エチオピア航空グループとブリヂストンによる安心・安全な運航を支える共創活動
航空オペレーションの生産性・経済価値の向上やサステナビリティへ貢献
アフリカ最大の航空会社であるEthiopian Airlines※1(以下、エチオピア航空)、エチオピア航空グループ傘下のEthiopian Airports(以下、エチオピア空港)、および株式会社ブリヂストン(以下、ブリヂストン)は、 Addis Ababa Bole International Airport(以下、ボレ国際空港)における空港路面上の異物(Foreign Object Debris、以下FOD)を削減し、航空機の安心・安全な運航を支えるために、独自の共創活動を開始しました。なお、当社が航空会社および空港と連携し、この共創活動を継続的に実施するのは今回が初めてとなります。
ブリヂストンは、お客様である航空会社から返却された使用済みタイヤを全数検査・分析する仕組みを構築し、航空会社ごとのFODデータを蓄積・保有しています。今回、当社は蓄積したデータと知見を活用してボレ国際空港のFOD発生状況を分析し、エチオピア航空、エチオピア空港、および当社によるFOD削減に向けた共創活動を提案しました。当社は、FOD分布情報に基づくデータ解析とハザードマップの作成、効率的なFOD回収に向けた推奨、FOD影響に関する啓発活動を通じて、空港関係者による定期的なFODパトロールを継続的に支援・強化しています。
これらの共創活動に継続して取り組んだ結果、FODに起因する航空機タイヤの不具合発生率が、共創活動開始前と比較して大幅に減少しました。これにより、定時運航率が改善され、エチオピア航空のより安心・安全な運航に寄与するとともに、リトレッド※2のさらなる活用を通じて、航空オペレーションの生産性・経済価値の向上やサステナビリティへも貢献しています。
今後もエチオピア航空グループとブリヂストンは、共に創造する価値を増幅していくことで、航空業界の発展と社会への貢献を果たしてまいります。
■ エチオピア航空 Chief Operating Officer Retta Melaku氏のコメント
エチオピア航空では、乗客、従業員、航空機の安全を最優先しています。今回、ブリヂストンとの共創活動を通じて、アディスアベバ・ボレ国際空港におけるFOD削減を推進し、より安心・安全な運航の向上につなげられることを大変嬉しく思います。
■ エチオピア空港 Managing Director Getaneh Adera氏のコメント
私たちは、ボレ国際空港において常に最高レベルの安全基準を維持することに全力で取り組んでいます。今回のFOD削減という大きな成果は、安全な運航に向けた継続的改善への強いコミットメントに加え、ブリヂストンとの緊密な協力の賜物です。共創活動によって、より安全な運航環境の実現だけでなく、オペレーションの生産性や経済価値の向上にもつながっていることを嬉しく思います。
■ Bridgestone Aircraft Tire (Europe) S.A. Managing Director Jean-Philippe Minet のコメント
今回、エチオピア航空様の現場の困りごとに対する学びや気づきと、当社の持つ分析技術・ノウハウを組み合わせて共創を深めることで、現場に適したソリューションをご提案させていただきました。FOD削減の効率化を共創することで、安心・安全な航空機の運航を支えることやオペレーションの生産性改善に貢献できていることを大変喜ばしく思います。今後もソリューションのさらなる拡大や進化を通じて、「断トツ商品」※3の価値の増幅、それに基づいたお客様との信頼の増幅、そしてデータの価値の増幅を実現し、新たな価値を創造してまいります。
ブリヂストンは、航空ソリューションの拡大・強化を通じて、当社の企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※4で掲げる「Extension 人とモノの移動を止めず、その革新を支えること」、「Efficiency モビリティを支え、オペレーションの生産性を最大化すること」にコミットしていきます。
※1 エチオピア航空は、アフリカを代表する航空グループとして、アディスアベバを中心に、アフリカ65都市を含む145の国際旅客および貨物目的地に就航しています。乗客の快適性と環境への持続可能性を重視し、ボーイング737、777、787、エアバスA350-900、A350-1000などの最新鋭機材を使用しています。
※2 すり減ったタイヤを再利用するために表面(トレッド)のゴムを貼り替えること。
※3 「断トツ」とは企業としての目標を指します。
※4 「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストンイーエイトコミットメント)」
ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment(https://www.bridgestone.co.jp/corporate/manage/policy/commitment/)」を制定しました。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。
