世界で約2,100店舗を展開するトリドールHD、創業者の“判断基準”をAI化した『AI粟田さん』を導入
~心的資本経営やDXビジョンなどの経営方針を集約して従業員の意思決定を支援、世界中へ「食の感動」を伝承~
「心的資本経営」を原動力に、世界中へ食の感動体験を提供する株式会社トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:粟田 貴也、以下、トリドールHD)と、株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:南場 智子)の子会社である株式会社DeNA AI Link(本社:東京都渋谷区、代表取締役:住吉 政一郎、以下、DAL)は、DALが提供するサービス「リーダーズAI」を用いて、粟田社長の判断基準や経営哲学などをAI化した『AI粟田さん』をトリドールHD内に導入したことをお知らせします。「リーダーズAI」は、社内のリーダーが持つ知見を、自社専用のAIを通じて組織全体に届けるサービスです。讃岐うどん専門店「丸亀製麺」をはじめ、世界各地で多様な外食ブランドを展開するトリドールHDにおいて、創業者の判断基準や「食に対するこだわり」を可視化し、従業員がいつでもアクセスできる環境を構築することで、さらなる組織成長を目指します。
■背景
トリドールHDは、「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、世界中に約2,100店舗を展開しています。また、中期経営計画と連動したDXビジョンのもと、「ハピカン繁盛サイクル」をデータドリブンに強化する仕組みの構築や、「心的資本経営」※1を支えるAI活用・データ活用基盤整備などの取り組みが評価され、「DX注目企業2026」に選定されました。今年度にはAXガイドラインを制定し、AIを活用した業務・組織運営への変革を進めるとともに、従業員が安心してAIを活用できる環境を整備しています。
今回の『AI粟田さん』は、そのDX戦略を具現化する取り組みの一つとして、創業者の経営哲学や判断基準を組織全体の知的資産として活用し、従業員の意思決定を支援することを目指しています。
そして、外部環境が著しく変わる中、トリドールグループとして大切にしている「KANDO」の頂へ、「二律両立」の頂へ、「称賛共助」の頂へ、という成長哲学を実践していくにあたり、従業員一人ひとりが、何を変えて何を守るべきか、常に難しい判断を求められています。
「リーダーズAI」は、経営層やベテランの従業員が持つ「言語化しにくい判断基準やノウハウ」を自社専用のAIに落とし込み、24時間365日、世界中の拠点から即座に引き出せる環境を提供します。これにより、属人化していた暗黙知を組織の資産へと変換し、組織全体の意思決定の質とスピードを高めてまいります。
■『AI粟田さん』の誕生
今回の導入では、代表取締役社長 兼 CEOである粟田 貴也の知見・考え方・経験を徹底的に言語化しました。粟田社長のこれまでのメディアでの発言や講演資料、社内向けの経営方針資料等を踏まえたうえでインタビューを実施し、経営方針だけでなく、創業期のエピソード、経営理念に掲げる「食の感動体験」に込めた想い、繁盛の極意に辿り着く方法、時代が変わっても守り抜くべき聖域など、独自の感性や経営哲学を反映させた『AI粟田さん』を構築しました。
また、粟田社長に加え、取締役 兼 CHHO(最高ハピネス・ヒューマン責任者)田中 憲一にもインタビューを行い、「心的資本経営」※1 や「DXビジョン2028」などの社内のDX化の取り組みに関する技術的な知見を包括的に集約することで、トリドールHDオリジナルのAIを作り上げました。
『AI粟田さん』は、まずトリドールHD内において、商品開発や店舗建設などに携わるマネージャー以上の約90名を対象に展開し、今後は幅広い職種への展開も検討しています。なお、『AI粟田さん』はトリドールHDで日常的に利用しているMicrosoft Teamsに組み込むことで、普段の業務で自然に相談することができます。創業者と従業員が役職を越えてフラットに語り合うトリドールの文化を、使い慣れたツール上でAIを通じてさらに多くの現場へ広げることを目指します。
※1「従業員の“心”の幸せ」と「お客さまの“心”の感動」を共に重要な資本ととらえ、どちらの“心”も満たし続けることで持続的な事業成長を実現する新たな経営思想
■主な活用シーン
●新商品開発・新店舗開発の壁打ち
商品開発担当者が「それはお客さまの五感を揺さぶるか?」といった、トリドール独自の視点でのフィードバックを即座に得られ、企画の純度を高めます。
●マネジメント層の意思決定支援
創業者の考え方や価値観に基づく対話や問いかけを通じて思考を深め、主体的に判断・挑戦する組織づくりを支援します。
株式会社トリドールホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO 粟田 貴也 コメント
「私は創業以来、従業員一人ひとりとの対話を何よりも大切にしてきました。私自身、現場に足を運び、従業員と直接語り合う時間はこれからも変わらず持ち続けていきます。一方で、店舗数が数千と広がる中で、より多くの従業員が『トリドールらしさ』に触れられる機会をどう増やすかを考えてきました。「リーダーズAI」は、私との対話に代わるものではなく、それを補い、従業員が迷った時にいつでも背中を押し、新しい気づきを与える『思考のパートナー』です。AIとの対話をきっかけに、従業員一人ひとりが自ら考え、時に経営層との直接の対話へとつながっていく、そんな『感性とテクノロジーが融合した組織』を目指してまいります。」
■「リーダーズAI」について
1. 「あの人」の“脳内”を徹底的に言語化する導入プロセス
導入の3ヶ月前から、構築するAIについてお客さまのご要望と利用シーンの擦り合わせを行います。そのうえで社外情報・社内資料を踏まえたインタビューを設計します。単なるマニュアルやルールをAIに学習させるのではなく、マニュアルやルールの裏にある背景、考え方、さらに上位概念にあたる事業戦略や想いをインタビューにより徹底的に引き出し、AIに入れ込みます。初期バージョンのリーダーズAIを構築したうえで、AIの回答を実際にお客さまにご確認いただきながら調整を行い、普段の業務で自然に利用できる水準まで磨き上げます。
「リーダーズAI」は、一方的に答えを提示するのではなく、その組織特有の「勝ち筋」に基づいた問いを投げかけます。問い返しや深掘りなどの対話を通じて、メンバー自身の考える力を育てる設計になっています。リーダー固有の知見を組織全体の共有財産へ変えることができます。
3. 普段のチャットツールで、24時間365日伴走
SlackやMicrosoft Teams、Google Chatなどの普段利用しているチャットツールにAIを追加するだけで、追加のログイン不要で即座に相談が可能です。移動中のスマホからも、まるで本人にチャットを送るような感覚で相談ができます。
4. ブラックボックス化を解消し、「あの人」の知見を「組織の資産」へ
これまでの一般的な生成AIサービスでは「利用者とAIが1対1」でやり取りするため、ブラックボックス化しがちだった相談内容や回答のプロセスを、組織のチャンネル内で手間なく共有できます。個別の相談がそのまま組織全体の「生きた知見」となり、複数人が参加する場での議論を活性化させるファシリテーターとしても機能します。
「リーダーズAI」公式サイト
https://dena-ailink.com/service/leaders-ai
トリドールホールディングスについて
「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに、多様な飲食チェーンを展開し、味覚だけでなく五感を揺さぶる、本能が歓ぶ感動体験の提供を追求しています。そのためには従業員の“心の幸せ”とお客さまの“心の感動”の両方を高める「心的資本経営」が原動力となると信じています。今後も「食の感動体験」をどこまでも追求することで、予測不能な進化を遂げ、世界で唯一無二の日本発グローバルフードカンパニーとなることを目指し、国内・海外で積極的に展開してまいります。
DeNA AI Linkについて
AIを用いて日本社会の生産性向上をサポートするべく、AIのコンサルティングやソリューション提供を行っています。具体的には、日本中のAIに興味がある企業や経営者へのコンサルティングを実施しています。個別カスタマイズが必要な領域においては、AIの技術基盤となるソリューションの提供や、共同での事業開発を含めたAIエージェントの提供も行います。さらに、海外のAI企業が日本市場にサービスを投入する際のビジネス展開をサポートしています。 https://dena-ailink.com/
