子どもを乗せた運転中に63.6%がヒヤリハットを体験 事故に繋がりやすい状況に「注意散漫」「急いだ運転」 43.1%は子どもが原因で運転に集中できない経験あり、夏場の車内熱中症リスクを42.6%が体験
アクサ損害保険株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長兼CEO:佐伯美奈子、以下「アクサダイレクト」)は、子育て世帯のリスクの認知と交通安全意識を高めることで、子どもと一緒のドライブにおける安全運転を支援することを目的に、0~12歳の子どもを乗せて週1回以上運転する20~40代の全国のドライバー1,000人を対象に「第3回子育て世帯ドライバーの安全運転とリスク認知に関する意識調査」を2023年7月に実施しました。
本調査の結果から、子どもと一緒のドライブではより丁寧で安全な運転を心がけ、子育て世帯ならではのリスクや車内熱中症への対策に取り組んでいる様子が明らかになりました。一方、安全運転を心がけていても、実際には63.6%の方が運転中のヒヤリハットを経験していました。子どもが原因で運転に集中できない経験をした人は43.1%おり、「子どもがいることで注意散漫になった」「子どもの帰宅やお迎えなど、予定の時間が迫り急いでいた」などの事故に繋がりやすい状況が明らかになりました。また、子どもの車内熱中症には84.2%が気を付けているものの、「子どもが急におとなしくなった」「体の不調を訴えた」など夏場の車内熱中症のリスクを感じたことがある人は42.6%に上ることも分かりました。
【本調査の主な結果】
1. 子どもを乗せるドライブでは「丁寧で安全な運転を心がけている」は82.1%。一方で、実際に「丁寧で安全な運転ができている」は50.5%に留まる。
2.子どもと一緒の運転中にヒヤリとした経験のある人は63.6%。「泣いたり、ぐずったりして、わき見運転をした」が最も多く、次いで「学校やお稽古ごとに遅れそうになるなど、急いで運転した」「いたずらやわがままを注意し、イライラして運転に集中できなかった」など、子育て世帯ならではのヒヤリが発生。
3.子どもが原因で運転に集中できない経験のある人は43.1%。実際に事故を「起こしたことがある」または「起こしそうになったことがある」人の状況は、「注意が散漫になり、事故を起こした(起こしそうになった)」が最も多く、「予定の時間が迫り急いでいた」「子どもがドアを開けたとき隣の車や物にぶつけた(ぶつけそうになった)」「子どものために買った大きな車の運転に不慣れだった」など。
4.事故を防ぐための工夫は、「運転に集中する」「飽きないように、乗車時間を伝えたりおやつを準備する」「心に余裕を持つ」「運転手以外の人間が子どもに注意をかける」「CDやDVDを流す」など。
5.子どもを乗せた運転時、平日は母親が主に運転する世帯が69.0%、休日は父親が主に運転する世帯が71.1 %。急ぎの用事は母親の運転が54.4%と、0~12歳の子どものいる世帯では父親より母親が運転する場面が多い。
6. 子どもが車やバイク、自転車などとの交通事故に遭遇したり、ヒヤリとする場面で多いのは、「習い事が終わって車に向かって走ってきたとき」「興味を惹かれるものを見つけたとき」「幼稚園バスが来たとき」など。
7.6~9月に車内熱中症のリスクが高まることを知っている人は79.3%。熱中症予防のために「外気温に関わらずいつも気をつけている」人が最も多く、「夏場はいつも」「自分が暑いと感じた日はいつも」を含めると、子どもの車内熱中症に気を付けている人は84.2%に上る。一方で、42.6%が車内熱中症のリスクを感じる場面に遭遇。
8. 新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間を経て、今年の夏、子どもと一緒に行きたいところトップ3は「水族館や動物園」「ショッピングモール」「テーマパーク」。
【アクサダイレクトよりコメント】
アクサダイレクトでは、子育て世帯のドライバーの安全運転への支援に力を入れています。本調査結果から、0〜12歳の子どもを乗せるドライバーの多くは、お子さまを乗せたドライブでは、より丁寧で安全な運転を心がけ、車内熱中症にも注意している様子がうかがえます。一方で、お子さまが原因で運転に集中できなかったり、思いがけず車内熱中症のリスクに遭遇した経験があることも明らかになりました。引き続き、子育て世帯ならではのリスクの実態や対策に関する情報を発信していくことで子育て世帯の安全運転を支援してまいります。
アクサダイレクトが2021年に自動車保険に導入した『子育て応援割引』※1では、補償内容はそのままに、よりリーズナブルな自動車保険を提供しています。2022年から自動車保険に付帯できる『日常生活賠償責任保険特約(示談交渉付)』では、保険金額を増額しました。今後もお客さまのニーズに応える商品・サービスの提供にも引き続き取り組むとともに、アクサグループの「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というパーパス(存在意義)を体現してまいります。
※1:『子育て応援割引』は、「乳幼児童同乗割引」の愛称(ペットネーム)です。バイク保険は対象外となります。
【子育て応援割引の詳細】
https://www.axa-direct.co.jp/auto/goodprice/childcare.html
【調査詳細】
1. 子どもを乗せるドライブでは「より丁寧で安全な運転を心がけている」「できるだけ丁寧で安全な運転を心がけている人」は82.1%。一方、実際に「より丁寧で安全な運転ができている人」は50.5%に留まる。
運転について尋ねた結果、「より丁寧で安全な運転を心がけている」が37.0%、「できるだけ丁寧で安全な運転を心がけている」が45.1%と、全体の82.1%(821人)が、おおむね丁寧で安全な運転を心がけていると回答しました。その821人に、実際に安全運転ができていると思うか尋ねたところ、「より丁寧で安全な運転ができている」人は50.5%(415人)で、安全運転を心掛けていても実際にできているのは半数に留まることが分かりました。
2. 子どもと一緒の運転中にヒヤリとした経験のある人は63.6%。「泣いたり、ぐずったりして、わき見運転をした」が最も多く、次いで「学校やお稽古ごとに遅れそうになるなど、急いで運転した」「いたずらやわがままを注意し、イライラして運転に集中できなかった」など、子育て世帯ならではのヒヤリが発生。
子どもと一緒のドライブ中、注意力が散漫になったり、危ない、しまったなどヒヤリとした経験について複数回答で尋ねた結果、36.4%の方がヒヤリを経験したことがないと回答した一方で、63.6%の方がヒヤリを経験していることが分かりました。その場面として多かったのは、「泣いたりぐずってわき見運転をした(19.8%)」「学校やお稽古ごとに遅れそうになるなど急いで運転した(19.1%)」「いたずらやわがままを注意し、イライラして運転に集中できなかった(16.9%)」「子育ての疲れから眠くなったり、ぼんやり違うことを考え集中できなかった(14.6%)」と、昨年同様に、子どもとのドライブに特有のヒヤリが発生していることが明らかになりました。
3. 子どもが原因で運転に集中できない経験のある人は43.1%。実際に事故を「起こしたことがある」または「起こしそうになったことがある」人の状況は、「注意が散漫になり、事故を起こした(起こしそうになった)」が最も多く、「予定の時間が迫り急いでいた」「子どもがドアを開けたとき隣の車や物にぶつけた(ぶつけそうになった)」「子どものために買った大きな車の運転に不慣れだった」など。
子どもが原因で運転に集中できないことがあると43.1%(431人)が経験しており、その431人に実際、車に傷をつけたり、人にぶつかったり怪我をさせるなどの事故を「起こしたことがある」または「起こしそうになったことがある」状況について複数回答で尋ねた結果、「注意が散漫になり、事故を起こした(起こしそうになった)(30.9%)」が最も多く、次いで「駐車時に車や壁、ポールに衝突した(衝突しそうになった)(22.3%)」「子どもがドアを開けたとき隣の車や物にぶつけた(ぶつけそうになった)(19.4%)」「子どもの帰宅やお迎えなど予定の時間が迫り急いでいたとき、確認不足から人や車、ものに衝突した(衝突しそうになった)(18.0%)」「子どものために買った大きな車の運転に不慣れだった(14.4%)」と続き、子どもを乗せたシーンでの事故につながりやすい状況が明らかになりました。
4. 事故を防ぐための工夫は、「運転に集中する」「飽きないように、乗車時間を伝えたりおやつを準備する」「心に余裕を持つ」「運転手以外の人間が子どもに注意をかける」「CDやDVDを流す」など。
事故を防ぐための工夫を自由記述で尋ねた結果、「運転に集中する」が最も多く、「飽きると機嫌が悪くなり運転者の注意も散漫になるので、飽きないように、乗車時間を伝えたりおやつを準備する」「とにかく運転を第一に、安全を確認してから子供に対応する」「心に余裕を持つ」「なるべく夫婦で車に乗り、運転手以外の人間が子どもに注意をかけ、運転手は運転に集中できるようにする」「CDやDVDを流す」「車間距離を空ける、時速を守る」など、さまざまな対策をされていることが分かりました。また「イライラしてきたら子どもの話を取り合わないようにして落ち着く」「たからものを乗せていると思うこと」とのコメントも見られました。
5. 子どもを乗せた運転時、平日は母親が主に運転する世帯が69.0%、休日は父親が主に運転する世帯が71.1 %。急ぎの用事は母親の運転が54.4%と、0~12歳の子どものいる世帯では父親より母親が運転する場面が多い。
子どもと一緒のドライブの運転者を尋ねた結果、「平日の通学や習いごとや買い物、近距離の移動や決まったルート」では母親が運転する世帯が全体の69.0%、「休日のお出かけなど遠い距離の移動や慣れない場所への運転」では父親が運転する世帯が全体の71.1%と、平日と休日の傾向が異なることが分かりました。さらに「急ぎの用事や仕方なく運転する」場面では、母親54.4%、父親37.9%と、0~12歳の子どものいる世帯では父親よりも母親が運転する場面が多いことが分かりました。
6. 子どもが車やバイク、自転車などとの交通事故に遭遇したりヒヤリとする場面で多いのは、「習い事が終わって車に向かって走ってきたとき」「興味を惹かれるものを見つけたとき」「幼稚園バスが来たとき」など。
ご自身の子どもについて、自転車などとの交通事故に遭遇したりヒヤリとする場面を自由記述で尋ねた結果、「習い事が終わって1人で車まで走って来たとき」「手を繋いで歩いているときに、興味を惹かれるものを見つけ急に手を振り払って走って行ったとき」「幼稚園バスが来たときに道路に飛び出した」「車から降りたとき急に走り出した」「お友達が走り出すとつられて走り出してしまう」「よく見ずに道路を横断しようとする」などの場面で、ヒヤリとする経験をしていました。
7. 6~9月に車内熱中症のリスクが高まることを知っている人は79.3%。熱中症予防のために「外気温に関わらずいつも気をつけている」人が最も多く、「夏場はいつも」「自分が暑いと感じた日はいつも」を含めると、子どもの車内熱中症に気を付けている人は84.2%に上る。一方で、42.6%が車内熱中症のリスクを感じる場面に遭遇。
6~9月などの気温が高い日のドライブでは、車内熱中症のリスクが高まることを知っている人は79.3%でした。熱中症予防のために「外気温に関わらずいつも気をつけている(40.7%)」と回答した人が最も多く、「夏場はいつも(26.8%)」「自分が暑いと感じた日はいつも(16.7%)」を含めると、子どもの車内熱中症に気を付けている人は全体の84.2%に上りました。また、子どもの車内熱中症のリスクを感じたことがあるか複数回答で尋ねた結果、57.4%の方がないと回答した一方で、クーラーで車内温度管理をしたり、水分をとるなどの対策を取り入れていても、「車内で子どもが暑がったとき(21.2%)」「車内で5分ほど待たせたとき(9.0%)」「子どもがロックをかけて閉じ込められてしまったとき(4.4%)」など、42.6%が車内熱中症のリスクを感じる実際の場面に遭遇していました。
8. 新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間を経て、今年の夏、お子さまを車に乗せて一緒に行きたいところトップ3は「水族館や動物園」「ショッピングモール」「テーマパーク」。
今年の夏、お子さまを車に乗せて一緒に行きたいところを複数回答で尋ねた結果、「水族館や動物園」が最も多く(405人)、生き物や動物とのふれあいの場が人気でした。次いで「ショッピングモール」(367人)、「テーマパーク」(359人)、「海水浴やプール」(332人)、「自然豊かなところ」(294人)でした。「遠方に住んでいる親戚や友人のところ」(186人)、果物狩り(158人)などの回答も見られました。
【調査概要】
調査名 :アクサダイレクト第3回子育て世帯ドライバーの安全運転とリスク認知に関する意識調査2023
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年7月5日
調査対象:家庭で車を所有し1週間に1回以上0歳~12歳の子どもを乗せて運転する20~40代の全国のドライバー
回答者数:1,000人
調査企画:アクサ損害保険株式会社
調査実施会社 :株式会社クロス・マーケティング
アクサ損害保険(アクサダイレクト)について
アクサ損害保険株式会社は、1998年に設立され、翌年7月より営業を開始し、現在は主に自動車・バイク保険、ペット保険を販売しているアクサのメンバーカンパニーです。個人のお客さまを対象とした「アクサダイレクト総合自動車保険」は好調な売上を続け、保有契約件数は110万件を超えています。
アクサグループについて
アクサは世界51の国と地域で145,000人の従業員を擁し、9,300万人のお客さまにサービスを提供する、保険および資産運用分野の世界的なリーディングカンパニーです。国際会計基準に基づく2022年の売上は1,023億ユーロ、アンダーライング・アーニングスは73億ユーロ、2022年12月31日時点における運用資産総額は9,324億ユーロにのぼります。アクサはユーロネクスト・パリのコンパートメントAに上場しており、アクサの米国預託株式はOTC QXプラットフォームで取引され、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)やFTSE4GOODなどの国際的な主要SRIインデックスの構成銘柄として採用されています。また、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)による「持続可能な保険原則」および「責任投資原則」に署名しています。
*アクサグループの数値は2022年1月~12月の業績です。