2024年7月27日(土)前11・00~前11・30「LIFE ~夢のカタチ~」
鮎釣り一本で暮らしていける生粋の鮎漁師、澤健次さん。鮎釣りだけで生計をたてることが難しいなか、澤さんの釣り上げる鮎は料理人も絶賛!名店の味を支えます。
賀茂川を管理する漁協の組合長も務め、水辺環境を変える活動にも熱心な澤さん。堰のある賀茂川を遡上する鮎を手助けする“魚道”も設置!
岐阜県の長良川で友釣りの達人たちが戦う「全日本アユトーナメント」に挑む澤さん。釣りバトルの行方は…?
(内 容)
美しい姿から“清流の女王”とも称される川魚の鮎。今が鮎釣りの最盛期です。生きたおとりの鮎に針をかけて釣り上げる“鮎の友釣り”は釣りの醍醐味。そんな鮎釣りだけで生計をたてることがなかなか難しいなか、その腕一本で暮らすのが生粋の鮎漁師、澤健次さんです。澤さんが釣り上げる鮎は料理人も絶賛。名店の味を支えています。
賀茂川を管理する漁協の組合長も務めている澤さん。5月末、賀茂川の鮎釣りの解禁日には、夜明け前から事務所で待機し、魚を釣るための入漁証を求めてやって来る釣り人たちに備えます。
漁協の仕事を終えた澤さんは、解禁日を迎えた福井県の川に竿を下ろします。おとりの鮎に針を仕掛け、泳ぐ鮎の縄張りに泳がせると、次々に鮎がかかります。2時間で15匹。ところが、その後の3時間は…。条件が良ければ1時間で20匹以上釣れることもあれば、思うように釣れないときも。澤さんのように鮎釣り一本で生計を立てていける人は、決して多くないのが実情です。
賀茂川が流れる豊かな自然とともに育った澤さんは、父に教わった“鮎の友釣り”に夢中になりました。鮎釣りで生きていこうと決めたのは23歳の時。以来26年間、鮎釣り1本で生活しています。「収入はサラリーマンの半分ぐらい。でも、好きだからやってる」と話す澤さん。離婚し、今は一人暮らしですが、「鮎菜」と名付けた一人娘とは今も一緒に釣りを楽しんでいます。
鮎は賀茂川を遡上してきますが、それを阻むのが高さ1メートル以上もある堰。組合長として水辺環境を変えるための活動にも熱心な澤さんは、組合や市民たちと連携し、鮎の遡上を手助けする“魚道”も設置しました。
6月下旬、岐阜県の長良川で友釣りの達人たちが集う「全日本アユトーナメント」が開催。各支部で予選を勝ち抜いた64人の腕自慢が王座を目指して戦います。決められたエリアで1対1の釣りバトルが展開。はたして、澤さんの勝負の行方は…?