2024年8月27日、オースティン(米国):
今週末、アストンマーティンはFIA世界耐久選手権(WEC)でVantageが素晴らしい成績を残している米国テキサス州サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)開催のローンスター・ル・マンに、パートナーチームのHeart of RacingとD’station Racingと共に最新のVantage GT3で臨みます。
アストンマーティンほどCOTAで圧倒的な好成績を誇るマニュファクチャラーは他にありません。WECカレンダーに2020年以来の復帰となるCOTAでは、前回もアストンマーティンがダブルクラス優勝を果たしています。実際、英国のウルトラ・ラグジュアリー・スポーツカー・ブランドであるアストンマーティンは、シリーズが発足した2012年以降にCOTAで開催された6つのレースで、9つものGTクラス優勝を獲得しています。勝率にすれば75%、そのうちの4勝はダブルクラス優勝です。
今年初めにシルバーストンで初公開された新型ロードカーのVantageから多くを受け継ぐアストンマーティンの新しいGT3チャレンジャーは、アストンマーティンの実績ある接着アルミシャシーを中心に組み立てられ、強力な4.0リッターV8ツインターボエンジンを動力源としています。世界選手権レベルでの優勝はまだ達成していませんが、他のカテゴリーでは既に実績を残し、9つものマニュファクチャラーが激しい接戦を繰り広げるLMGT3クラスでもますます頭角を表しています。
2023年にスパ・フランコルシャンでWECに初参戦して以来、初めてのホーム戦となるHeart of Racingは、先月ブラジルで開催された前回のサンパウロ6時間レースでは2位を獲得しています。その結果、チーム代表のイアン・ジェームス(英国)と、アレックス・リベラス(スペイン)、ダニエル・マンチネッリ(イタリア)はLMGT3のポイントスタンディング2位を巡る戦いにおいて追い上げを見せています。
COTAに向かう現時点では2位とは20ポイント差、1位とは45ポイント差の4位ですが、残り3レースで最大91ポイント獲得の可能性があります。これまで、シーズン開幕戦のカタール1812kmレースでも2位、ル・マン24時間レースでは表彰にはつながらなかったものの、レースのほとんどをアストンマーティンのVantage GT3が先頭を走るという快挙を見せています。
D’station Racingも、カタールで3位と今シーズンに表彰台を獲得しています。その後も、チームオーナーの星野敏を再びドライバーに迎えてクラス10位という重要な成績を記録したル・マン24時間レースをはじめ、各ラウンドでポイントを獲得する堅調な戦いを展開してきました。
COTAでは、ル・マン以外のすべてのラウンドに出場してきたクレメント・マテウ(フランス)が星野に代わります。マテウと共にチームに加わるのは、FIA WECのGTクラスで3度チャンピオンに輝き、ロレックス24時間レースとル・マン24時間レースでもクラス優勝を収め、さらに先日のスパ24時間レースで同じくワークスドライバーのニッキ・ティーム(デンマーク)、マッティア・ドゥルディ(イタリア)と共に優勝した、アストンマーティンで最も多くの勝利を経験しているワークスドライバーのマルコ・ソーレンセン(デンマーク)です。#777のドライバーの最後を飾るのは、フランスおよびヨーロッパGT4のタイトル獲得者エルワン・バスタード(フランス)で、3名はHeart of Racingとわずか11ポイント差のスタンディング7位に入っています。
WEC以外でも、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるHeart of Racingの戦いが白熱する中、アストンマーティンVantage GT3の勢いは既に高まりを見せつつあります。8月25日、米国を拠点とするHeart of Racingは、バージニア・インターナショナル・レースウェイの160分間のスプリントレースで出場車が2台ともクラス3位以内に入り、表彰台獲得の連続記録を5回に伸ばしました。
#23のアストンマーティンVantage GT3にアレックス・リベラス(スペイン)と共に乗り込むワークスドライバーのロス・ガン(英国)は、最近のカナディアンタイヤ・モスポート・パークとワトキンズ・グレンでの勝利に続いて3位に入ったことでクラスのポイント首位との差を縮めています。現在スタンディング2位のガンとGTD Proクラス首位との差はわずか17ポイント。これはレースの1位と2位に与えられるポイントの差である30ポイントより少ない数字で、インディアナポリスと、ロード・アトランタで開催されるプチ・ル・マンでの残り2レースで獲得可能なポイント数は770ポイントあります。
一方、#27アストンマーティンVantage GT3の元IMSA GTDチャンピオンのロマン・デ・アンジェリス(カナダ)と同じカナダ出身のチームメイトザカリー・ロビションは、前回のロード・アメリカ3位、7月中旬のモスポートのGTDクラス優勝に続き、GTDクラス2位に入りました。
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーターは、次のように述べています。「アストンマーティンVantage GT3は比較的短期間のうちに、GTの世界舞台で高い競争力を持つ存在としての地位を確立しています。そしてスパ24時間レース優勝と、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるHeart of Racingの複数のクラス優勝、D’station Racingの日本SUPER GTクラス優勝に加え、かなり不運な出来事さえなければ、FIA WECのクラス優勝も既に果たしていたはずです。これまで、アストンマーティンはWECにおいてCOTAで非常に良い成績を挙げてきましたし、Heart of RacingとD’station Racingの両者と共に戦えることで、新型Vantage GT3が今週末も好調の波を続けていく材料はそろっていると思います。」
ローンスター・ル・マンの公式練習は8月30日(金)の現地時間12:40(英国標準時18:40)、レースは9月1日(日)の現地時間13:00(英国標準時19:00)に開始されます。詳細は各シリーズの公式ウェブサイトと公式アプリでご確認ください。
アストンマーティン・ラゴンダについて
アストンマーティンは、世界でもっとも熱望されるウルトラ・ラグジュアリー・ブリティッシュ・ブランドとなることを目指し、人々を魅了してやまないハイパフォーマンス・カーを作っています。
ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって1913年に設立されたアストンマーティンは、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンス、エクスクルーシブネスを象徴するグローバル・ブランドとして知られています。アストンマーティンは、最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、美しいスタイルを融合させ、Vantage、DB12、DBS、DBXに加え、同社初のハイパーカーであるValkyrieなど、高い評価を得ている一連のラグジュアリー・モデルを生み出しています。また、Racing. Green.サスティナビリティ戦略に沿って、アストンマーティンは2025年から2030年にかけて、PHEVとBEVを含むブレンドドライブトレインアプローチによる内燃エンジンの代替システムの開発にも取り組んでおり、電気自動車のスポーツカーとSUVのラインナップを持つという明確なプランを描いています。
英国のゲイドンを拠点とするアストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーを設計、製造、輸出し、世界で50以上もの国で販売しています。スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造されており、ラグジュアリーSUVのDBXは、ウェールズのセント・アサンで製造されています。同社は、2030年までに製造施設をネットゼロにする目標を掲げています。
ラゴンダは1899年に設立され、1947年にアストンマーティンとともに故デビッド・ブラウン卿に買収され、現在は「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場しています。
2020年には、ローレンス・ストロールが同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任し、未来の重要な分野に対して新たな投資を行うと同時に、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームとともにモータースポーツの頂点へと復帰し、英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出しています。