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■消費数量は3年連続で過去最高を更新、課税数量は10年前の1.5倍に※2
消費数量は、2013年に続き2014年も過去最高を更新しました。伸長率は、前年+5.5%と2013年の伸び率(前年+3.6%)を上回ったほか、1998年頃の第6次ワインブームの消費数量を超えて拡大中です。
課税数量は、2014年に続き2015年も輸入ワインが過去最高を更新しました。国内製造ワイン・輸入ワインの合計は前年+2.1%で、10年前と比較して1.5倍の規模に拡大しました。
■国内製造ワインは11万kl台に※2
日本ワイン人気拡大で製造所数も急増※3
2015年の国内製造ワイン課税数量は前年+0.5%と微増しており、1998年頃の第6次ワインブーム後としては最大規模の112,842klとなりました。「無添加」や「機能系」の拡大に加え、日本ワインの品質向上による人気の高まりにも注目が集まっています。
2015年10月に国税庁より、「果実酒等の製法品質基準」が告示され、表示ルールが明確化されました。
日本国内で製造された果実酒・甘味果実酒が国内製造ワインと定義され、その中で国産ブドウのみを原料とする日本国内で製造された果実酒のみが日本ワインと定義されました。
国税庁が初めて調査し、日本ワインの市場規模が約162万ケースと明らかになりました。
■スティルワインの輸入数量はチリワインがフランスワインを抜き、国別輸入数量第一位に※4
2015年はチリワインの輸入量がフランスワインの輸入量を超え、国別輸入数量第一位となりました。チリワインは国別で最も高い伸び率で大きく伸長し、10年連続で輸入量を伸ばしています。
輸入ワイン全体に占める構成比も、チリワインが約28%と昨年から+3.5%となっており、今後益々チリワインの市場が拡大していくことが予想されます。
■スパークリングワイン輸入数量は10年間で約2倍に、フランスとスペインが好調けん引※5
2015年のスパークリングワイン輸入数量は前年+1.9%となり、10年間で約2倍に拡大しました。
シャンパーニュ輸入量が過去最高を記録しているフランスと、カバを有するスペインが継続的に伸長し、全体の好調をけん引しています。また、チリのスパークリングワインが、前年+25.3%とスティルワイン同様伸長しています。
※1 国税庁発表の2014年4月-2015年3月の1年間の消費数量実績。課税数量とは異なる。/※2 国税庁発表の2015年1月-12月の1年間の課税数量実績。消費数量とは異なる。/※3 国税庁発表の2014年3月31日時点の果実酒製造免許場数277のうち実際に醸造していると想定される場所数。/※4 財務省関税局調べによる「ぶどう酒(2L未満)」の数量推移。/※5 財務省関税局調べによる「スパークリングワイン(2L未満)」の数量推移。
<参考:当社2015年概況>
・ ワイン販売数量は前年並み、チリワインは前年+26%と市場の伸長率を上回って大きく伸長。
・ 国内製造では「おいしい酸化防止剤無添加」が+約1%と微増し、販売から累計1億本を突破。甘口や低アルコール需要の高まりから「ギュギュッと搾ったサングリア」が発売から当初販売予定を2.5倍以上上回る約12万ケースを達成。また、フラッグシップブランド「シャトー・メルシャン」の育成として、自社管理畑を2027年までに60haへ拡大する。
・ 輸入ではチリワインが特に好調に推移し、主力ブランド「フロンテラ」が前年比+4%、中高価格帯の「カッシェロ・デル・ディアブロ」も+10%と伸長。大容量サイズの追加発売もあり、「ラデラ・ヴェルデ」は前年比+83%と大きく伸長。スパークリングワインはスペインの「コドーニュ」が+9%、チリの「サンライズ・スパークリング」が+21%と好調。