JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、6月6日、本部において、海外炭の動向に関する最新調査情報の提供と海外地質構造調査等の石炭資源開発業務を報告する「海外炭開発高度化等調査成果報告会」を開催しました。
JOGMECは、海外炭の安定的供給確保に資するため、主要産炭国の鉱業政策、石炭生産動向及び輸送インフラ整備状況、主要消費国の石炭消費及び輸入動向など、海外炭に関する最新の情報収集、分析及び調査を毎年実施し、民間企業等に提供しています。
石炭は、地政学的リスクが化石燃料の中で最も低く、安定供給性や経済性に優れたベースロード電源の燃料として再評価されています。また、鉄鋼の原料である優良な原料炭の確保についても、我が国産業の基幹と震災復興を支えるものとして極めて重要ですが、原料炭は希少かつ偏在し、獲得競争は激化しています。このような事業環境において、JOGMECは海外炭の安定的供給確保のため、石炭資源開発支援業務を行っておりますが、石炭資源開発においては、輸送インフラリスク、労務リスクなど固有のリスクが存在しています。本調査については、民間企業の投資を支援するため、民間企業のニーズを十分把握し、最新の石炭事業動向を踏まえ、独自でテーマを決定し、毎年実施しています。
本報告会では、世界の石炭事情調査等、海外炭開発高度化等調査9テーマに加え、海外地質構造調査、JV調査、クリーンコールタウンの3テーマを対象に成果を発表しました(各テーマの概要は次頁を参照)。報告会には経済産業省資源エネルギー庁、オーストラリア大使館、コロンビア大使館、モンゴル大使館をはじめ、資源エネルギー関連会社、鉄鋼会社、電力会社、商社等、総勢170名の石炭事業関係者が参加する盛大な報告会となりました。
JOGMEC理事の辻本による開会挨拶では、「石炭の原燃料としての重要性が高まってきている一方で、シェール革命、中国経済の成長鈍化等の影響から、足元の石炭価格が軟化基調にあり、投資環境は厳しさを増しておりますが、こうした時こそ優良資産を取得できるチャンスとも考えられますので、JOGMECの石炭資源開発支援に係る様々なツールをご利用いただければと考えております。」という言葉があり、各発表後には活発な質疑応答が行われました。
JOGMECは今後も本調査の実施により、民間企業等に有益な情報等を提供したいと考えています。
また、石炭資源開発支援業務については、皆様からのご要望、ご意見等を踏まえ、情報提供の強化を含めた開発支援ツールをより一層充実していきたいと考えています。
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000107.html?mid=pr_140611
JOGMECは日本の資源・エネルギーの安定供給確保を使命とし資源に関わる様々な業務に携わっています。
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