木質ハイブリッド集成材有孔梁、1時間耐火構造の大臣認定範囲拡大 ~梁の高さ700㎜まで使用可能 空間設計の自由度拡大~


 日本集成材工業協同組合(理事長:中島 浩一郎、略称:日集協、事務所:東京都中央区)と住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎、本社:東京都千代田区)はこのたび、木質ハイブリッド集成材有孔梁の1時間耐火構造の認定範囲を拡大し、国土交通大臣認定を取得しました。昨年10月に認定取得した梁せい(梁の高さ)250~488㎜、鉄骨貫通孔直径125~244㎜の範囲を、梁せい700㎜、鉄骨貫通孔直径282㎜(木部有孔直径250mm)までにそれぞれ拡大しました。強度が高まり10メートルを超えるようなロングスパンをとれ、オフィス等でより大きな空間設計ができ設計の自由度が増します。
※参考リリース:木質ハイブリッド集成材有孔梁が1時間耐火構造の大臣認定取得 https://sfc.jp/information/news/2021/2021-11-01.html

■1時間耐火木質ハイブリッド集成材有孔梁
 日集協の従来の木質ハイブリット集成材は鉄骨造でありながら集成材を耐火被覆して木質感のある仕上げにするのが特長で、2005年に大臣認定を取得しています。この部材の普及で都市部等の防火地域で3、 4階建てのオフィスビルや庁舎、学校、共同住宅などに木質感あふれる空間を造れるようになりました。完成後の見え方は木質構造部材でありながら構造設計は鉄骨造であり、木質構造設計になじみのない設計者にとっても使いやすい木質耐火部材です。
 日集協の木質ハイブリッド集成材に住友林業の梁貫通孔内部を耐火被覆する技術を組み合わせて、2021年10月22日に有孔梁の新規大臣認定を共同取得しました。梁に配管設備を貫通でき、また貫通孔内部の不燃材は外側からは見えないため意匠性が高まります。
今回の大臣認定取得範囲の拡大で、都市部のオフィス、商業施設、共同住宅、教育施設等中大規模、非住宅物件への木質ハイブリッド集成材活用の利便性を高めました。

 日本集成材工業協同組合は、国内の主要集成材メーカーで構成。組合員は住宅から大規模建築物まで高品質の構造用集成材を供給しています。うち組合員10社(施工部会)が1時間耐火の鉄骨内蔵型木質ハイブリッド集成材(今回の住友林業と共同開発した製品を含む)の製造をはじめ、そのほかの1時間・2時間・3時間耐火の各種木質部材の製造にも取り組んでいます。
URL:https://www.syuseizai.com/material02-2


 住友林業は本部材の他に1時間・2時間・3時間耐火構造の柱梁木質部材で大臣認定を取得し、耐火要件としては規模にかかわらず全ての建物の木造化・木質化が可能です。木材需要を増やすためには中大規模建築物でも木材を活用していくことが重要です。積極的な木材利用は森林資源の循環につながります。
 当社は国内外で森林経営から木材建材の調達・製造、木造建築、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業を展開しています。本年2月に、SDGsの目標年である2030年を見据え、脱炭素社会に向けてあるべき姿を事業構想に組み込んだ長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を発表しました。木を伐採・加工、利用、再利用、植林という住友林業の「ウッドサイクル」を回すことで森林のCO2吸収量を増やし、木材の活用で炭素を長く固定し続けます。世界の脱炭素シフトへのパートナーとして当社グループ独自の「ウッドソリューション」を提供し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
URL:https://sfc.jp/information/ir/settlement/2021-4q_2_chuki.pdf
本件に関するお問合わせ先
≪リリースに関するお問い合わせ先≫
住友林業株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 佐藤
TEL:03-3214-2270

≪木質ハイブリッド集成材に関するお問い合わせ先≫
住友林業株式会社 木材建材事業本部 木構造推進室 西出
TEL:03-6626-2910
日本集成材工業協同組合 事務局 清水
TEL:03-6271-0591

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この企業の情報

組織名
住友林業株式会社
ホームページ
https://sfc.jp/
代表者
光吉 敏郎
資本金
3,275,200 万円
上場
(旧)東証1部
所在地
〒100-8270 東京都千代田区大手町1丁目3-2経団連会館
連絡先
03-3214-2220

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