JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)が国から委託を受けて管理している久慈国家石油備蓄基地(岩手県久慈市、以下「久慈基地」)において、10月、震災後初めて地上設備及び高台設備等を用いた原油受払いの機能確認を行いました。
久慈基地は平成23年3月11日の東日本大震災の大津波により地上設備がほぼ全壊、海域設備も流出しましたが、その後復旧工事に着手し平成25年3月に復旧。また、津波対策としての高台設備工事も平成26年4月に完了しました。
原油受払い機能確認は、復旧した地上設備、海域設備、高台設備を用い、地下岩盤タンクとタンカーとの間で原油の払出しと受入れを行うことにより、緊急時における国家備蓄石油の安全、迅速かつ円滑な放出を可能とする総合的な検証を行うことを目的として実施したものです。
■ 実施内容
1)工程
【払出】
タンカー入港・着標、原油払出開始 平成26年10月9日
原油払出終了、タンカー離標・出港 平成26年10月10日 (海象予測悪化のためタンカー避難)
【受入】
タンカー再入港・再着標、原油受入開始 平成26年10月19日
原油受入終了、タンカー離標・出港 平成26年10月20日
2)受払数量 2.3万KL
3)使用タンカー ありあけ丸(45,920 DWT)
4)運転設備
払出運転 : 払出ポンプ、ブースターポンプ、不燃性ガス供給設備 等
受入運転 : 排ガス処理設備 等
【久慈国家石油備蓄基地の概要】
同基地は、平成5年9月に完成した水封式地下岩盤タンク方式の石油備蓄基地で、現在167万KLの原油を備蓄しています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-08.html
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