京都芸術センターを拠点に活動するCreative Professionals Lab. Kyoto(京都市中京区、以下CP Lab.)では、文化芸術の現場における「協働」をテーマにしたシンポジウム「間に間に(まにまに)──文化芸術から考える協働の実践」を、2026年9月5日(土)に開催します。工芸・建築・メディア芸術分野の第一線で活躍する実践者を迎え、創造を支える人々の役割や協働の可能性を考えます。本シンポジウムは、10月開講予定の人材育成プログラム「Creative Track」のキックオフイベントとして実施します。
創造の現場を支える人を育成する講座プログラム「Creative Track」とは
ある作品が生まれ、国内外へ向けて発信されるまでには、アーティストやクリエイターだけでなく、企画、制作、運営など、多様な立場から創造の現場を支える人々が関わっています。CP Lab.のミッションは、こうした「創造の現場を支える人」の育成です。
その一環として、CP Lab.では、講座プログラム「Creative Track」を開講します。本プログラムの対象分野は、工芸、建築、メディア芸術、基礎の4分野で、2026年10月から2027年2月にかけて実施を予定しています。第一線で活躍する講師陣から、仕事の進め方や現場の課題、プロジェクトの組み立て方など、実践につながる知識や考え方を学ぶ機会を提供します。それとともに、参加者同士が分野を越えて対話し、協働の可能性を探る場となることも目指します。
詳細については、2026年8月下旬に発表予定です。
講座プログラム キックオフシンポジウム「間に間に──文化芸術から考える協働の実践」
「Creative Track」の開講に先駆け、キックオフシンポジウム「間に間に──文化芸術から考える協働の実践」を開催します。本シンポジウムでは、講座プログラムの趣旨や概要を広く紹介するとともに、文化芸術の創造現場における「協働」の意義や可能性について探ります。異なる専門性や経験を持つ人々が協働することで生まれる創造の可能性に着目し、今後の文化芸術活動を支える新たな関係性や実践のあり方について考える場となることを目指します。
ゲストは、永田宙郷氏(プランナー、デザインディレクター)、門脇耕三氏(建築家、建築学者)、山城知佳子氏(映像作家、アーティスト)の3名。ゲストそれぞれの実践から、現場における協働のあり方を掘り下げます。後半では、「Creative Track」の監修者3名もモデレーターとして加わり、異なる分野のそれぞれの実践を通して見えてくる新しい協働の可能性について探っていきます。
シンポジウムタイトル「間に間に」に込めた思い
古語の「随(まにま)に」は、「〜のままに」「~につれて」という意味を持つ言葉です。何かの“まにまに”、何気なく進んでいるように見える物事も、実は間(あいだ)をつなぐ人々がその実現を支えています。「間に間に」というタイトルには、こうした存在を可視化し、育成することで、次代の文化芸術へとつなげていくことを目指したい、という思いを込めています。
WEBページ
https://cpl.kyoto/news/439/
概要
日時 2026年9月5日(土)14:30~17:30 〈交流会〉17:30~18:30
会場 京都芸術センター フリースペース (京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2)
登壇者
〈ゲスト〉
工芸分野:永田宙郷氏(プランナー、デザインディレクター)
建築分野:門脇耕三氏(建築家、建築学者)
メディア芸術分野:山城知佳子氏(映像作家、アーティスト)
〈モデレーター(Creative Track監修者)〉
山崎伸吾氏(工芸ディレクター、キュレーター)
川勝真一氏(建築キュレーター、CoAKディレクター)
山本麻友美(CP Lab. ディレクター)
料金 無料(要予約)
対象者
・文化芸術分野で人や物事の間をつなぐ仕事をしている人
・アーティスト、クリエイター
・文化芸術分野における「協働」に関心がある人
申込方法 以下のフォームよりお申込みください ※申込締切:9月4日(金)18:00
https://forms.gle/SGnhMHyYytH5FWRr5
■登壇者プロフィール
〈ゲスト〉
永田宙郷(ながた・おきさと)
金沢21世紀美術館、デザインコンサルティング会社を経て、(株)TIMELESSを設立。「“ものづくり"をつくる」を掲げ、伝統工芸から先端産業まで幅広く事業と商品の開発に関わる。主な活動に『ててて商談会』『DESIGNART』等がある。
門脇耕三(かどわき・こうぞう)
建築家、建築学者。明治大学教授、アソシエイツパートナー。博士(工学)。
2012年に建築設計事務所アソシエイツを設立。現在、明治大学出版会編集委員長、東京藝術大学非常勤講師を兼務。建築構法を専門としながら、建築批評や建築設計などの活動も行う。
山城知佳子(やましろ・ちかこ)
映像作家、アーティスト。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻教授。映像、写真、パフォーマンスを通して、沖縄の歴史や文化を起点に、東アジアの歴史や記憶、アイデンティティ、他者の経験の継承を主題に制作を行う。
左から永田宙郷(©NAOKI MIYASHITA)、門脇耕三(ⒸSara-Sera)、山城知佳子(©︎鷹野隆大)
〈モデレーター〉
山崎伸吾(やまざき・しんご)
京都を拠点に、多様な人たちと協働し分野を横断したプロジェクトを手がける。自然資源を活用した仕組みと地域に根ざしたものづくりに強い関心を持ち、工芸と社会を接続させるための企画を行っている。
川勝真一(かわかつ・しんいち)
建築分野における展覧会、参加型ワークショップ、都市リサーチなどに取り組む。2024年に京都・下鴨に「けんちくセンターCoAK」を設立し、展覧会にとどまらない建築キュレーションの可能性を探っている。
山本麻友美(やまもと・まゆみ)
2000年の開館以来、京都芸術センターで若手芸術家支援や国際共同事業に携わる。京都芸術センター副館長、京都市文化政策コーディネーターを経て現職。人と人、人とアイデアをつなぎ、異なる立場を調整しながら、新たなプロジェクトを組み立てることが大好き。
CP Lab. とは
CP Lab. (Creative Professionals Lab. Kyoto) は、デザインを軸に、工芸、建築、メディア芸術などの創造分野で活動する人材が、実践や協働を通じて専門性を高めるための実験的な学びの場です。現場に根ざしたリサーチと試行を重ねながら、新たな文化創造と人材育成の仕組みを探究します。あわせて、創造分野におけるマネジメントやプロデュース等の知見の共有に取り組み、文化芸術の海外展開と持続可能な活動を支える基盤の構築を目指します。
Webサイト:
https://cpl.kyoto
主催: 文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人京都市芸術文化協会(京都芸術センター)
※本プログラムは、「文化芸術活動基盤強化基金(Japan Creator Support Fund)」による「クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践)」の一環として実施しています