傑作101点が集結。技法材料の調査結果も発表
《神秘的な対話》1896年頃 油彩/カンヴァス 岐阜県美術館蔵
3.現代美術からマンガまで 現代に息づくルドン的な幻想世界を紹介
鴻池朋子「素焼粘土」2013年 素焼き粘土、水彩 個人蔵 ©Tomoko Konoike
■入館料(かっこ内は15名以上の団体料金)
大人 1,800円 (1,500円)
シニア割引(65歳以上) 1,600円 (1,500円)
大学・高校生 1,300円 (1,100円)
中学・小学生 700円(500円) *中学・小学生の入館については、土曜日は無料
*料金はいずれも消費税込み
*中学・小学生が授業の一環として観覧する場合、中学・小学生および引率教員等の入館は無料
■ポーラ美術館について
2002年に神奈川県箱根町に開館。ポーラ創業家2代目の鈴木常司が40数年間にわたり収集した、西洋絵画、日本の洋画、ガラス工芸、古今東西の化粧道具など総数約1万点を収蔵。
<開館時間> 9:00~17:00 (入館は16:30まで)
<休館日> 無休(展示替えのための臨時休館あり)
<所在地> 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
<TEL> 0460-84-2111
<公式サイト> http://www.polamuseum.or.jp/