日本製鉄 鉄鋼スラグを活用した藻場再生「海の森づくり」、今年度は全国21カ所で実証試験開始

日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、磯焼けの原因の一つとされる鉄分不足※1 の解消による藻場の再生・回復を通じた、生物多様性保全と地球温暖化防止への貢献に向け、鉄分を供給する鉄鋼スラグ製品「ビバリーⓇユニット」を実海域に設置する取り組みを行ってきました。本年2023 年度は、新規15 カ所を含めた合計21 カ所※2 の漁業協同組合や自治体と協業し、実証試験を開始します。

昨年2022 年度は、北海道(増毛町、泊村、古平町、鹿部町)、宮城県(女川町)、三重県(志摩市)の6 カ所の海域でビバリーユニットを施工しました※3 。各海域の漁業協同組合の方々から「全体的に藻場の状態が良くなり、ビバリーユニットの効果を認識した(北海道鹿部町)」、「施肥を行わなかった対象区と比較し、明らかに繁藻している(三重県志摩市)」、「ウニやアワビの実入りが良くなった(宮城県女川町)」などの声が寄せられており、繁藻を確認することができました。

【2022 年度に施工実施した海域の事例】
※鹿部町の写真撮影:矢口港湾建設ヤグチダイバー株式会社

今年度施工する21 カ所の海域では、鉄分施肥材の設置前後での海水中の鉄分濃度の変化、海藻の成長の継続的な状況調査を行うことで基礎データを集積し、更なる藻場造成促進を図っていく予定です。

日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動(「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」)を通じて、これからも社会の発展に貢献していきます。

※1 磯焼けの原因の一つとされる鉄分不足:
  海藻のライフサイクルにおける成長(配偶体・胞子体の成熟)には、Fe イオンが必要であること
  が知られています。日本の沿岸海域で過去数十年にわたり進行している「磯焼け」は、Fe イオン
  をはじめとする栄養塩の不足が原因の一つとされています。
※2 今年2023 年度に施工実施した21 カ所の概要(予定も含む、★印は新規協業先15 カ所)
※3 昨年度実施についてのプレスリリース(参考)
  鉄鋼スラグを活用した藻場再生「海の森プロジェクト」、新たに6 カ所で試験開始 CO2 の吸収・
  固定が期待されるブルーカーボン効果も検証
  https://www.nipponsteel.com/news/20221117_200.html

【参考】日本製鉄公式Youtube チャンネル:ブルーカーボン動画UMIMORI プロジェクト
  https://youtu.be/Eq7n19kEnK4


本件に関するお問い合わせ先:総務部広報センター TEL:03-6867-2977



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この企業の情報

組織名
日本製鉄株式会社
ホームページ
http://www.nipponsteel.com
代表者
橋本 英二
資本金
41,952,497 万円
上場
(旧)東証1部,名証1部,札証,福証
所在地
〒100-8071 東京都千代田区丸の内2-6-1丸の内パークビルディング
連絡先
03-6867-4111

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