1200年の歴史を持つ扇子。その伝統と、進化を感じて。
ホテル椿山荘東京(東京都文京区・総支配人:本村 哲)は、「世界をもてなす、日本がある。」をコンセプトに国内外から多くのお客様をお迎えいたしております。
この夏、約1200年の歴史を持ち、様々な文化や美意識を取り入れ発展してきた京扇子をロビーにて展示します。
扇子の歴史は古く、平安時代の京都には現代の扇のようなものが存在していたと言われています。その後中国へ渡り、逆輸入される歴史も。また明治時代には、パリ万国博覧会への出展をきっかけに、その伝統美は、欧米の方も魅了。布を貼った絹扇へと発展し、高級品として貴婦人を華やかに彩ることへ。
扇子の中でも「京扇子」とは、扇面・扇骨・仕上げ加工すべて京都・滋賀を中心とした国内で生産した扇子の事を言います。なんと扇子ができ上がるまでには、骨作りから地紙づくり、絵付け、組み立てなど約88の工程があり、そのほとんどが手仕事で熟練を要するため、それぞれが分業になっており、職人たちが各々の腕を振るいます。
伝統や技術を継承しながら、高い技術を持つ職人の技に、新たな素材やデザインなども取り入れられ、京扇子は進化し、このように長きに渡り、暮らしに涼と彩りを添えています。
この夏、当ホテル庭園では木陰での涼を、館内では職人の技が魅せる涼をご堪能ください。
■白竹堂の「京扇子」3種展示 ■ホテルロビーにて
日時:2017年7月26日(木)~8月下旬
展示内容:作家手描きの希少な扇子、京扇子の特徴を体感いただける扇子、欧米に渡った歴史を感じさせる扇子3種を展示。
白竹堂(はくちくどう) / 享保3年(西暦1718年)創業
享保3年(1718)、江戸幕府第8代将軍徳川吉宗の時代に「金屋孫兵衛」の屋号で西本願寺前に寺院用扇子の店を開業。明治以降、一般用、贈答用の京扇子を製造販売するようになり、近代日本画壇の巨匠といわれる富岡鉄斎氏より、「白竹堂」の屋号を贈られました。
現在、白竹堂は京都本店、綾扇(りょうせん) 八坂の塔店、喚風(かんぷう) 三条寺町店と京都市内に直営店を3店舗構えて、伝統的なものから、新感覚の扇子までご贈答用に、また外国からお越しのお客様のお土産としても幅広く扇子を取り揃えております。
京都本店では、絵付けや投扇興など体験もお楽しみいただけます。