~来年度2016年度 第1回より開始~
公益財団法人 日本英語検定協会(理事長:松川孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」)は、来年度 2016年度第1回実用英語技能検定より、「4級」、「5級」にスピーキングテストを導入いたします。
それにより、2016年度以降、実用英語技能検定は全級(「1級」・「準1級」・「2級」・「準2級」・「3級」・「4級」・「5級」)でスピーキングテストの受験が可能となります。また、ライティングにおきましても、先のプレスリリース(※1 下部ご参照)での発表の通り、まずは来年度第1回から「2級」で導入し、続けて「準2級」、「3級」も早期実現に向けて、ただいま準備を進めております。
※1 2015年7月15日 プレスリリース:実用英語技能検定「2級」ライティングの導入、4技能化のお知らせ ~来年度2016年度第1回より開始~
http://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20150715_pressrelease_writing2.pdf
をご参照ください。
■「4級」、「5級」スピーキングテストの導入を決めた背景
現在、我が国の英語教育は4技能化に向けた取り組みが加速化しています。今年8月、文部科学省は次期学習指導要領改訂に向けた「教育課程企画特別部会 論点整理」(※2)を発表いたしました。それによると、小学校、中学校、高等学校の各段階での学びを接続させ、継続して4技能を総合的に育成することを求めています。加えて指導内容の抜本的な質の向上を求め、その指導改善のサイクルを確立する目的で、2019年度には、中学3年生全員を対象に4技能を測定する全国的な学力調査も実施する予定とのことです。大学入試も然り、現在、4技能試験の導入が急ピッチで進められています。
※2「教育課程企画特別部会 論点整理」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/sonota/1361117.htm
こうした現状を踏まえ、英検協会では学習指導要領の内容に基づき、なおかつ小、中、高校生に広く受験いただいている実用英語技能検定を全級速やかに4技能化させる必要性を認識し、その実現に向けて検討を重ね、これまで準備を進めてまいりました。
そこで、まずは先の7月のリリースのとおり、来年度2016年度 第1回から、「2級」のライティングを導入し、「準2級」、「3級」につきましても速やかに実施する予定であることを発表いたしました。こうして3級以上の上位級での4技能化の道筋が見えてまいりましたので、次に2技能の「4級」、「5級」の4技能化の実現をめざすべく、まずはその第一歩といたしまして、来年度第1回からの「4級」、「5級」のスピーキングテストの導入を決定いたしました。
以上の通り、来年度2016年度第1回から、「4級」、「5級」にスピーキングテストを導入できる目処が立ちましたもので、まずは速報としてそのことを本日発表させていただきます。問題内容や実施方法等につきましてはまだ検討段階にあり、詳細が確定しお伝えできるタイミングとなりましたら、適宜、速やかにご案内をさせていただきます。
今後とも、英検協会は、多くの学習者の英語能力向上に寄与するとともに、生涯学習としての英語学習を推奨し、ひいては我が国のグローバル人材育成方針に全面的に貢献してまいります。
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■公益財団法人 日本英語検定協会について
公益財団法人 日本英語検定協会は、「実用英語の普及と向上」を目的に1963 年に設立されました。以来、実用英語技能検定の実施・運営のほか、児童向けの「英検Jr.(旧・児童英検)」やビジネスパーソン向け英語能力テスト「BULATS(ブラッツ)」、留学・海外移住のための英語運用能力試験である「IELTS(アイエルツ)」、さらには英語教育に関する優秀な研究企画に助成金を交付する「英検研究助成」制度など、実用英語の普及・向上に向けた様々な取り組みを展開しております。2012 年4 月、内閣府からの認定書交付を受けて正式な団体名称を「公益財団法人日本英語検定協会」に改めています。
英検協会ウェブサイト:
http://www.eiken.or.jp/
<本件に関するお問い合わせ>
公益財団法人 日本英語検定協会 広報部 高橋大輔
TEL:03-3266-6840 FAX:03-3266-6570
E-mail: kouhou21@eiken.or.jp