学習院大学東洋文化研究所が、東洋文化講座シリーズ「東洋文化研究所創立70周年記念特別企画・語り継がれる東アジアの文化財」(全3回)を開催



学習院大学東洋文化研究所(東京都豊島区)では、9~11月にかけて東洋文化講座シリーズ「東洋文化研究所創立70周年記念特別企画・語り継がれる東アジアの文化財」(全3回)を開催します(対面・Zoom)。今年は3名の専門家をお招きし、東京国立博物館など、各地の博物館で開催される特別展をより楽しく観覧するための連続講演会を開催します。無料・事前申し込みが必要です。




 東洋文化研究所は大学におけるアジア諸国及び諸民族の歴史・文化に関する研究成果を広く社会に還元することを目的としています。学生及び一般の受講者を対象とした「東洋文化講座」は1985年度から開講しており、今回は「東洋文化研究所創立70周年記念特別企画・語り継がれる東アジアの文化財」と題し、全3回の連続講演会を開催します。

【テーマ】「東洋文化研究所創立70周年記念特別企画・語り継がれる東アジアの文化財」
【日時】 
第1回「考古学からみた琉球・沖縄の歴史と文化」
9月2日(金)18:00~20:00
宮城 弘樹 氏(沖縄国際大学総合文化学部准教授)
沖縄には、旧石器時代の日本列島最古の全身人骨の発見から、サンゴ礁に育まれた狩猟採集民が築いた貝塚文化。そして、海を介して中国や日本、韓国、東南アジア諸国と交易をおこなった琉球王国という島の歩んだ個性的な歴史があります。さらに、近年の遺跡調査では沖縄戦の戦争遺跡の調査も行われています。沖縄復帰50年の節目の年に、考古学が明らかにしてきた琉球・沖縄の歴史を概観します。
<講師紹介>
1975年生まれ、沖縄県名護市出身。今帰仁村教育委員会、名護市教育委員会を経て2015年から現職。主に琉球列島の先史時代からグスク時代の社会史に関心をもって研究を行う。専攻は考古学。近年は、歴史考古学に関心を寄せ、日本列島の南に連なる島々の調査を行う。著書に『琉球の考古学』(敬文舎、2022年)、共著書に『沖縄の水中文化遺産 青い海に沈んだ歴史のカケラ』(ボーダーインク、2014年)などがある。

第2回「東京国立博物館150周年記念特別展「東京国立博物館のすべて」の楽しみ方」
10月26日(水)18:00~20:00
皿井 舞 氏(学習院大学文学部哲学科教授)
東京国立博物館の創立は、1872年(明治5年)に、文部省博物局が湯島聖堂大成殿において最初の博覧会を開催した時点としています。2022年は、その創立から150年の節目の年に当たり、秋には東博のこれまでの歴史とコレクションを総ざらいする特別展「東京国立博物館のすべて」が開催されます。展示替えはありますが、東博が所蔵する89件の国宝すべてを見ることのできる機会は、そうそうありません。本講演では、展覧会の魅力と見どころをご紹介いたします。
<講師紹介>
1975年生まれ、京都府京都市出身。京都大学大学院修了。博士(文学)。東京文化財研究所主任研究員、東京国立博物館平常展調整室長を経て、2022年より現職。専門分野は日本美術史(彫刻史)。東博では「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」(2018年)、「最澄と天台宗のすべて」(2021年)等の特別展を担当。共著に『古代史をひらくシリーズ 国風文化』(岩波書店、2021年)などがある。

第3回「兵馬俑と古代中国」
11月16日(水)18:00~20:00
鶴間 和幸 氏(学習院大学名誉教授)
11月22日から開催される「兵馬俑と古代中国」展の概要を監修者から紹介します。とくに始皇帝の兵馬俑だけが等身大で写実的なものが作られた謎に迫ります。中国を最初に統一した秦の文化が西戎の文化であったこと、中国のさらに西方の文化の流入があったこと、始皇帝が孔子の教えに反して魂をこめた8000体もの兵馬俑の制作を遺詔として命じた可能性に迫ります。
<講師紹介>
1950年生まれ、東京都出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(文学)。茨城大学教養学部助教授としてつとめたあと、1996年より学習院大学文学部史学科教授を経て、現在名誉教授。専攻は中国古代史。『劇場版キングダム』では中国史監修をつとめる。著書に『始皇帝の地下宮殿~隠された埋蔵品の真相~』(山川出版社、2021年)、『人間始皇帝』(岩波新書、2015年)などがある。


【受講方法】 
ハイフレックス形式での開催(対面・Zoom)
参加希望者は学習院大学東洋文化研究所HP(https://www.gakushuin.ac.jp/univ/rioc/)から、それぞれの開催日前日17時までにお申し込みください。

東洋文化講座シリーズとは:
 学習院大学におけるアジア諸国及び諸民族の歴史・文化に関する研究成果を広く社会に還元することを目的としています。学生及び一般の受講者を対象とした「東洋文化講座」は1985年度から開講しており、これまでにも「歴史学と史資料-文献史学と考古学の視点から」や「古代中国研究の最前線-考古発見と歴史研究」などのテーマで講演を行ってきまし。今回の講演の第3回をもって通算109回を数えます。

東洋文化研究所について:
 東洋文化研究所は1952年、日本を含むアジアの諸国・諸民族の相互理解実現のための礎石を築くことを目的に発足しました。アジアの政治や経済、歴史、社会、文化、思想などに関する研究および資料収集を行っています。その研究成果を広く社会に還元する取り組みの一環として、国内外の研究者による講演会やシンポジウムを開催しています。

▼本件お問い合わせ先:
学習院大学 東洋文化研究所
〒171-8588 東京都豊島区目白1-5-1(学習院大学内 北1号館4階)
TEL:03-5992-1015(直通)
FAX:03-5992-1021
Email:ori-off@gakushuin.ac.jp
URL:https://www.gakushuin.ac.jp/univ/rioc/index.html

▼取材に関するお問い合わせ先
学習院大学学長室広報センター(担当:川崎)
TEL:03-5992-1008
Email:koho-off@gakushuin.ac.jp




【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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組織名
学習院大学
ホームページ
http://www.univ.gakushuin.ac.jp/
代表者
荒川 一郎
上場
非上場
所在地
〒171-8588 東京都豊島区目白1-5-1

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