現代日本画壇を牽引する戦後世代の中核作家。高島屋では待望の6年ぶりの個展開催!水墨の大作も発表! 高島屋美術部創設110年記念 -無量- 土屋礼一展
「桜樹」
○会期・会場:
東京展=4月4日(水)~10日(火) 日本橋高島屋6階美術画廊
大阪展=4月18日(水)~24日(火) 大阪高島屋6階美術画廊
京都展=5月2日(水)~8日(火) 京都高島屋6階美術画廊
横浜展=5月23日(水)~29日(火) 横浜高島屋7階美術画廊
岐阜展=6月13日(水)~19日(火) 岐阜高島屋10階催会場
名古屋展=6月27日(水)~7月3日(火) ジェイアール名古屋タカシマヤ10階美術画廊
このたび高島屋では、土屋礼一先生の個展を、美術部創設110年記念の一環として開催いたします。
土屋先生は、1946年岐阜県養老町に生まれ、幼少より父である日本画家 土屋輝雄に厳格な絵の指導を受けました。
武蔵野美術大学卒業後は同郷の加藤栄三・東一兄弟に師事し、その画力は早くから高い評価を受け、日展を中心に個展やグループ展など多くの画廊や美術館で発表を続け、現在は日本藝術院会員、日展副理事長として、画壇を牽引する大きな存在となっています。
「富士」
20年ほど前から本格的に始めた墨の仕事は、現在の土屋作品の精神的背景にもなっています。
墨表現の無限の可能性を求めて、独自の色調やマチエールをつくるために墨の調合を行い、また、墨、水、紙が融合し変化して偶発的につくりだす絶妙な動きを捉えるために、画面に流した墨を幾晩もそのまま見守ることもあります。岩絵具を使った作品も同様に、“たらしこみ”による複雑で微妙な表情は、色彩に深い味わいをあたえ、描かれた花や果物があたかもその場で香るような存在感を漂わせます。
「梅」
6年ぶりとなる今回の個展は、蒼穹に漂う茜雲に重ねた亡き親への想いや、静寂の空気の中で固い意志を発する月下の岩など、先生の心に残る歌や俳句から着想を得た屏風作品や、梅、桜、果実などの中・小作品、現場の空気が伝わってくるような素描作品まで約40点を一同に展観いたします。
量りしれない自然の懐、永遠にたどり着くことの無い表現の到達点。作家の精神の痕跡は、やがて鑑賞者全ての郷愁や原風景と重なっていきます。
2018年、“無量”の境地の土屋礼一展を、ぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。
【お問合せ】日本橋高島屋 TEL(03)3211-4111(代表)