住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区、以下住友林業)は、大手デベロッパー米Hines社(社長兼CEO:Jeffrey C, Hines、本社:米国テキサス)と共同で、米国テキサス州オースティン近郊での大規模宅地開発に参画しました。570ヘクタール
※1の用地に2,500区画の戸建、20ヘクタールの集合住宅、30ヘクタールの商業用地の開発を計画しており、2032年7月まで段階的に開発していきます。
※1 東京ドーム約122個分
■エリア及び物件特徴
テキサス州(人口:約2,900万人)は全米で最も人口の伸びが著しい州です。州都オースティンには近年オラクル社、テスラ社、アップル社などのFortune500の大手企業がカリフォルニア州からの本社移転や拠点拡大を相次いで発表するなど、グローバルテックハブとして急成長しています。全米5位の新築住宅着工許可件数(2020年)を誇るオースティン・ラウンドロック都市圏の人口(約230万人)は2010~20年にかけて約60万人増加しています。近郊では、テスラ社がギガファクトリーを2020年に着工するなど、今後も継続した雇用・人口の増加が見込め、同エリアでの住宅需要はますます高まっています。
開発地はオースティン中心地から南東約20km、主要高速道路の130号線と71号線に近接しオースティン中心地まで車で25分ほどと利便性が高く、郊外の雰囲気を持ちながらサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(F1レース場)、オースティン国際空港、さらに近隣のレストランや公園、ライブハウスなどへ15分以内でアクセスできます。敷地内では、20ヘクタールの湖、240ヘクタール以上の緑地、トレイル、スイミングプールなどの様々なコミュニティ施設を楽しめます。
■プロジェクトスキーム
当社の100%子会社である現地法人Sumitomo Forestry America, Inc,とHines社の他に、パートナーとしてカナダの不動産投資会社Trez Capital 社、米投資運用会社Caravel Ventures社が出資します。
開発管理は宅地開発を含め豊富な不動産開発経験を有するHines社が担当。当社は分譲地のコミュニティ施設やランドスケープ、区画割等に関する住宅購入者の最新のニーズやトレンドをHines社に提供し、高付加価値化に貢献します。造成した宅地の一部をオースティンで戸建住宅事業にあたる当社100%子会社のGehan Homes社を通じて販売し、グループ収益の最大化とオースティンエリアの戸建販売シェアを拡大します。
■プロジェクト概要
当社は2019年からHines社と共同で本件も含め北米で3件の宅地開発事業に着手し、その総開発区画数は約6,600となります。北米戸建住宅事業を継続的に成長させていくためには、立地等の面でニーズが高い宅地を長期・安定的に確保していく体制が不可欠です。近年の旺盛な住宅需要を受けて宅地の確保が一層課題となる中、当社グループ会社の分譲住宅用地としても開発することで、戸建住宅事業とのシナジーを拡大させていきます。
<Hines社概要>
1957年に設立された非上場のグローバル不動産投資会社で、世界27カ国255都市で事業を展開し、運用資産総額は 836億ドル(2021年6月末時点)。367件の不動産(総面積:1,285万㎡)で不動産管理サービスを提供している。これまでに1,486件(総面積:4,571万㎡)の不動産の新規開発や再開発、物件取得を実施。現在、世界各地で171 件以上の開発を進めている。同社は多様な不動産投資の経験を豊富に持ち、またESG への取組も進めており、世界で最も規模が大きく評価の高い不動産会社の一つと認識されている。
<当社とHines社との協業>
当社はHines社とはこれまでに本件を含み3件の宅地開発事業を実施している他、豪州メルボルンでは同地最高層となる15階建木造オフィス開発事業に着手しました。同社とは互いの知見を融合し、米豪だけに留まらず日本も含めグローバルに、今後も様々な協業機会を模索していきます。
◎Hines社との協業
【北米宅地開発事業】
【木造オフィス開発事業(豪州)】