ニデックマシンツール、新開発のコンパクト&パワフルなユニバーサルヘッドの販売開始
- 軽・薄・短・小 化で幅広い製品加工に対応 -
◆ 業界トップレベルの高速加工はそのままに、従来比約80%の小型化を達成
◆ 鋳物の重切削から金型高精度仕上げまでの加工の自動化と省人化に貢献
ニデックグループのニデックマシンツール株式会社(以下、当社)は、門形五面加工機MVRシリーズのアタッチメントの一つ「ユニバーサルヘッド(UH)」を従来比約80%*1まで小さくしながら、従来の高出力で高速回転の主軸を維持したものを新たに開発、業界トップクラスの小型化を達成しました。
UHを小型化することにより工具と対象物(ワーク)との接近性が高まり、理想的な加工条件のもと仕上げ面品位や高効率加工を実現、“軽い・薄い・短い・小さい” 特長を活かして金型などの製造に大きく貢献します。
本UHは2月2日(金)に開催する自社展「大型機内覧会(於:滋賀県栗東市)」を皮切りに本格販売を開始します。
【新型コンパクトユニバーサルヘッド】 【良好な接近性のイメージ】
今般、新たに開発したUHは、工具と対象物との接近性、可動域を高めるため、コンパクト化を図る一方で、工具を取り付ける傾斜軸の突き出しを長くしたことで、ワークとの接近性を高め、短小工具の使用が可能となりました。また、長尺工具を使用しなければならない加工においても、主軸の剛性アップにより、荒加工から仕上げ加工までの幅広い加工に対応します。さらには、旋回径や干渉域の改善によりUHが壁に対して220㎜まで接近することができ、ワークとの干渉範囲も小さくなり、小型・薄型のワークや奥深い角部の細かな加工が可能になります。
高能率化のために、主軸回転速度20~6,000min-1、主軸出力15kW/420min-1、主軸最大トルク341N・mに高めるとともに、各軸の割出時間の高速化による非加工時間の短縮、アタッチメントの剛性アップによる加工時間の短縮など生産性向上を図っています。また、高出力時においても1度毎の割出ができ加工の自由度が高く、取り扱えるワークも鋳物の重切削から金型高精度仕上げ加工までに広がります。
本UHの対応機種は、当社製門形五面加工機MVR・AxおよびMVR・Hxで、既に納入済みのユーザーにも後付工事として搭載が可能です。
当社は、今後も機械本体はもとより、アタッチメントや周辺装置トータルソリューションで、製造現場の自動化・省人化などの課題に向けた提案を通して貢献する製品つくりを行っていきます。
*1:自社ユニバーサルヘッドの体積で比較