未利用熱の有効活用でカーボンニュートラル実現を支援する「熱ソリューション事業」を本格化

株式会社 ノーリツ

~ノーリツ初のソリューション型ビジネスで、非住宅分野の非対人領域に参入~

 湯まわり設備メーカーの株式会社ノーリツ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:腹巻 知)は、産業排熱や自然エネルギーの未利用熱の有効活用をワンストップで支援する「熱ソリューション事業(以下「本事業」)」を本格稼働します。本事業は、工場やプラント施設、農業・漁業といった非対人事業者を対象とし、給湯器開発で培ったコア技術を起点とする未利用熱の活用により、CO2排出量とエネルギーコストの削減に貢献します。ノーリツとして初のソリューション型ビジネスモデルを構築し、非住宅分野の非対人領域に本格参入します。
 
 
 国内で供給される石油・石炭、天然ガスなどの一次エネルギーは、供給過程で約6割が未利用熱として排出されており、省エネルギー化に向けた未利用熱の活用に注目が集まっています。製造工程や空調で大量のエネルギーを消費する非対人施設においても、自然エネルギーや産業排熱などの未利用熱を有効活用できる省エネ設備への投資が進んでいます。一方で、施設や設備ごとに未利用熱の温度や熱量が異なるため汎用的なシステムの設計が難しく、また専門的な技術知識と運用ノウハウが求められるため、未利用熱の有効活用は進んでいない状況です。

 本事業では、「燃焼制御」「熱交換」「流体制御」の3つのコア技術をはじめ、ノーリツが給湯器開発で培った技術知見を活かして、非対人施設の熱利用システムに対するソリューション提案を行います。お客さまへのヒアリングによって、既存設備における未利用熱の状況を確認し、未利用熱を有効活用するシステムを案件ごとに設計します。システムのパッケージ納品、施工までをワンストップで提供し、導入後は効果測定によるシステム改善やアフターサポートも行い、継続的に支援します。

 本事業は、中期経営計画「Vプラン26」の重点戦略の一つである「事業ポートフォリオの変革」における、非住宅分野の拡大に向けた新たな注力事業です。非対人領域を開拓し、2030年度までに事業基盤の強化と顧客への導入を進め、事業を拡大することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していまいります。


■ノーリツ「熱ソリューション事業」の特長
  • 給湯器開発で培ったコア技術
     ノーリツは、給湯器開発で培った「燃焼制御」「熱交換」「流体制御」の3つのコア技術を強みに、安定したお湯の供給とお客さまの快適な暮らしに貢献してまいりました。また、「ろ過技術」や、「システム制御」など、多様な顧客ニーズにこたえる技術力も保有しています。これらの技術知見を非対人領域に展開し、未利用熱を有効活用するシステムを案件ごとに設計。エネルギー省力化を通じて、CO2排出量とエネルギーコストの削減に貢献します。

    案件ごとに設計するノーリツ独自のシステム(イメージ)

     
  • ソリューション型ビジネスモデル
     非対人施設の多様で複雑な熱利用プロセスに対応するため、ノーリツはお客さまとの対話を重視した、案件ごとに最適化した柔軟なソリューション型ビジネスモデルを構築します。社外パートナーとの連携により、技術を起点としたコンサルティング、企画・提案から導入までをスピーディーに提供します。

     
  • ワンストップでソリューションを提供する体制
     国内事業統括本部に「事業開発部 非住宅推進部」を新設し、「熱ソリューション事業グループ」「熱ソリューション推進グループ」を配置。企画・営業、システム設計、生産、施工からアフターサポートまで、本事業に関わる全バリューチェーン機能を一元的に担う組織体制を構築しました。バリューチェーンを横断した社内連携により、顧客のニーズへの機動的な対応と熱ソリューション技術の加速的な開発を実現します。さらに、非住宅分野の対人・非対人領域の戦略的な相互連携を通じて、事業拡大の新たな可能性を追求します。
     

​​​​​​​※ NEDO「利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発」:https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100097.html#:~:text=%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E6%A6%82%E8%A6%81,%E7%9C%81%E3%82%A8%E3%83%8D%E5%8C%96%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
 

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