日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、人工的に鉄分を供給し、磯焼けに改善効果のある鉄鋼スラグ製品ビバリーⓇユニットを開発し、2004 年から藻場を再生させる「海の森づくり」に取り組んでおり、現在、その取り組みは全国44 カ所の海域に広がっています。多くの適用海域では、多様な海洋生物の住処となる藻場がよみがえり、漁獲向上の効果も報告されています。藻場は近年、CO2 を吸収・固定するブルーカーボン生態系の1つとしても注目が集まっています。日本製鉄は、この藻場造成事業において、国土交通省認可の技術研究組合であるジャパンブルーエコノミー技術研究組合が運営するJブルークレジットⓇから、直近5 年間の2018~2022 年に吸収・固定化されたCO2 量(ブルーカーボン)として、49.5 トン-CO2 の認証を経て、クレジットの発行を取得しています。
日本製鉄は、こうした取り組みについて理解を深めていただくことを目的に、君津市教育センターが主宰する「きみつSDGs×つながる山・川・海学習プログラム」の参加校である君津市立周西南中学校の生徒(2 年生66 名)を対象に、ブルーカーボン授業を実施しました。当該授業では、日本製鉄技術開発本部の研究員が、「日本製鉄の海の森づくりーブルーカーボンで二酸化炭素を減らそう-」と題して、スライド資料や動画、ビバリーユニットや海藻サンプルを使って、日本製鉄の鉄鋼スラグを活用した藻場再生の取り組みや、ブルーカーボンのメカニズムを伝えました。授業に参加した生徒からは「CO2 を吸収したコンブが海に流されても、吸収したCO2 が分解されることはないのか?」といった質問や「陸上の森と同じように、千葉県の海にもCO2 を吸収する藻場があることが分かった。」、「海洋汚染をなくすこともCO2 削減に繋がると思う。」等といった感想をいただきました。
(参考)ブルーカーボン動画
https://www.youtube.com/watch?v=Eq7n19kEnK4&t=21s
<授業の様子>
日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動(「気候変動に具体的な対策を」、「海の豊かさを守ろう」)を通じて、これからも社会の発展に貢献していきます。
以 上
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