【2014年8月21日、東京】―世界最大級の総合製紙企業Asia Pulp and Paper (アジア・パルプ・アンド・ペーパー、以下「APP」)の傘下であるエイピーピー・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 ウイ・キム・ホック、以下「APPジャパン」)は、本日、絶滅危惧種のオランウータンの自然復帰支援活動を行う特定非営利活動法人 ボルネオ オランウータン サバイバル ファウンデーション 日本(所在地:東京都西東京市、代表理事:宮崎林司、以下「BOS日本」)を通じて、ボルネオオランウータン支援プロジェクト「森のおともだちを 森のおうちへ」を始動することを発表しました。
「森のおともだちを 森のおうちへ」は、APPジャパンが取り組んでいるインドネシアに生息する絶滅危惧種生物の保全をサポートするCSR活動の一環です。「みんなの紙が、オランウータンを救う」をキャッチコピーとした店頭キャンペーンを行い、APPコピー用紙の売上の一部をBOS日本に寄付することで、1年間で12頭のオランウータンの森への再導入(リリース)を目指します。
また、同プロジェクトに伴う特別活動として、「第9回ロハスデザイン大賞2014新宿御苑展」におけるAPPグループ製品の売上金および募金による寄付金合計10万円をBOS日本へ贈呈しました。
■ APPジャパン「森のおともだちを 森のおうちへ」プロジェクト
プロジェクト概要:
APPコピー用紙の売上の一部をAPPジャパンがBOS日本に寄付。2014年9月より寄付を開始し、2015年8月31日までの1年間において、12頭のオランウータンの森への再導入を目指す。
プロジェクト公式サイト:
http://www.app-j.com/moritomo/
協力店舗数:
全国ホームセンター、スーパー他400店舗以上(随時更新)
対象製品:
<高白色> フルカラーを鮮やかに再現する高白色タイプ
コピーペーパー、ホワイトコピー用紙、コピーペーパーホワイト、アクアホワイトコピー用紙
<自然色> 自然な白さが目にやさしい、高品質な万能紙
ペーパーエクセルプロ、ペーパーワイドプロ
<高平滑> プレゼン資料に最適な高級紙
ペーパーエクセルプロ スーパーマルチ
<カラー> アイデア次第でマルチに活躍するカラーペーパー
カラーコピーペーパー(クリーム、グリーン、ピンク、ブルー)
<インクジェット対応> オリジナルデータを忠実に再現
高品質マルチ用紙
※全製品ともに、A4サイズが対象となります。
対象コピー用紙の売上の一部が、ボルネオオランウータンを森に還す活動に寄付されます。
このコピー用紙は、APPグループで管理・収穫をしている100%植林木パルプを原料としています。
■「森のひと」ボルネオ オランウータンのいま
オランウータンは熱帯林をすみかとする“森の人”と呼ばれています。 チンパンジーやゴリラと違い、群れを作らないオランウータンは一生のほとんどを熱帯林の木の上で過ごし、木の実、皮などを食料とするため、彼らは森がなくては生きていけないからです。
1960年代より諸外国が進めた東南アジアの木材伐採や農地の拡大は、彼らに深刻な影響を与えています。かつては、オランウータンは東南アジアの広い範囲に分布していたといわれていますが、今ではインドネシアのスマトラ島に7,000頭以下、日本の2倍の面積を持つボルネオ島でも55,000頭以下しか残っていないと推測されています(revision of PHVA 2004; PHVA draft by with et al. 2008)が、現在も密猟・違法取引もあとを絶たないことなどから、実際の数はもっと少なくなっていると考えられています。オランウータンは、現在、世界自然保護連合(IUCN)の「レッドデータ・ブック(世界の絶滅のおそれのある生物)」にあげられています。
■BOSについて
オランウータンは出産後7~8年間は母親とともに生活をして、餌の採り方や木登りの仕方、 巣の作り方などを学びます。そこで独り立ちができるようになって初めて独立をするそうです。子供のうちに母親と離れてしまうとこの教育期間を経験していませんので「ジャングルに戻す」だけでは生きてゆけないのです。
そのためBOSでは、オランウータンが自分で生活できる状態になるまで、リハビリテーションを行った上で森に返すという活動をしています。
BOSにおけるリハビリテーションは次のステップで進められています。
1. 検疫(通常2~3週間)
センターに到着した全てのオランウータンが検疫をうけます。ここでは身体検査や臨床検査が行なわれるほか、個体識別のための指紋採取を行ないます。さらに、感染症や銃創の有無、寄生虫検査なども実施します。健康なオランウータンは2.に進みます。問題がみつかったオランウータンは検疫にとどまるか、治療のためクリニックに運ばれます。幼いオランウータンはベビー・ルームに移され、一対一のつきっきりで世話を受けます。
2. 社会化(3ヶ月~10ヶ月以上)
オランウータン達は森の学校(Forest Schools)に移されます。森の学校に行くには大きくなりすぎた個体は同じような年齢で相性の良い仲間たちがいる社会化ケージに入ります。センターに来る大部分のオランウータンは10歳以下であるため、まだ学ばなければならないことが残っているのです。
幼いオランウータン達は、社会化という段階で他の幼いオランウータン達と共にすごし、人間の「代理母」の世話をうけます。
この期間を通じて枝葉で寝床を作る方法を学んだり、森の中で野生のオランウータンが食べている物がどんなものか学びます。
そしてそれぞれのオランウータン達についてその成長ぶりが記録されます。
3. 森の学校(6年~9年)
場所的には2.とも重複しますが、Forest Schoolsと呼ばれる段階です。サンボジャ・レスタリ内にある天然林のエリアで生きるための技術を学びます。日中、オランウータン達は木々の中を自由に動き回り、森で生きる術をさらに高めていきます。適切な監視の下でオランウータン達の行動は毎日記録されます。
そして日没を目処に、睡眠用のケージに戻ります。
4. ハーフウェイ・ハウス(平均6ヵ月)
第2の森の学校(Forest school 2)です。森で生活する技術(木登り、寝床作りなど)をかなり修得したオランウータン達のための段階です。小さな森林の中で、自分自身で食べ物を探したりするなど、本当の森林の中で生活するための学習を続けます。
5. リリース(再導入)
最終段階であるリリースは、リリースに適切な場所がみつかり、そしてオランウータン達が森の中での生活に必要とされる要素を全て会得したときに行なわれます。リリース候補となったオランウータン達は年齢や体格、性別に応じてグループ分けされます。
■100円の寄付でできること(ご参考)
• オランウータンの赤ちゃん一日分のミルク代(1.5L分)
• オランウータンの赤ちゃん用哺乳瓶5本
• 病気になったオランウータンの赤ちゃん用ビタミン剤(1週間分)
• バナナ25本
• マンゴー4個
• 訓練用のへび2匹
ボルネオ オランウータン保護プログラムの詳細については、「BOS日本」の公式ウェブサイトをご覧ください。
http://www.bos-japan.jp/
<APPについて>
アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は、インドネシアと中国の紙パルプ製造企業グループの総合ブランド名です。APPグループの企業群は世界最大級の紙パルプ一貫メーカーであり、紙、パルプ、加工製品の合計生産能力は年間約1,900万トンです。APPインドネシアとAPP中国は現在、6大陸の120ヶ国を超える国々で製品を販売しています。APPの大多数の生産工場はSVLK、LEI、PEFCの加工・流通過程認証を取得しています。 APPは2012年6月に「持続可能性ロードマップ ビジョン2020」を、2013年2月に森林保護方針を立ち上げ、自然林伐採停止、生物多様性の保全、地域コミュニティの権利保護のさらなる向上を目指しています。詳細は下記リンクにてご覧いただけます。
http://www.asiapulppaper.com
<APPジャパンについて>
APPジャパン(エイピーピー・ジャパン株式会社)は、インドネシアのジャカルタを本拠とする総合製紙企業APPグループの日本における販売会社です。1997年の設立以来、16年以上にわたり日本市場のお客様のニーズにお応えするため、印刷、情報用紙、板紙、コピー用紙、文房具などの分野で、多様な紙及び板紙製品を提供しております。
http://www.app-j.com/
<本リリースに関するお問い合わせ>
エイピーピー・ジャパン株式会社
コーポレートコミュニケーション本部
山梨 真美 (やまなし まみ)
T: 03-5217-1263 Email: mami-yamanashi@appj.co.jp
エイピーピー・ジャパン広報代理
エデルマン・ジャパン株式会社 末次、小保内(おぼない)
Tel: 03-6858-7711 Email: APPJapanPR@edelman.com