谷保玲奈展ーウブスナー

株式会社高島屋

豊穣な色彩、うごめく生命(いのち)。新鋭日本画家が描く、美と神秘の世界。

谷保 玲奈 展<日本画> ウブスナ ・会 期:5月24日(水)~6月12日(月) ・会 場:日本橋高島屋6階美術画廊X このたび日本橋高島屋美術画廊Xでは、「谷保玲奈展―ウブスナ―」を開催いたします。 谷保玲奈氏は2012年、多摩美術大学大学院日本画修了直後から東山魁夷記念日経日本画大賞展入選や、大原美術館のアーティスト・イン・レジデンス企画「ARKO」に招聘されるなど注目を集める作家です。今回は、第25回五島記念文化賞美術新人賞受賞により、2014年11月から2016年2月までスペインで研修、帰国後初の個展となります。 谷保氏は、生命に対峙した時に湧いてくる神秘的な美しさへの純粋な感動や畏怖を、精緻な描きこみと生物的な豊穣な色合い、スケールの大きい時間軸で、ビッグバンのように増殖拡大する有機的な造形として表出させます。 ヒトが誕生するとき、母胎の羊水の中で生命の進化の過程を再び辿りなおすように、画面には植物や海洋生物などがうごめき、自身の中に湧き上がるイメージのままに、ある種グロテスクともいえる美も孕みながら描かれます。 同一の画中でミクロなモチーフを裏返す大きな世界感、臓器の襞のようなぬめりや艶をザラついた日本画の画材で表現するパラドックスは、あらゆる民族や文化が交じり合うスペインでの研修で得た多様性への認識と、自身の存在がマヨルカ島の自然へと溶融していく体験が更に強くしていきます。 「ウブスナ」は幅6.5メートルの新作のタイトルです。産土(うぶすな)は此の地で生を受ける、出自のことであり、その土地の守り神の意味もあります。 海外研修を終え、画家としてのアイデンティティを更に深く見つめなおす、谷保玲奈の求める“生地”はどこにあるのでしょうか。 <谷保玲奈氏プロフィール> 1986年 東京都生まれ 2010年 第10回佐藤太清公募美術展 特選受賞     第20期佐藤美術館奨学生 2012年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了     第5回東山魁夷記念 日経日本画大賞 入選 2014年 第25回五島記念文化賞 美術新人賞     大原美術館ARKO Artist in Residence Kurashiki, OHARA 作品公開 2015年 第6回東山魁夷記念 日経日本画大賞 選考委員特別賞受賞 <パブリックコレクション> 石正美術館/大原美術館/神奈川県立近代美術館/佐久市立近代美術館/CCA Andratx 【お問い合わせ】日本橋高島屋 TEL03-3211-4111(代表)

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