日本の自動車業界の素材ニーズを満たす「Celanese（R） PPS」
グローバルテクノロジーと機能性材料を提供するセラニーズ・コーポレーション (本社：テキサス州ダラス市、以下「セラニーズ社」)は、国内の自動車業界の、製品品質と材料規格への高いニーズを満たすべく、この度日本市場に「Celanese（R） ポリフェニレン サルファイド (PPS)」を発表しました。
セラニーズ コーポレーション、鈴木肇 マネージングディレクター ジャパンは、このように述べています。「Celanese（R） PPSは安定性と耐久性に優れたポリマーです。特に日本の自動車産業が部品材料にこの素材を指定しているのは、それが重要な理由です。PPSポリマー製品には大きな成長余地があると見ていますので、日本を拠点に活動する地域的・国際的OEM企業に当社の技術知識、加工能力、製品を提供できることを楽しみにしています。」
Celanese（R） PPSは直鎖の半結晶性のポリマーであり、金属や熱硬化素材の代替として、自動車、電気・電子、航空宇宙、液体搬送用、産業用、コンシューマー消費材用などのさまざまな分野で多数利用されています。
セラニーズが日本で提供するPPSのグレードは以下のとおりです。
• Celanese（R） ICE PPS - ICE（改良結晶化）グレードは、PPS結晶ポリマーのファミリーの一部であり、摂氏240度（華氏464度）までの特に優れた耐熱特性、卓越した燃料・油・溶剤に対する耐性、優れた硬度・剛性・寸法安定性、固有の難燃性が特徴です。ICEグレードにはセラニーズの素材技術者が開発した革新的なプラットフォーム技術が使用され、標準的な射出成形PPSグレードと同等か優れた素材性能を発揮します。同時に、加工特性が大きく向上しているのが特徴です。
• Celanese（R） Flex PPS - 耐熱性、耐薬品性、耐浸透性に優れ、可塑剤は含みません。お客さまの要求仕様に合わせた調整が可能です。Celanese（R） Flex PPSは、自動車エンジンルーム内での応用に特に優れた素材であり、柔軟な配管を必要とする設計技術者や加工技術者の要求を満たします。性能が劣るエンジニアリング・ポリマー素材では空間的に無理が生じるような高性能ターボエンジンのエンジン「パッケージング」要求を達成できます。
セラニーズは、高度なポリマー技術と加工方法を駆使してPPSを製造しています。このエンジニアリング素材は、アンダーフードのような高温での継続的使用で優れた性能を発揮するように設計されています。Celanese（R） PPSは寸法安定性に優れ、固有の難燃性を持っています。耐薬品性は幅広く、摂氏240度（華氏464度）の高温でも自動車および航空機の燃料や油類、強酸および強塩基（pH2～12）に耐えます。
スロットル・ボディ・バルブ、クランクシャフト・フランジ、ウォーターポンプ・ハウジング、インペラー、サーモスタット・ハウジング、吸気の流量計システム、さらには代替燃料・バイオ燃料用装置、ハイブリッド・パワートレイン・コンポーネントでアルミ材、鋼材、ダイキャスト、その他の素材を置き換えることのできるセラニーズの先進的PPS製品の開発方法にご関心のある方は、当社担当者にご連絡ください(
http://www.celanese.co.jp/jp-jp/Contact%20Us.aspx)
注記：セラニーズのPPS製品は、日本ではCelanese（R） PPSという名称で販売されています。その他の国・地域では、Fortron（R） PPSという名称で販売されています。
[Celaneseについて]
セラニーズ・コーポレーションは、主要産業や消費財の大半に使用されている差別化された化学ソリューション及び機能性素材の製造における世界的なテクノロジーリーダーです。売上は北米、欧州、アジアでほぼ3等分され、世界各国での化学、技術、ビジネスの広範なノウハウを最大限に活用し、顧客企業に高い価値を創り出しています。セラニーズは顧客と共に困難な課題に対応する一方、地域社会や世界に貢献しています。セラニーズは米国テキサス州ダラスの本社を拠点とし、世界に約7,500名の従業員を擁しています。2014年度の売上高は68億米ドルです。セラニーズおよび製品の詳細はウェブサイト(www.celanese.co.jp)、またはブログ (www.celaneseblog.com 英語のみ) をご覧ください。
すべての登録商標はCelanese International Corporationまたは関連会社が所有しています。
