ISO/SAE 21434準拠脅威分析ソリューション「VERZEUSE® for TARA」 正式サービス化に先立ち無償で試用版を提供開始
SDV時代のサイバーセキュリティリスク分析の効率化を体感
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社(代表取締役社長:永易正吏、本社:神奈川県横浜市)は、ISO/SAE 21434※1に準拠した脅威分析ソリューション「VERZEUSE®※2 for TARA(Threat Analysis and Risk Assessment)」を開発し、車両メーカーおよびサプライヤー向けに試用版※3を無償で提供開始しました。「VERZEUSE® for TARA」は、開発の初期段階において、車両および車載機器のサイバーセキュリティリスクを網羅的に分析し、ISO/SAE 21434準拠の脅威分析結果を短期間で導出します。開発者は、セキュリティに精通していなくても選択式の質問票に回答するだけで、当社が脅威や脆弱性、管理策を蓄積している脅威情報データベース「脅威インテリジェンス」から車載機器の特性に応じた対策要件を決定できます。
本試用版は、SDV(Software Defined Vehicle)時代の複雑な車両アーキテクチャからシンプルなECU構成まで幅広く対応します。脅威分析・脆弱性分析をセキュリティ専門家ではなく開発者自身が実施可能となり、かつ、従来に比べ大幅に工数削減できることを体感いただけます。
今回発表した「VERZEUSE® for TARA」は、2026年6月10日~12日に開催される「Interop Tokyo 2026」に出展します。
<背景>
法規対応から開発競争力を左右する脅威分析へ
UN-R155※4やISO/SAE 21434への対応に加え、SDV化・仮想化の進展により、設計変更や機能追加の頻度は年々高まっています。こうした環境下において、脅威分析・脆弱性分析の工程は、初回設計時に一度実施すれば完結するものではありません。設計変更や出荷後の機能更新・追加に追従しながら、「いかに迅速かつ継続的、そして正確に運用できるか」が、開発競争力を左右する重要な工程となりつつあります。
一方で、セキュリティ人材の不足、分析ノウハウの属人化、設計変更や出荷後の機能更新・追加のたびに発生する再分析負荷といった課題により、現場では十分な検証を継続的に実施することが困難なケースも少なくありません。
「VERZEUSE® for TARA」は、こうした課題に対し、車両や車載部品の開発初期段階における脅威分析・脆弱性分析プロセスの高度化と工数削減の両立に貢献するソリューションです。実際の車両および車載製品の開発プロセスの中で運用可能かを事前に確認したいという多くの声を受け、このたび試用版の提供を開始しました。
試用版では、車両メーカーおよびサプライヤー各社が想定するモデルや規模に基づき、どの程度の工数削減や効率化が見込めるかを事前に確認することもできます。
<VERZEUSE® for TARA試用版のポイント>
1.セキュリティ専門家でなくても進められる脅威分析
選択式の質問票に回答するだけで、車両/ECU/ソフトウェアの構成を踏まえた脅威シナリオ、ISO/SAE 21434準拠の成果物、想定される対策要件を自動で生成できます。「どこまで自動化できるのか」を開発者自身で確認できます。
2.SDV・仮想化環境を前提とした脆弱性分析
SDV特有のリスクを考慮した分析プロセスとして、仮想環境・ソフトウェア構成を考慮した脆弱性分析に加えて、車両全体を俯瞰した脅威分析を体験できます。次世代E/E(Electronics/Electrical)アーキテクチャにおける適用イメージを、机上検討ではなく、実際の操作を通じて確認できます。
3.自動化による大幅な工数削減効果の確認
当社の実績として、脅威分析工数を最大90%削減※5、脆弱性分析工数を最大63%削減※6する効果を確認しています。
また、分析結果の一貫性や変化点管理を実現し、自動車のライフサイクル全体において、頻繁な仕様変更が発生しても容易に再分析ができるので、リスクや対策を最新の状態に維持できます。
<試用版提供の位置づけと今後の展開>
試用版は、実際の製品開発や車両開発を想定し、操作性の確認や自社の開発プロセスとの適合性をユーザー自身で評価いただくことを目的としています。これにより、将来的な量産開発への適用可否を判断するための検討材料として活用いただけます。利用期間は利用開始日から3カ月間です。試用版の提供を通じて得られるフィードバックをもとに、正式サービス化に向けたソリューションの改善・強化に取り組みます。
当社は、SDV時代に求められる継続的アップデートへの対応や、車両ライフサイクル全体での活用を見据え、VERZEUSE®シリーズを車載サイバーセキュリティの設計・実装・運用までを一貫して支えるソリューションへと進化させていきます。
【VERZEUSE® for TARA試用版のお申込みはこちらから】
お問い合わせフォームhttps://verzeuse.automotive.panasonic.com/contact
【Interop Tokyo 2026出展概要】
日時:2026年6月10日(水)~ 6月12日(金) 10:00-18:00 (最終日のみ17:00まで)
場所:幕張メッセ(国際展示場 展示ホール6 小間番号6M32 パナソニックグループブース)
〒261-8550 千葉市美浜区中瀬2-1
主催者公式サイト: https://www.interop.jp/
※ブース内にてVERZEUSE®のステージプログラムを実施します。
6月10日 17:30-17:50
6月11日 11:30-11:50
6月12日 12:30-12:50
※1 ISO/SAE 21434は、自動車の開発から運用までを対象とした、車載サイバーセキュリティの国際規格です。
※2 VERZEUSE®は、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社または関連会社の日本国における登録商標です。スペイン語で「見る」を意味する「Ver」と、「神」を意味する「Zeus」を組み合わせた造語です。空または上空から神のごとく、社会の安全を見守るという意味を込めています。
※3 試用版は、現時点で想定している正式版と同等の機能を備えています。ただし、試用結果に基づき、正式版では機能や仕様を変更する可能性があります。対応言語は日本語のみです。
※4 UN‑R155とは、自動車のサイバーセキュリティに関する国連欧州経済委員会(UNECE)の規則の一つであり、自動車の開発から生産、運用・廃棄までのライフサイクル全体にわたるサイバーリスク管理体制の確立と継続的な運用を求めています。
※5 脅威分析工数を最大90%削減
参考リリース 2024年10月24日 ISO/SAE21434準拠脅威分析ソリューション「VERZEUSE® for TARA」 を開発 https://news.panasonic.com/jp/press/jn241024-3
※6 脆弱性分析工数を最大63%削減
参考リリース 2025年11月12日 「VERZEUSE®」シリーズがSDV対応へ進化 コックピットHPC時代の車両ライフサイクル全体を守る自動車サイバーセキュリティを実現 https://news.panasonic.com/jp/press/jn251112-1
「VERZEUSE®」について
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は、サイバーセキュリティ技術・サービス「VERZEUSE®」をグローバルに展開しています。当社は、テレビ、レコーダー、携帯電話、スマートフォン、決済端末、半導体などパナソニックグループのさまざまな製品においてセキュリティ技術の開発に携わってきた技術者が結集し、2014年よりそれぞれの強みを活かしたサイバーセキュリティ技術の開発やオートモーティブ製品への搭載を進めてきました。豊富な知識や経験に裏打ちされた技術を社会でさらに役立てていくために、自動運転機能やネットワークサービスの安心安全の確保に貢献します。
https://automotive.panasonic.com/innovation/cyber-security/verzeuse
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社について
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社は、日本を本社とし、海外8ヵ国に傘下子会社を有するグローバル企業です。Tier1として、国内外の自動車メーカーに、インフォテインメントシステムをはじめとする当社ならではの先進技術を提供し、快適で安心・安全なクルマづくりに貢献しています。企業ビジョンに、世界一の「移ごこちデザイン」カンパニーを掲げ、人に寄り添う技術で世界のお客様のご期待にお応えします。
なお当社は、2027年4月1日より社名を「モビテラ株式会社」に変更いたします。
https://automotive.panasonic.com/
