日本科学未来館(略称:未来館 館長:浅川智恵子)は、併設する研究エリアに入居する「知的やわらかものづくり革命」プロジェクト(研究代表者:古川英光氏、山形大学教授)が開発中の3Dフードプリンターで作った寿司ネタを、来館者に試食提供する実証実験イベントを12月8日(日)に実施します。体験者の感想や意見から3Dフードプリンターへの期待と課題を確認し、今後の開発に生かします。また、研究開発者のトークセッションを通して、3Dフードプリンターを活用したフードロス問題の解決策についても探ります。
近年、3Dプリンターは製造業を中心に医療、教育など幅広い分野に普及し、その材料も多様化しています。「知的やわらかものづくり革命」プロジェクトでは、水分を含んだやわらかい材料を造形することができる3Dプリンターの開発や、社会実装に取り組んでいます。
この実証実験では、3Dフードプリンターで造形した寿司ネタを初めて関係者以外の一般市民を対象に試食提供し、外見や食感などへの率直な感想や意見を集め今後の改善点を検証します。ネタの材料には、食品を乾燥させ粉末状にしたものやペースト状にしたものを使用します。これらは、長期保存が可能で必要な時に必要な量を提供できること、規格外作物や未利用食材なども活用できることから、フードロス問題の解決に寄与することが期待されています。トークセッションでは、研究開発者である古川氏と、3Dフードプリンターを活用したフードロス問題の解決策を探ります。
開催概要
同時開催イベント 「フードテックFURUKAWA」
「知的やわらかものづくり革命」プロジェクトと、3Dフードプリンターを活用した食品を開発する企業が、共同開発中の食品の試食を提供。VR技術を用いたフードテクノロジーの体験なども実施します。
開催日持: 2024年12月8日(日) 13時00分~16時30分 会場:日本科学未来館 5階 ロビー
※詳細は追って未来館のホームページに掲載予定です。