東日本国際大学(福島県いわき市)の吉村作治学長は、NPO法人太陽の船復原研究所(東京都新宿区)代表として、ピラミッド建造の目的を解き明かす鍵を握る「第2の太陽の船」の復原事業に取り組んでいる。船のより早い完全修復と復原を目指し、現在、事業の資金調達を目的とするクラウドファンディングを実施中。集まった資金で、3D想定復原図を作るための3Dスキャナーを購入する。4月13日には事業開始に関する記者発表を行った。
「太陽の船」はクフ王のピラミッドで見つかったもので、王が「あの世」と「この世」という果てしなく永い距離を移動するために用意されたと考えられている。第1の船は1954年にエジプト人により発見、復原されて博物館に展示されている。
「第2の太陽の船」復原事業は吉村学長の「エジプト考古学者として、ピラミッド建造の目的を解明し、『王墓説』という定説を覆す長年の夢を果たしたい」という情熱から始まった。第2の船は1987年に吉村学長(当時は早稲田大学助教授)率いる早稲田大学古代エジプト調査室が発見したが、いまだ復原には至っていない。
早く復原したくとも設計図はなく、かなり劣化した木材を元の姿に戻すためには、3Dスキャナーを使い三次元画像を作成し、変形した木材をPC上で矯正し復原図を作成していくことが不可欠となる。
そこで今回、復原図作成のために必要な3D測量を行う3Dスキャナー導入資金を集めるため、インターネット募金であるクラウドファンディングを実施している。自前の機材を購入することにより、復原図作成までの時間短縮を目指す。
5月末時点で目標金額の支援を達成したが、引き続き支援金を募っている。募集期間は6月30日まで。
※ご支援いただいた皆様本当にありがとうございました。吉村学長のエジプト研究の総仕上げとも言えるこのプロジェクトにご賛同いただければ幸いです。
●詳細・応募
https://readyfor.jp/projects/solarboat
●NPO法人太陽の船復原研究所
http://www.solarboat.or.jp/index.html
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