~「SNSでの誹謗中傷」など最新事例を4本新たに収録 情報リテラシー教育を支援~
情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下 デジタルアーツ、証券コード2326)は、青少年の情報リテラシー教育教材として無償で配布している、「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」に、新たなストーリーを追加し、6月17日に提供開始したことを発表します。新たに収録したストーリーは計4本で、「SNSでの誹謗中傷(加害者)」など最新事例をもとに制作しました。
青少年が直面しやすいスマホにひそむ危険 疑似体験することで「自分事化」できるように
「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」は、青少年がスマートフォンやインターネットを利用する中で、直面しやすいトラブルや犯罪被害における危険を疑似体験できるアプリです。
インターネットやSNSでのコミュニケーションを通じたトラブルは毎年後を絶ちません※。しかし、こうした事件が報道されても、多くの方は「どのように気を付けたら良いかわからない」、または危険性を実感できず「自分だけは(自分の子どもだけは)大丈夫」と考えるのではないでしょうか。本アプリは、青少年とその保護者が、こうした危険を「自分事化」し、スマートフォン・インターネット利用にひそむ危険への対策を考えるきっかけとしていただくことを目的としています。
ご家庭向けのフィルタリングソフトウェアメーカーであるデジタルアーツは、これまで青少年の情報リテラシー向上の取り組みに注力してきました。本アプリは2013年8月より無償で提供開始し、青少年とその保護者、教育関係者をはじめ、幅広くご利用いただいております。
SNSでの誹謗中傷など、新たなストーリーを4本追加し、計15本のストーリーを収録
本アプリでは、「ネットいじめ」、「出会い系被害」といったテーマ別のストーリーを収録し、利用者はテーマを選ぶとトラブルや犯罪被害を疑似体験できるようになっています。今回は、既に収録済みの11本のストーリーに、「SNSでの誹謗中傷(加害者)」、「動画投稿サイトからの個人情報漏えい」、「自画撮り被害」、「ワンクリック詐欺」の4本を新たに加えました。
昨今、芸能人などへの誹謗中傷が深刻化していますが、本人が何気なく書き込みをしたつもりでも、誹謗中傷の加害者となってしまう危険性があります。「SNSでの誹謗中傷(加害者)」では、誹謗中傷の加害者となった場合にどうなってしまうか、加害者とならないために注意すべきことについて触れています。
また、既に収録済みのストーリーでは、「ネットいじめ」についても取り上げています。メッセージアプリで友達同士がコミュニケーションを取っている中で、ちょっとしたきっかけから友達を嫌な気分にさせてしまう、グループで特定の子を無視するといったトラブルが発生してしまうことがあります。アプリでは、加害者となっていた子が、一転して被害者にもなる、といった内容で、加害者と被害者どちらの立場も実感できるようになっています。
スマートフォンやインターネットは、いつでもどこでも情報を受け取れ、誰とでもコミュニケーションができるといった利点があります。その半面、顔の見えない相手とやり取りをするので、嘘を付かれても気付きにくく、誤った情報を受け取ってしまう可能性があります。また、その気はなくても相手を不快にさせたり、傷つけたりしてしまいます。こうしたたくさんの危険性があることを改めて理解し、具体的に何に気を付けたら良いかを知ることが重要です。
デジタルアーツは、「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」の提供をはじめ、青少年の情報リテラシー向上に役立つ取り組みを実施していくことで、より多くの方の安全なインターネット利用を支援してまいります。
「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」
スマートフォン・インターネットを利用する中で直面しやすい危険を疑似体験できるアプリです。スマホの長時間利用による依存や、友達とのネットを通じたトラブルといった身近な問題から、見知らぬ人とのやり取りを通じて、いつの間にか犯罪被害に巻き込まれてしまうケースなど、さまざまなテーマごとに具体的なストーリーで描かれています。
https://www.daj.jp/cs/sp/app/
※ 令和3年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況(警察庁)
https://www.npa.go.jp/news/release/2022/R3syonentokei.pdf
SNSに起因する事犯の被害児童数は、2021年で1,812人、2012年と比べると68%増加しています。
また、被害児童の8割以上がフィルタリングを使用していませんでした。