城西国際大学は2016年1月13日(水)、14日(木)に東京紀尾井町キャンパスで「音のテクスチャ」をテーマとする国際日本文化シンポジウムを開催する。これは、学校法人城西大学創立50周年を記念して行われるもの。各国で活躍する高名な日本研究者を招き、新たな視点で日本文化にアプローチする。入場無料。要事前申し込み。
今回のシンポジウムは、同大がこれまで長年開講してきた「世界の中の日本」に関連したイベント。美術、音楽、文学などの代表的研究者を招き、オーラリティ(声の文化)や音楽の果たす役割を探究することによって日本研究にどれほどの変革をもたらすことができるかということを学際的に見きわめるのが狙い。
世界中から集った研究者たちによる個々の論文をもとに、近代以前の多様な美的環境における、音とイメージの接点、声と書かれた、あるいは印刷されたテキストの接点、そして、音響的側面を探る。文学や絵画のパフォーマティビティ(遂行性)から、仏教経典が唄われたときの意味の変容、他に類のない古代の楽器の分析にまで及ぶ幅広いテーマは、近代以前のサウンドスケープ(音風景)をひもとくことで、なぜ、どのように今後の研究に新たな道が開かれるのかを浮き彫りにする。概要は下記の通り。
◆国際日本文化シンポジウム「音のテクスチャ」
【会 場】
学校法人城西大学 東京紀尾井町キャンパス1号棟地下ホール
(〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-26)
【アクセス】
http://www.josai.jp/access/
【プログラム】
■1月13日(水)
・15:00 開会式
・16:00 基調講演:ハルオ・シラネ(コロンビア大学)
共同的記憶の形成における声、身体、音楽:中世日本の説話のメディア再考
・17:15 琵琶演奏:川嶋信子
(祇園精舎、福原落ち、壇ノ浦)
■1月14日(木)
(午前)
・10:00 ユージン・ワン(ハーバード大学)
正倉院の琵琶:どのような曲を弾いているのか?
・10:30 アシュトン・ラザラス(シカゴ大学)
初期中世日本の民俗芸能と音響生態学
・11:00 大内典(宮城学院女子大学)
記されないものは何か――仏教声楽の記譜法
・11:30 ディスカッションおよび質疑応答
コメンテーター:ディディエ・ダヴァン(フランス国立極東学院・東京)
(午後)
・13:30 メリッサ・マコーミック(ハーバード大学)
声を見る:日本の絵巻における対話描写とメタナラティブ
・14:00 岡田美也子(城西国際大学)
琴を弾く女――中世説話の音とイメージ
・14:30 ディスカッションおよび質疑応答
コメンテーター:ハルオ・シラネ(コロンビア大学)
・15:30 ユディット・アロカイ(ハイデルベルク大学)
和歌のオーラリティに対する江戸時代後期におけるアプローチ――詩的言語の即時性を探る
・16:00 タイモン・スクリーチ(ロンドン大学)
江戸時代におけるパフォーマンスとしての絵画と知的演出
・16:30 ディスカッションおよび質疑応答
コメンテーター:ユキオ・リピット(ハーバード大学)
※同時通訳(日英・英日)あり
【主 催】 城西国際大学日本研究センター、ヨーロピアンセンター
【共 催】 城西国際大学国際人文学部、学校法人城西大学国際学術振興センター
【入場料】無料
【申込み】
参加希望日(13日、14日午前、14日午後)を書いてEメール: josai50@jiu.ac.jp で申し込み
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人城西大学広報センター
TEL: 03-6238-1240
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/