創造の現場を支える人を育てる、全24回の連続講座/工芸・建築・メディア芸術など4分野「Creative Track」10月開講
作り手と社会、異なる領域をつなぐ専門性を学ぶ
作品の創造から、国内外へ向けて発信されるまでの間には、アーティストやクリエイターといった作り手だけでなく、企画、制作、運営など、多様な立場から創造の現場を支える人々が数多く携わっています。CP Lab.では、そうした、作り手と社会の間や、関係者同士の間、異分野との間など、様々な「間」で働く人にフォーカスを当て、事業を展開しています。
この度、新たに始動する「Creative Track」は、創造を支える仕事に携わる方、またはこれから目指す方、実践の幅を広げ、新たな挑戦をしたいアートワーカー等に向けた講座プログラムです。対象となる分野は、「工芸」「建築」「メディア芸術」に加え、思想や実務といった、創造の現場で欠かせない知識を学ぶ「基礎」の4つです。現代美術やパフォーミングアーツ、伝統芸能などを中心に幅広い活動を展開してきた京都芸術センターを舞台に、新たな分野における協働のあり方を探ります。
専門性を深め、領域を横断する──工芸、建築、メディア芸術、基礎、4つの分野
「Creative Track」では、4つの分野のそれぞれが全6回の講座で構成されています。
■ 工芸分野 「Craft Ecosystem Studies/工芸の生態系を学ぶ」
工芸は、ものづくりの枠を超え、自然、地域、産業、文化、人をつなぐ営みです。本講座では、領域を横断しながら工芸の新たな価値を社会に実装してきた実践者たちから、リサーチ、協働、キュレーションの視点を学び、さらに、産地や地域に根ざした実践を通して、多様な領域をつなぎ、新たな関係性や価値を生み出す方法を探ります。工芸の生態系を理解し、人と人、文化と社会をつなぐ次世代の実践者を育む連続講座です。 (企画/メンター:山崎伸吾 〈工芸ディレクター、山山 主宰〉)
| 回 | 年月日 | タイトル | 講師 | |
| 1 | 2026/10/15(木) | 温泉津とマラケシュ、里山と工芸が地域と世界を繋ぐ | 小林新也 | アーティスト/デザイナー |
| 2 | 2026/10/29(木) | テキスタイル産業は、どこへ進化していくのか | 宮浦晋哉 | 株式会社糸編 代表取締役 |
| 3 | 2026/11/12(木) | 工芸が、自然と人をつなぎ、循環を生み出す | 堤卓也 | 株式会社堤淺吉漆店 代表取締役 |
| 4 | 2026/11/26(木) | 布の根をたどり、産地を耕す | 高須賀活良 | アーティスト/ハタオリマチのハタ印 |
| 5 | 2026/12/3(木) | 創造的産地の生態系が生み出す、人とものづくりの新たな関係 | 新山直広 | TSUGI代表/SOE副理事/デザインディレクター |
| 6 | 2027/2/13(土) | 福祉と工芸をひらいて混ぜる、その実践と歩み | NEW TRADITIONAL | 森下静香・藤井克英 |
■ 建築分野 「建築キュレーションの視座──越境するメディウムと実践」
多様なメディウムを横断し、建築と社会の関係を編み直す「建築キュレーション」。本講座では、建築家、アーカイブズ専門家、領域を越境する実践者など、多様な立場から展開されるキュレーションの役割と意義を学びます。 各講師の視座から見える課題と可能性を紐解きながら、建築がより公共的で社会的な存在であり続けるための方途を探索する連続講座です。 (企画/メンター:川勝真一 〈建築キュレーター、CoAKディレクター〉)
| 回 | 年月日 | タイトル | 講師 | |
| 1 | 2026/10/8(木) | 建築キュレーターとは誰か | 太田佳代子 | 建築キュレーター/編集者 |
| 2 | 2026/10/30(金) | 建築アーカイブズと向き合う | 藤本貴子 | 建築アーキビスト、法政大学 |
| 3 | 2026/11/20(金) | 建築、批評、展覧会 | 塚本由晴 | アトリエ・ワン/東京科学大学大学院教授、博士(工学) |
| 4 | 2026/12/10(木) | 建築展という敷地 | 本橋仁 | キュレーター |
| 5 | 2027/1/14(木) | ジェンダーから考える建築とキュラトリアル実践 | 根来美和 | キュレーター |
| 6 | 2027/2/13(土) | アジアにおける建築&デザインコレクションの試み | 横山いくこ | シニアキュレーター、デザイン&建築部門統括/M+ 香港 |
■ メディア芸術分野 「誰かと何かをつくること──メディア芸術の現場から」
メディア芸術は、多様な技術や表現、専門性が交差し、様々な人々との協働によって生み出される領域です。本講座では、アーティスト、キュレーター、プロデューサー、編集者、リサーチャー、テクニカルディレクターなど第一線で活躍する実践者から、異分野が交わる現場やプロジェクトの進め方を学びます。メディア芸術を支える専門性を理解し、新たな価値を生み出す実践的な視点を養います。 (企画/メンター:山本麻友美 〈CP Lab. ディレクター〉)
| 回 | 年月日 | タイトル | 講師 | |
| 1 | 2026/10/22(木) | キュレーションという協働 | 岡村恵子 | キュレーター/東京都現代美術館 |
| 2 | 2026/11/12(木) | 映画をつくる、人をつなぐ―プロデューサーの仕事 | 松田広子 | 映画プロデューサー/オフィス・シロウズ |
| 3 | 2026/11/13(金) | 未来を編集する─SFプロトタイピングという方法 | 小谷知也 | 『WIRED』日本版 エディター・アット・ラージ |
| 4 | 2026/11/19(木) | 研究と創造のコラボレーション | ラナ・シナパヤ、柏康二郎 | ソニーコンピュータサイエンス研究所 |
| 5 | 2026/12/17(木) | 表現を実装する技術──アートディレクター、テクニカルディレクターの仕事 | 遠藤豊 | 有限会社ルフトツーク代表/アートディレクター、テクニカルディレクター、プロデューサー |
| 6 | 2027/2/14(日) | 「いたずら」を考える日 | 荒木優光 | アーティスト、音楽家、サウンドデザイナー |
■ 基礎分野 「アートと社会をつなぐ基礎講座」
アートワーカーとしての活動を支えるための基礎講座シリーズです。ファンドレイジング、広報、プロジェクトマネジメントといった、活動を継続的に運営していくための実践的スキルに加え、気候変動、現代史、マイノリティなど、創作の背景になることも多い社会的テーマについても学びます。実践力と批評的視点の両方を養い、アートワーカーとしての活動の土台を築くことを目指す講座です。(企画/メンター:山本麻友美 〈CP Lab. ディレクター〉)
| 回 | 年月日 | タイトル | 講師 | |
| 1 | 2026/11/17(火) | 現代史から世界を考える | 藤原辰史 | 京都大学人文科学研究所教授 |
| 2 | 2026/12/10(木) | ファンドレイジングの基礎 | 若林朋子 | プロジェクト・コーディネーター |
| 3 | 2027/1/21(木) | 気候変動と創造の未来 | ロジャー・マクドナルド | アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]キュレーター、美術史家 |
| 4 | 2027/1/28(木) | プロジェクトマネジメントの基礎 | 橋本昇 | PMスペシャリスト/京都情報大学院大学 未来環境ラボ |
| 5 | 2027/2/12(金) | マイノリティ・スタディーズ─創造と協働のために | ほんまなほ | 大阪大学COデザインセンター教授 |
| 6 | 2027/2/14(日) | 広報の基礎 | 福島京 | 広報マネージャー/京都芸術センター |
応募概要
「Creative Track」には、(1) 連続受講、(2) 単発受講の2つの参加方法があります。
(1) 連続受講 ~希望する分野の講座を全6回通しで受講したい方
【特典】
1. 特別プログラムやディスカッションへの参加、メンターによるサポートなどを受けられます。
2. 他分野の講座を、2回まで追加料金なしで受講できます。
3. 分野横断交流Day「Cross Jam」(★)全講座に追加料金なしで参加できます。
★分野横断交流Day「Cross Jam」は、分野を超えた協働を生むための機会として、各分野の第6回講座を対象に、複数分野の講座を同日に実施する2日間です。詳細は後日、ウェブサイトでお伝えします。
【対象分野】 工芸・建築・メディア芸術
【料金(税込)】 各分野12,000円 (25歳以下(※)8,000円) ※2026年4月1日時点
【申込締切】 2026年9月18日(金)23:59
【定員】 各分野15名程度 ※応募多数の場合は選考を行います
(2) 単発受講 ~興味のある回を個別に受講したい方
【対象分野】 全分野
【料金(税込)】 工芸・建築・メディア芸術:各回2,500円 (25歳以下(※)1,500円)
基礎:各回1,500円 (25歳以下(※)1,000円) ※2026年4月1日時点
【申込締切】 各回の開催前日17:00
【定員】 各回30名程度 ※定員に達し次第受付を終了します
申込方法
以下のページより、詳細を確認のうえ、各応募フォームよりお申し込みください。
https://cpl.kyoto/programs/track/
会場
京都芸術センター (京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2)
京都市における芸術の総合的な振興を目指して開設された創造・発信拠点です。多様な芸術の鑑賞の場であると同時に、芸術家の創作・発表活動を支援しています。同館の建物は昭和6年(1931年)に竣工した元明倫小学校(1869-1993年)の校舎を活用しており、2008年には国の登録有形文化財となっています。
| CP Lab. とは CP Lab. (Creative Professionals Lab. Kyoto) は、工芸、建築、メディア芸術などの創造分野で活動する人材が、実践や協働を通じて専門性を高めるための実験的な学びの場です。現場に根ざしたリサーチと試行を重ねながら、新たな文化創造と人材育成の仕組みを探究します。あわせて、創造分野におけるマネジメントやプロデュース等の知見の共有に取り組み、文化芸術の海外展開と持続可能な活動を支える基盤の構築を目指します。 Webサイト: https://cpl.kyoto 主催: 文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人京都市芸術文化協会(京都芸術センター) 本プログラムは、「文化芸術活動基盤強化基金(Japan Creator Support Fund)」による「クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践)」の一環として実施しています |
