JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、9月16日、資源・素材関係学協会合同秋季大会「資源・素材2014(熊本)」(主催:一般社団法人資源・素材学会、会場:熊本大学)にて企画発表セッション「JOGMECにおける坑廃水Passive Treatment技術開発の展開」を開催し、これまでの研究成果を発表しました。
JOGMECは、鉱害防止事業における坑廃水処理費用の大幅な削減が期待できるPassive Treatment※1(自然力活用型坑廃水処理)に関する調査研究を行っており、これまでビーカー試験、カラムを用いた連続通水試験等を実施し、多くの知見・成果を蓄積しています。
今般、JOGMECや関係研究機関が研究成果を発表し、国内でのPassive Treatment導入に向けた様々な課題や知見について議論する場として、平成26年度資源・素材関係学協会合同秋季大会「資源・素材2014(熊本)」(主催:一般社団法人資源・素材学会、共催:JOGMEC等)において、「JOGMECにおける坑廃水Passive Treatment技術開発の展開」と題する企画発表セッションを開催しました。
本企画発表でJOGMECは、平成19年度より実施してきた室内試験等の最新の成果を報告した他、本年8月から開始した現地実証試験の取組を紹介しました。
その他、経済産業省鉱山・火薬類監理官付千葉鉱害防止専門職より、日本の鉱害防止施策の現状とPassive Treatment への期待についてご講演いただいた他、秋田大学国際資源学教育研究センター増田教授より、硫酸還元菌を用いたカラム試験の内容物の分析・解析結果について、北海道立総合研究機構地質研究所荻野主査より、実規模人工湿地による実証試験について、東北大学大学院環境科学研究科井上教授より、植物を用いた坑廃水の水耕栽培処理について、研究内容を発表していただきました。
最後に、「実導入に向けた課題」というテーマで総合討論が行われ、技術的課題や実導入に向けた課題を解決するための方策について、発表者・聴講者から多数の意見が寄せられ、活発な議論が交わされました。
JOGMECは、鉱害防止に携わる行政や業界の負担軽減を図るべく、今後もPassive Treatmentの実導入に向けた調査研究を推進してまいります。
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000137.html?mid=pr_140919
JOGMECは日本の資源・エネルギーの安定供給確保を使命とし資源に関わる様々な業務に携わっています。
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