ライフサイエンスにおける新事業領域創出を加速

~高度な光学測定プラットフォームを開発するアトナープ株式会社と共同開発契約を締結~

● 古河電工グループ ビジョン2030達成に向け、ライフサイエンスにおける新事業創出を加速
● アトナープに対する戦略的出資と共同開発契約を締結。同社のライフサイエンス用測定プラットフォームを改良
● 当社のフォトニクス技術をライフサイエンスに応用し、アトナープのライフサイエンス向け測定プラットフォームの開発と実用化を支援

 古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区丸の内2丁目2番3号、代表取締役社長:小林敬一、以下「古河電工」)は新たな事業領域としてライフサイエンス領域を設定し、新たな事業の柱とする取り組みを加速します。その一環として、高度な光学測定技術を用いた測定プラットフォームを開発するアトナープ株式会社(本社:東京都港区芝大門1丁目10-18、代表取締役社長:Sreedhar Murthy Prakash(スリーダル・マーシー・プラカッシュ)、以下「アトナープ」)に対して戦略的出資の実行と共同開発契約を締結し、同社のライフサイエンス用測定プラットフォームの改良およびデジタル・トランスフォーメーション(DX)を活用したサービス提供を含む事業化支援を含む、当社ライフサイエンスの新規事業創出に挑戦します。


背景
 近年、一人ひとりの体質や病気のタイプに合わせた治療を行うパーソナライズドヘルスケアの普及や患者のQOL(Quality of Life)の向上が求められています。一方、SDGs(持続可能な開発目標)の目標3に「すべての人々に健康と福祉を」と掲げられているように、早期診断技術や低コスト医療技術の普及による世界的な医療水準の向上、デジタル・トランスフォーメーション(DX)による医療サービスの効率化が課題となっています。


内容
アトナープとの共同開発契約の締結
 当社はアトナープと共同開発契約を締結し、同社が開発を進めるライフサイエンス向け測定プラットフォーム「ATON-360」の実用化に向け、総合的なフォトニクス技術をアトナープに提供し、ATON-360に求められるフォトニクス部品(光学モジュール)を供給することも検討します。当社とアトナープは、ATON-360の高精度化・小型化・低コスト化や非侵襲測定機能の実用化、測定データの分析・活用による革新的なサービス開発の事業化支援を行い、ATON-360を搭載する診断機器の普及を目指します。
 なお当社は、戦略的出資としてアトナープが発行するD種優先株式の引受けを行い、払込みを完了しています。

新事業創出、ライフサイエンスへの挑戦
 当社は4つのコア技術(メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波)を保有し研究開発を行っています。とりわけ、高デルタPLC(Planar Lightwave Circuit、平面光回路)や光ファイバ、レーザに代表される光部品の設計開発力や、光部品を統合する設計開発力を含む総合的なフォトニクス技術は、測定・診断技術の高速化や高精度化、治療時の患者ダメージの低減に貢献でき、今後の医療水準の向上に重要な役割を果たすものと期待されており、当社はそれらを生かした新規事業化に取り組みます。
 新規事業化にあたっては、既存の医療技術の改善から早期診断、未確立の医療技術開発、既存の情報通信インフラとの融合によるDX化まで、ライフサイエンス領域を取り巻く社会環境を俯瞰して幅広い医療ニーズへの対応に挑戦します。さらに、当社と同じ考えを持つ他社とのアライアンスを進め、社会課題の解決と着実な事業化を図り、古河電工グループ ビジョン2030に掲げる安全・安心・快適な生活の実現に貢献します。



<医療における古河電工のフォトニクス技術の例>
光で見つける 非接触給電技術


光で測る OCT光干渉断層計

光で焼く 光アブレーション治療

アトナープ株式会社について
 高度な光学測定技術とソフトウェア解析プラットフォームを組み合わせることにより、組成分析のデジタル化をリードする革新的なプラットフォーム開発を行っています。現在、厳格な製造モニタリングが求められる半導体や医薬品製造ライン向けに超小型分析機器を販売しているほか、ライフサイエンス向け測定プラットフォーム「ATON-360」の開発を進めています。ATON-360は、高度な光学測定技術とソフトウェアを搭載し、極微量の検体に含まれるあらゆる成分を試薬不要でリアルタイムに定量できることが可能で、すでに研究レベルでは認証機関が要求する医療機器基準の測定精度を達成しています。現在、アトナープは血液診断や細胞工学、透析医療での実用化に向けた取り組みを加速させています。

設立:2009年11月
所在地:東京都港区芝大門1丁目10-18
代表取締役:Sreedhar Murthy Prakash(スリーダル・マーシー・プラカッシュ)
事業内容:分析装置の開発、製造および販売
ホームページ:https://www.atonarp.com/ja/home


古河電工グループのSDGsへの取り組み
 当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。




古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182

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この企業の情報

組織名
古河電気工業株式会社
ホームページ
https://www.furukawa.co.jp/
代表者
小林 敬一
資本金
6,939,500 万円
上場
(旧)東証1部
所在地
〒100-8322 東京都千代田区大手町2丁目6番4号常盤橋タワー
連絡先
03-6281-8500

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