「生誕90年 加山又造展~生命の煌めき」京都高島屋で開催!動物、華麗な屏風絵、裸婦から工芸に至る、巨匠の挑んだ多彩な世界

株式会社高島屋

京都高島屋で、2017年10月4日(水)から「生誕90年 加山又造展~生命の煌めき」を開催いたします。(2017年10月16日まで) 加山又造(1927~2004年)は、京都西陣の和装図案を生業とする家に生まれます。幼少時から描くことに親しみ才能を発揮、京都市立美術工芸学校(現京都市立銅駝美術工芸高等学校)から東京美術学校(現東京藝術大学)へと進んだ加山又造は、終戦直後の混乱と伝統絵画の危機に直面しながら、ラスコー洞窟壁画、ブリューゲル、ルソー、ピカソを始めとする西欧の様々な絵画を貪欲に吸収しつつ独自の表現へと発展させ、戦後日本画の革新を担う旗手として活躍しました。 日本画の伝統的な意匠や様式を鋭いセンスで現代に甦らせ、華麗な装飾美による屏風絵ばかりでなく斬新な裸婦にも挑戦、後には水墨画にも取り組みます。その活動は絵画にとどまらず陶器や着物の絵付けなどにも及び、1997年には文化功労者に顕彰され、2003年には文化勲章を受章します。 加山又造の生誕90年にあたる2017年。これを記念して、革新的でありながら生命感あふれる美しく華麗な日本画の世界を、初期から晩年に至る約70点により、その画業を辿ります。 ■展示構成と展示作品の一例 第1章:動物~西欧との対峙 東京美術学校で学んでいた際に上野動物園で動物の写生をよくしていた加山又造は、日本画家としてデビューした1950~60年代初め頃、ラスコー洞窟壁画とともに西欧の近代絵画の手法を旺盛に吸収し、様々な動物をモチーフとした実験的な作品を多数制作しました。 ≪月と縞馬≫ 1954年 個人蔵 ラスコー洞窟壁画とともに西欧の近代絵画から影響を受け実験的な試みをしていた初期の代表作。 ≪紅鶴≫ 1957年 個人蔵 動物の写生を重ね、また西洋近代絵画の影響から取り組んだ実験的な作品のひとつ。 第2章:伝統の発見 1960年代半ば頃から、伝統的な様式美・装飾美を通して、独自の世界が自由に表現できると信じ、琳派的な装飾的構成の華麗な絵画や水墨画にも挑戦します。 ≪紅白梅≫ 1965年 個人蔵 尾形光琳≪紅白梅図屏風≫にアイデアを得た作品。 第3章:生命賛歌 1970年代からは裸婦に取り組み、美しい線で描いた新しい感覚の裸婦像をシリーズで展開しました。また猫好きで多くの猫を描いていた加山又造ですが、他にもいろいろな動物、さらに植物も描いています。 ≪猫≫ 1980年頃 個人蔵 ≪薔薇ノ図≫ 1960年代前半 個人蔵 第4章:伝統への回帰 1970年代後半から水墨画への志向を強くし、大作を連作。伝統に倣いながらも、独自の鋭く新しい感覚の日本画表現も生み出します。ここでは「夜桜」「龍」「山」「草花」などをモチーフにした作品も紹介します。 ≪淡月≫ 1996年 郷さくら美術館蔵 桜の中でも特に夜桜は加山又造が好んだテーマ。この作品は京都の醍醐寺の桜がモチーフと言われている。 ■加山又造(かやま・またぞう)(1927~2004年) 1927(昭和2)年、京都西陣の衣装図案家の家に生まれる。東京美術学校(現東京藝術大学)卒業後は山本丘人に師事。1950(昭和25)年に23歳で「第2回創造美術春季展」初入選、その後は戦後日本画の革新を担う旗手として活躍。また、多摩美術大学とともに東京藝術大学で教授を務め、未来の日本画壇を担う人材の育成にも力を注ぎました。2003(平成15)年には文化勲章を受章。その翌年76歳で惜しまれつつ生涯を閉じました。 【開催概要】 「生誕90年 加山又造展~生命の煌めき(いのちのきらめき)」 会期:2017年10月4日(水)~10月16日(月)   会場:京都高島屋7階グランドホール(京都市下京区) 入場時間:午前10時~午後7時30分(午後8時閉場) ※最終日は、午後4時30分まで(午後5時閉場) 入場料(税込):一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料 主催:日本経済新聞社、京都新聞 / 協力:有限会社 加山 / 企画協力:アート・ベンチャー・オフィス ショウ 【京都高島屋ホームページ】 http://www.takashimaya.co.jp/kyoto/ 【お問い合わせ】 京都高島屋 京都市下京区四条通河原町西入真町52 TEL:(075)221-8811(代)

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