架空送電線は発熱をコントロールするために電流の許容量を設けて運用されていますが、周囲の気温や風速による冷却効果など天候条件にも影響を受けます。季節ごとに許容量を固定的に算出する静的レーティングに対して、刻々と変化する気温・日射や風速・風向のデータに基づき許容量を算出する動的レーティング(Dynamic line rating:DLR)の技術が普及していますが、特に影響が大きい風速・風向については測定と予測に専門的な技術が必要になります。
”CIGRE Technical Brochure 601: Guide for thermal rating
calculations of overhead lines.” より引用・和訳