【調査レポート】カスハラ動画のSNS投稿、配慮は4項目中1.5個止まり
― 2026年10月1日カスハラ対策の義務化直前、動画投稿者の配慮実態調査 ―
■調査サマリー
デジタル・クライシス対策の専門企業であるシエンプレ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐々木 寿郎、以下シエンプレ)は、一般社団法人デジタル・クライシス総合研究所と共同で、迷惑行為を目撃した消費者の撮影・SNS投稿行動に関する意識調査を実施しました。本調査は2段階構成で、QiQUMOセルフ型ネットリサーチにより2026年9月に実施したものです。
STEP1では、全国のSNS利用者2,000名を対象に事前調査を実施しました。STEP2では、実際に撮影・共有まで行動した125名に本調査を配信し、有効回答112名(回収率89.6%)を得ました。
2026年10月1日には、改正労働施策総合推進法によりカスタマーハラスメント対策が事業主の義務となります。本調査は、この制度対応の背景にある「消費者が迷惑行為を目撃した際、どのように撮影・投稿し、どこまで配慮しているか」を、初めて定量的に可視化するものです。
投稿者は「正義感」から行動しているつもりでも、気づかぬうちに肖像権侵害や名誉毀損など、別の法令に抵触するおそれがあります。晒される本人や、映り込む無関係な第三者への配慮が置き去りになるケースも後を絶ちません。
■課題提起
迷惑行為を目撃した人(494名)のうち、実際に撮影・共有まで行動したのは25.3%(125名)で、74.7%は行動を起こさない「傍観者」でした。
一方、実際に行動した人(112名)のうち「何らかの配慮をした」と回答した人は88.4%に達しましたが、実施していた配慮行動は4項目中平均1.5個にとどまり、すべてを満たした人はわずか3.6%でした。
当社はこの実態を、「配慮していない」のではなく「配慮したつもりで足りていない」という、企業側が見落としやすいリスクとして提起します。
本レポートのダウンロードはこちら
https://www.siemple.co.jp/document/sns_risk_investigation_20260915/
■ 調査結果ハイライト
発見1|迷惑行為を目撃した人の74.7%は、撮影・共有をしない「傍観者」(目撃者N=494)
発見2|投稿・共有した人(N=112)の88.4%が「配慮した」と回答するも、実施した配慮行動は平均1.5個(4項目中)── 全項目実施はわずか3.6%
発見3|投稿・共有の動機トップは「懲らしめたい」(42.0%)── 「注意喚起」「助けたい」も上位で、正義感由来の動機が占める
発見4|投稿後に「不安を感じた」人は51.8%── 投稿者自身にも心理的負荷が残る
発見5|動機が正当(誤解に基づく)でも、顔がわかる状態で投稿したケースが、4シナリオ中最も「行き過ぎ」と判定された(35.7%)── 配慮の有無が評価を左右する
■ 主任研究員コメント
■ 拡散に加わる人の実態
自分で撮影していない動画をシェアする際に「毎回・だいたい真偽を確認する」人は67.9%でした。ただし、日頃から確認する意識がある人でも、後から「事実と異なると分かった投稿を拡散してしまった経験がある」人は32.1%(3人に1人)に達しており、確認の意識と実際の結果には差があることがうかがえます。
■ 本調査が示す示唆
消費者は「動機の正しさ」ではなく「配慮の有無(モザイク処理等)」によって、投稿行為の適切さを判断しています。誤解に基づく投稿であっても、顔がわかる状態で発信すれば最も「行き過ぎ」と判断される
――この評価軸のズレこそが、投稿者本人にも、企業側にも見落とされやすいリスクです。
■ シエンプレの考察
消費者に、企業側がすべき対策を複数回答で聞いたところ、以下の3つが上位を占めました。
① 撮影対応マニュアルの整備:現場スタッフが「撮影されている」と認識した際の初動対応を明文化(43.8%が支持)
② SNS時代の従業員研修:投稿・拡散された場合の対応方針、従業員自身の情報リテラシー教育(62.5%が支持・最多)
③ 拡散初期の検知体制:話題化する前の早期発見フロー(45.5%が支持)
レポートのダウンロードはこちら
https://www.siemple.co.jp/document/sns_risk_investigation_20260915/
■ 調査概要
▼ 無料ダウンロードURL
https://www.siemple.co.jp/document/sns_risk_investigation_20260915/
■ シエンプレ株式会社について
社名: シエンプレ株式会社
代表者: 代表取締役 佐々木 寿郎
所在地: 〒107-0052 東京都港区赤坂4-2-19 赤坂SHASTA・EAST 8F
事業内容: デジタル・クライシス対策事業、サイレントクレーム対策事業
URL: https://www.siemple.co.jp/
