アストンマーティン、新型Vantage GT4を発表 GTレーサーの最強ラインアップが完成


アストンマーティン、新型Vantage GT4を発表
GTレーサーの最強ラインアップが完成
  • Vantage GT4が新型Vantage GT3に加わることで、2024年シーズンに向けたアストンマーティンの強力なGTレースへの取り組みが完了
  • 新型GT4レースカーは、最新のVantageロードカーに採用された性能向上を披露
  • アストンマーティン・レーシングがVantage GT3と並行して開発・製造し、新規技術 パートナーシップの恩恵を享受
  • エアロダイナミクスと冷却性能の向上に加え、アクセス性能とドライバーの信頼度を 最大化することに注力




2024年2月27日、ゲイドン(英国):
アストンマーティンは、先ごろ好評を博した新型VantageロードカーとVantage GT3レーシングカーの発表に続き、新型Vantage GT4を発表します。パートナーであるレーシングチームや熱烈なサーキットファンをターゲットとしたVantage GT4によって、アストンマーティンの強力なGTラインアップが完成し、サーキット走行からF1®まで、ブランドのモータースポーツへのコミットメントが明確に示されています。

新型Vantage GT4は、先代のVantage GT4の卓越した実績に基づいて開発されており、GTレースのジュニアカテゴリーでの即戦力になると見越しています。最新の新型Vantage GT4は、新型Vantage ロードカーに採用された性能および技術面の向上の恩恵を受け、シャシー、エアロダイナミクス、ドライブトレイン、効率性能などに多くの改良が加えられ、アストンマーティンの最新マシンの競争力をかつてないレベルに高めています。

アストンマーティン・ラゴンダのチーフブランド&コマーシャルオフィサーであるマルコ・マティアッチは、アストンマーティンのGTレースのラインナップの新モデルについて次のように述べています。「新型Vantage GT4は生まれながらの勝者です。センセーショナルな新型Vantage ロードカーに採用された大幅な性能向上の恩恵を受け、Vantage GT3と並行して開発されたVantage GT4は、当社のロードカープログラムとレースカープログラム間のシナジーが高まっていることを示すものであり、ロードカーとしてクラス最高のパワーと技術が、サーキットではレースに勝つ走りにつながります。」

「新型Vantage GT4の発表により、アストンマーティンのパートナーチームとさらに緊密な関係を築くことができるようにもなりました。現在、世界のさまざまなGTレースで40を超えるパートナーが積極的に参戦しており、その多くは複数のマシン、および複数のクラスで参戦しています。こうした幅広い参戦によって、あらゆるレベルのモータースポーツ競技への当社のコミットメントが示されるだけでなく、スポーツカーレースやル・マンでの私たちの活躍を通じて、当ブランドに魅了された多くのファンやフォロワーの幅広いコミュニティとの緊密な関係構築への取り組みも明確になります。」

Vantage GT3と同様、新型Vantage GT4もアストンマーティン・レーシング(AMR)によってデザイン、設計、製造されています。2005年以来、アストンマーティンの公式GTレースのパートナーであるAMRは、今や伝説となったDBR9以来、市販車と同じ装備を持つすべてのアストンマーティンGTレーシングカーを手がけています。この極めて重要な継続性と他の追随を許さない深い知見が、そのままVantage GT4のプログラムに反映されています。

アストンマーティンVantage GT4のプログラムは、数々の成功を収め、複数のタイトルを獲得した現行のGT4カーを基に構築され、新型Vantage ロードカーに用いられたさまざまな成果を活用して、新世代レーシングカーでさらなるパフォーマンスを達成しています。

アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーターは次のように説明しています。「新型Vantage GT4は、従来のマシンを大きく進化させたものです。アストンマーティンのロードカーとレースカーのプログラム間のシナジーをより高めることで、チームやドライバーに高く評価されてきたGT4の主要な特質は保持する一方で、AMRは新型Vantageロードカーに施された改良を活用し、スピードと効率を向上させることができました。」

厳しいレギュレーションにより、Vantage GT4は市販の兄弟車と非常に近い装備を備えており、レースカーはロードカーの構造およびメカニカルアーキテクチャの約80パーセントを共有しています。その中心となっているのがボンデドアルミニウムシャシー(接着アルミニウムシャシー)で、ボディワークが取り付けられる前に、厳しい安全要件を満たすために完全にカスタマイズされたロールケージが装着されます。

4.0リッター・ツインターボV8エンジンとトランスミッションは、いずれもVantage ロードカーのコンポーネントをベースにしており、主な変更点は電子制御システムです。前者にはボッシュモータースポーツ製ECUとAMRが開発した特注のソフトウェアが、後者にはZF/AMRモータースポーツ・ソフトウェアが搭載され、市販車標準のオートマチック・トランスミッションを制御します。特注のソフトウェアは、8速トランスミッションをオートモードなしの6速パドルシフトに「変換」し、巡航速度での燃費向上のために装備された、公道走行可能なオーバードライブ・レシオの7速と8速をロックアウトします。

電子制御システムの変更は、主にエンジンの管理とターボ制御システムを正確にコントロールし、GT4選手権の主催者が定める厳格なBoP(性能調整)の基準を満たすために行われます。また、こうした変更が行われたおかげで、ギアシフトを最適化し、モータースポーツ特有のトラクションコントロールを作動させることもできます。Vantage GT4のコックピットには、ロードカーの計器表示に代わる最新のボッシュ製DDU 11ディスプレイも搭載されています。

シャシーの改造もレギュレーションの影響を受けています。インボードサスペンションの取付位置は市販車と同じですが、サスペンションリンケージに若干の変更が認められています。こうした措置は、レーシング用途に適切なキャンバーの範囲を確保するためであり、また、新型車に装着される21インチホイールよりもかなり小さい、18インチ径のホイールとタイヤのパッケージに適合させるためでもあります。Vantage GT4には、AMR仕様の特注鍛造のアルミホイールが新たに採用されています。

ダイナミックパッケージで注目されるのは、AMRと有名なサスペンション・メーカーとの技術提携の一環として提供された、新たな2ウェイ調整式KWダンパーです。過去6年間にわたるドライバーからの膨大なフィードバックに基づいて開発された新型車は、そのドライビング・ダイナミクスを通じて、より正確でコントロールしやすい感覚を呼び起こす一方で、従来のVantage GT4がドライバーから好評を博していた扱いやすさや操作性も維持しています。
デザインについてはレギュレーションによりわずかな変更しか認められていないため、Vantage GT4の外観は、素晴らしいデザインの新型Vantageに酷似しています。よって、GT4のエアロダイナミクスパッケージの最適化には、数値流体力学(CFD)が用いられました。アストンマーティンのデザイン部門からの意見に基づき、こうした変更のすべてが最終デザインに確実に反映されます。

Vantage GT4のボディ・パネルの大半は、標準的な市販モデルのものです。ボンネットは例外で、エアアウトレットが装備されており、サステナブルな天然亜麻繊維の複合材で作られ、コルクの芯材で補強されています。GT4レギュレーションでは、空力の変更も制限されています。つまり、新型Vantage GT4の場合、大型のフロントスプリッターを装備し、新しいリアウィングが追加されることになります。その結果、従来のVantage GT4に比べてダウンフォースが増加し、空気抵抗が減少します。

また、気流管理、特にエンジンとブレーキへの冷却気の管理にも注意が払われています。どちらも新型Vantageのデザインから恩恵を受けており、ラジエーターの開口部が大きくなったことで、エンジンの冷却システムに流れ込む空気量が増えました。ブレーキへのダクトエアも大幅に増加しています。リアウイング上の気流を乱すことなく、この2つが改善されたことは重要です。

徹底した開発プログラムを完了した新型Vantage GT4は、先月アメリカ・フロリダ州で開催されたロレックス・デイトナ24時間レースのIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジで国際レースデビューを飾りました。現在、生産は順調に進んでおり、すでに数台のマシンが顧客チームのもとに届いているほか、AMRは2024年シーズン中に40台以上のオーダーを受注生産するために多忙を極めています。

2009年に世界の舞台に登場して以来、アストンマーティンVantage GT4はさまざまなモデルチェンジを経て、世界中のGTシリーズや耐久イベントで常にクラス優勝を果たしてきました。2018年の発売以来、従来のVantage GT4は数々の素晴らしい評価を得てきました。それは、数多くの国際耐久レースや国内のGTシリーズ、国内のクラブレースイベントやサーキット走行会で Vantage GT4を選択したチーム数に反映されています。

この勢いを持続させ、こうした遺産を引き継ぐことで、新型Vantage GT4はプロレーサーにもアマチュアの熱狂的なファンにも最適な選択肢となり、チームとドライバーが勝利を目指して挑戦できる、スピード、信頼性、操作性を備えたパッケージを提供します。


こちらのプレスリリースに関する素材は、下記よりダウンロード可能です。
https://we.tl/t-E4bQ37V6B2


アストンマーティン・ラゴンダについて:
アストンマーティンは、世界でもっとも熱望されるウルトラ・ラグジュアリー・ブリティッシュ・ブランドとなることを目指し、人々を魅了してやまないハイパフォーマンス・カーを作っています。

ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって1913年に設立されたアストンマーティンは、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンス、エクスクルーシブネスを象徴するグローバル・ブランドとして知られています。アストンマーティンは、最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、美しいスタイルを融合させ、Vantage、DB12、DBS、DBXに加え、同社初のハイパーカーであるValkyrieなど、高い評価を得ている一連のラグジュアリー・モデルを生み出しています。また、Racing. Green.サスティナビリティ戦略に沿って、アストンマーティンは内燃エンジンの代替システムの開発にも取り組んでおり、アストンマーティン初の世界でもっともスリリングで魅力的なハイパフォーマンス・バッテリー式電気自動車の2025年発売を目指しています。

英国のゲイドンを拠点とするアストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーを設計、製造、輸出し、世界56か国で販売しています。スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造されており、ラグジュアリーSUVのDBXは、ウェールズのセント・アサンで製造されています。同社は、2030年までに製造施設をネットゼロにする目標を掲げています。

ラゴンダは1899年に設立され、1947年にアストンマーティンとともに故デビッド・ブラウン卿に買収され、現在は「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場しています。

2020年には、ローレンス・ストロールが同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任し、未来の重要な分野に対して新たな投資を行うと同時に、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームとともにモータースポーツの頂点へと復帰し、英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出しています。

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この企業の情報

組織名
Aston Martin Japan
ホームページ
 
代表者
グレッグ アダムス
資本金
552,000 万円
上場
非上場
所在地
〒107-0061 東京都港区北青山1-2-3 青山ビルディング12F
連絡先
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